忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

第55回現日春季書展 切り取り写真集

2015-02-27 22:29:03 | 書展
現在開催中の第55回現日春季書展が残り3日間の会期となりました。

お蔭さまで来場者も多く、嬉しいかぎりです。

今日は、お当番で朝から夕方まで詰めていたのですが、
新しい出会いがあったり、
思いがけない方が訪ねてくださったり、
諸先輩のお話をゆっくり伺うことができて、
収穫の多い一日でした


現日会の作品は
「一人一党」といって、
同じものではなく、
一人一人が違っているのです。

その作品が良いか悪いかよりも、
人とは違った作品をそれぞれが書いていることが、
芸術をしているということだと思います。

出品者の皆さんの作品から、
一部を切り取り
ご紹介をさせていただきます。






今日、作品をゆっくり拝見し、
作品の全体像を鑑賞させていただくのは勿論ですが、
その作品の中で、
一番好きな文字、好きな部分を見つけるのも
結構楽しいものです

平成27年 次代を担う新進作家展

2015-02-25 21:10:28 | 書展
春の気配が日増しに色濃くなり、
あちらこちらで、花のたよりが聞かれます

今日は、パスモを忘れて出かけてしまい、
久々に電車もバスもお金での支払い。
バスは消費税の値上がりで、
220円になっているのを忘れてしまい、
210円しか投入せず乗り込もうとすると、
運転手さんに呼び止められてしまいました

本日までの会期で終了した
平成27年神奈川県代表書家展
併催 次代を担う新進作家展

たくさんの方にご覧いただき、
誠に有難うございました

60歳までの若手による書展と聞いていたので
今年が最後で、来年は卒業?
と、思っていたら
来年末に61歳の方までご出品いただけますと
主催されるゴールデン文具社長のお言葉。
では、もう一年卒業が延期ですね。と・・・

こんなことを書くと、年がバレてしまうのですが、
書道界は60歳でも若手と呼んでいただけるのです。

老け込んではいられません。
まだまだ「ひよっこ」なのですから・・・

では、その新進作家展に出品された友人の作品のご紹介をば。



守谷秀翠さんの「つらゆきのうた」
ほととぎす人まつ山になくなれば我うちつけに恋ひまさりけり(古今162)
二枚に分けた紙片への散らし方が見事です。



福嶋翡舟さんの「去華就實」外見の華やかさを取り去り、実際に役に立つ人間になるという意。
実際の彼女は、外見も華やかですが、中身も優しく、賢い人です。




鈴木鵬舟氏の「初心忘るべからず」
このところ、この言葉をよく書いています。
今も若いですが、大学生の初々しかった彼を思い起こしています。


そして私の作品。
「無事」




これは、昨年末に書いたもので、友人の0さんからリクエストいただいたもの。
かなりたくさん書いたうちの一作です。
他の一作を、Oさんが掛け軸にされて、ご自宅に飾ってくださっています









who are you?

2015-02-24 01:10:58 | 書展
今日は気温が高く、3月4月の陽気。

お天気が良いので、どこか遠出をしたい気分。
でも、溜まっている仕事に追われ、一日中家で作業。

仕事があることは、幸せなこと。
でも、たまには気分転換に、
仕事から開放も必要だと思う今日このごろ。

いえいえ、ショッチュウ気分転換ばかりしているでしょ
と、突っ込みが入りそうですね

一週間ほど前ですが、
六本木 国立新美術館で開催された
NAU21世紀美術連立展を覗いてきました。



絵画が主体ですが、
書もあり、
その書作品が高い位置に飾られていて、
書と絵が同じ空間にありながら、
不思議と融合していました。

時間がなかったので、
じっくり拝見することはできなかったのですが、
斬新な作品が多く、
刺激的でした。

その作品群の中、友人の沙於里さんが出品された
「Who are you?」と題された作品です。



ご本人は何をイメージされたのか?
わかりませんが、

私たちの知らない世界から来た
かわいい宇宙人?

以前映画にあったETを思い出しました。

宇宙の大きさは果てしないので、
我々人間と同じような生物がいる可能性だってあるかもしれません。

もし、宇宙人に会ったならば、
あなたはだあれ?と聞いてみましょう

でも、私の周りには、
良い意味でも、
悪い意味でも
宇宙人のような方がいらっしゃいます。

そういう私も宇宙人???



2月の書展

2015-02-19 10:38:02 | 書展
今朝、永年お世話になっていたN先生の訃報があり、
とても切ない思いをしています。

長い間、闘病生活を続けておられ、
病床に有りながら、最後まで書いておられたとのこと。

書家として、最後まで筆を持ち続けることができ、
それはとてもお幸せだったと思います。

ご冥福をお祈りいたします。




さて、ご紹介が遅くなってしまったのですが、
すでに開催されている二つの書展をご紹介します。

両方とも、私の拙作を出品させていただいております。




第55回記念 現日春季書展
六本木の新国立美術館にて
2月18日(水)~3月2日(月)
2月24日(火)は、休館です。

2月27日(金)と3月2日(月)は、
当番で一日会場におりますので、
お越しの節は、お声がけください。

今回の出品作は、仮名・・・
下手くそを省みず、
勉強のために出品させていただいています。




第22回神奈川代表書家展 併催 第8回次代を担う新進作家展
横浜桜木町駅前、ぴおシティー
3階のゴールデンギャラリー・ギャラリー守玄斎・6階のギャラリーぴお にて
2月19日(木)~25日(水)

若輩の私は、新進作家展に出品させていただいています。
神奈川の代表書家の先生方と、
一緒にならべていただき、とても光栄なことです。

お時間がありましたら、お出かけください。

麗川会課題 俳句を書く

2015-02-14 21:42:12 | 教室
立春を過ぎたというのに、
まだまだ寒さは厳しく、
北国の雪は深いようです。

春の訪れが待たれます。

このところ、ブログの更新をさぼっていたので、
ご紹介が遅くなってしまったのですが、
11月に麗川会の皆さんで書いた
俳句作品をご覧ください

人待つや木葉(このは)かた寄る風の道(山口素堂句)


S木さんの作品です。
味のある作品です。字形の意外性が光り、とくに2行目3行目がよいと思います。



K澤さんの作品です。
気取りなく、ほのぼのとした心情を感じます。余白が生き、文字の太細のバランス絶妙です。



K野さんの作品です。
細かい文字群の作品に比べて「風の道」のインパクトの強さが目が惹きます。それでいて穏やかなご自身が表れています。


さらさらと竹に音あり夜の雪(正岡子規句)


H戸さんの作品です。
仮名を基調とし、行の傾き、流れが素晴らしい。かなり書き込まれています。




M本さんの作品です。
冒頭の元気の良さに対し、最後の「夜の雪」で俳句の余韻を残すねらいとなっています。努力作。


落葉掃けばころころ木の実(尾崎放哉句)


紙面一杯に書く事をねらいとして、「木」の起筆を外に出すことで、より広がりを見せています。
淡墨が目を引きます。




麗川会は、古典の臨書の他に、
少しずつ創作の勉強も進めています。
「手本がないと難しい」との
声が多いのですが、
手本に頼っていては、
自分の書を作り出すことができません。
始めから上手くいかなくても、
今まで培った書の基盤をもとに
一歩ずつ前へ進めればよいと思います