忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

二松学舎大学 卒業書作展

2015-01-23 20:49:35 | 書展
寒く冷たかった昨日の雨に比べ、
今日はカラリと晴れ
気持ちのよい一日でした。

卒業生のMさんが書道を勉強したいと、
4年前に二松学舎大学へ進学し、
今年は卒業の年。

その卒業書作展にお邪魔してきました



都営浅草線の日本橋から、
東西線に乗り換えて、
九段下へ。

九段下の駅近くは、
武道館に靖国神社と
格調の高い建物が並び、
その先にある二松学舎大学は、
近代的で明るい雰囲気のキャンパスです。




(右奥の屋根に丸いものがついているのが武道館です)




書展受付で応対してくださった学生さんが、
とても礼儀正しく、きちんとスーツを着て、好印象。
初対面なのに、ついついおしゃべりを。。。

Mさん本人にも会うことができ、
「一生懸命書いたのね」と
四年間の努力を賞賛。
高校時代から、コツコツと地道に筆をもっていた彼女だからこそ、
大学の厳しさにもついていけたのだろうと思います。


臨 王文治 過黄州懐蘇東坡


王文治は、中国清代中期の書家です。
王羲之,趙子昂の書を学び、その書は、清雅,典麗な風格を有し、
劉墉,梁同書らとともに清代帖学派の大家と仰がれています。

Mさんの作品も清楚で穏やか、行の中心が揃い、
確かな筆致で言うことありません。

繰り返しの臨書という土台作りによって、
新たな自分の表現が発見できる。

いかに臨書が大切かを学生さんたちの作品を拝見して、
改めて痛切に感じます。

それにしても、大学の校内でこんなすてきな書展ができるなんて、
見てくださる方も多く、幸せなことです。

若人諸君 ファイトです。
これからもどんどん良い作品を書いてください。

ついつい遥か昔の自分の学生時代と重ね合わせ、
自分の卒業制作展を思い起こしておりました。











TOKYO書2015 刺激をいただいて

2015-01-20 00:28:39 | 書展
一週間、更新をお休みしていました。

気が付けば、TOKYO書2015も終了していて、
行きたかったのですが、行きそびれてしまいました・・・とのお声も多く聞かれましたので、
作品のご紹介です。

現日会代表の別井清風氏の作品2点


「不断」

この作品は、一昨年私が同書展に出品した「燃」と同じ筆で書いたものです。
同じ筆を使っても、作者が違うとかなり違いますね。


私は、別井さんの多字数作品が大好きです。

鈴木鵬舟氏の作品


ポスターや作品集の表紙に採用された「風神」です。

もう一点は、


「人生渡るにゃ 豆腐のように まめで四角で柔らかく」
中学校の恩師の言葉を題材とされたとのことです。

その、鈴木氏が一昨日までで終了した、「横須賀書作家協会展」に作品を発表されていました。


「行雲」




「初心忘るべからず」


横須賀の有名な先生方の書展ですが、一際彼の作品が光っているように感じました。


そんな作品を拝見し、刺激をいただいて、
「私も頑張らなければ」と
締切が迫っている現日春季書展の作品制作を。

今年は、どういうわけだか 仮名作品。





金粉が散りばめられた加工紙は、
一枚1400円もして、それを5枚書いてみた。

後のスケジュールがいっぱいで、早く仕上げなければと
練習もそこそこに、清書用紙に書いたら、
やっぱり失敗。

不甲斐ない思いで押しつぶされそうですが、
でも、これで仕方ない。


誰かの作品を見て、刺激をいただき、
そのまま自分の応援につなけれていくのだけれど、
なかなか成果が出せず、
凹んでいる私です。














TOKYO書2015 公募団体の今 その3

2015-01-11 18:53:07 | 言葉
昨日、今日、明日と、東京都美術館の公募団体の今の会場では、
出品者によるアーティストトークが行われています。

昨日は、現日会代表の鈴木鵬舟氏のトークが行われ、
たくさんの方にご傾聴をいただきました。



前の方には座っていただき、それでも何重もの人だかり。





現日会の方々、同じ門下の方々、同じ職場の方々、
神奈川県高等学校書道部会の先生方、
教え子達、鈴木家のご家族、ご親族の皆様、
本当に多くの方に囲まれて、
彼にとっては、幸せな瞬間であったことと
思います。

私も午後から師匠と門下の皆さんと
待ち合わせをして、
出かけました。

トークの内容は、
現日会の紹介や、
作品の題材を選んだ経緯、
作品の用具用材、
制作途中のエピソードなどなど、
間髪を入れずに
話を次々と展開させます。

私は、彼の保護者のような気分で、
寒い中を来てくださった多くの知り合いの方々に
「おでかけいただき、有難うございました」
と、お礼の言葉とお辞儀を繰り返していました。

お出かけくださった皆様
本当に有難うございました

(また、デジカメのバッテリーが抜けていたので、
写真は、YOZ先生に提供いただきました。)



第50回記念 群象書人展

2015-01-08 22:30:22 | 書展
上野松坂屋の現代書道二十人展、銀座の現代の書 新春展と、
六本木の独立書展と見て歩こうと思っていたのですが、
風邪が思いのほか良くならず、結局断念

でも、お蔭さまで、昨日までの節々の痛みも和らぎ、
気だるさも動いてしまえば、忘れられるので、
桜木町のお稽古へ出かけ、
「第50回記念 群象書人展」を拝見してまいりました。



本日が初日とあって、会場には大勢のお客様がいらして、
会長の堀 天鶴先生や幹部の林 幽峰先生は、
お忙しそうでしたが、
それにもかかわらず、ご丁寧に接待をいただき、
恐縮です

もともとは、現日会の草創に参加されていた
故 堀 愛泉先生が発足された群象書人団ですが、
御子息の天鶴先生に代が替わられて、
益々発展を遂げられています。

今回は50回という節目の年を迎えられ、
桜木町ゴールデンギャラリー、ギャラリー守玄斎、ギャラリーぴお、
3会場に多数の作品を展示されていました。

ゴールデンセンター6階のギャラリーぴおに飾られた
3名の先生方の作品をご紹介します。




堀 天鶴先生「従吾好所」


「吾が好む所に従わん」論語からの出典です。
正当な方法で金銭を得ることができれば良いが、
正しいことをしてもお金を獲得することができなければ、
お金のために仕事をするのではなく、
自分の好きなことをしたほうが良いという孔子の教えです。

天鶴先生を慕うお弟子さんが多い所以は、
この作品からみえる実直さにあるのだろうと感じます。
最近は、奇想天外、個性だ、独自性だとハチャメチャな書作の多い中、
古典に根付いた純粋さが、「本来の書の魅力」だということを再認識しました。




林 幽峰先生 「烏黒鷺白」


黒い鳥の代表のカラスと、白い鳥の代表のサギを対比させ、
「黒白」という意味や、「黒い石・白い石」の意から囲碁のことをいうようです。
墨の発色がよく、その豊潤な奥深い線が魅力だと思います。

林先生は、現日会の大先輩で
私の家と先生の家がご近所のこともあり、
何かとお世話になっております。





高橋蒼玄先生 「花」


同じく現日会の大先輩です。
迫力のある筆法で、一際目をひく作品です。
自由で何者にも囚われないといった方ですが、
その内に秘めたエネルギーの爆発を見た思いがしました

第50回 群象書人展は、13日(火)16:00まで





風邪ひきました。

2015-01-07 21:29:24 | 日記
4日の晩から、熱っぽく、
苦しい咳に襲われ、
それでも5日の現日事務所でのお仕事は参加したのですが、
朦朧としてきたので、お昼過ぎに早退

やっとの思いで帰宅して、そこからず~と自分でもよく寝れると思うくらい、
ひっきりなしの睡魔にとりつかれ
今日昼頃、やっとすっきり目覚めることができました。

3日間ぐらい、あまり食事を取っていないので、
少し顔がしまったような・・・

暮れは、大掃除(あまり成果はなかったけれど)に、おせち料理作り、
年明けは、京都行きに上野へと、ちょっとハードな生活だったかもしれません。
その疲れが出たのでしょう。でもこれくらいでバテるなんて、
やっぱり年ですね


そんなこんなで、私のお正月の書展めぐりスケジュールは、番狂わせもよいところで、
まだ必要以上には出かけずに、家でじ~としております。

そうそう、暮れには例年書かせていただいている、
京急久里浜駅前の結城製菓のお店のお品書き。

お品書き3種







ご依頼いただいたお品書きを届けに行くと、
毎年奥様が、お店で売っている、
それは美味しい「のし餅」をくださり、
それを自宅に持ち帰り、柔らかいうちに主人に切ってもらいました。
今年はその1/3を冷凍保存。解凍するとまだ、柔らかいだろうな。

風邪が治ったら、いただくとしましょう
折角痩せた気がしているのに、またリバウンドかぁ。。。