「食べ処・身土不二」(札幌)は、身土不二を日本と世界へ発信する。食堂ならぬ食堂、啓蒙運動の発信地。日本よ、滅びるな!

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犯罪者をつくるのも、運命を変えるのも、食物なのだ

2007-07-09 22:54:27 | Weblog

 
-まず、昨日のおさらいから始めようか。ポルトガルはリスボンの刑務所では、服役囚28名が、玄米菜食で、その言行がすっかり変わってしまった話であった。

  看守にアクタイをついていた服役囚たちが、玄米・野菜食を食べるようになってからは、看守と挨拶をかわすようになり、外出許可を与えても、逃亡しないで戻ってくるようになったという話であったよな。つまり、彼らは、模範囚になった。それから・・・・なんだったけ?

-そして、刑期が短縮され、2年で全員が釈放されてしまったということさ。

 玄米菜食は、スゴイの一語につきるね。食物には恐ろしい力が秘められているわけだ。これほどの食物パワーは、世間ではあまり知られてないんじゃないか。日本の栄養学、医学・医療は、食物のこうした面を無視している。

 

 ◆食物パワーは運命を変える

-食物は、人をダメにし、あるいは人を生かす。病気にするのも食物、病気を治すのも食物だ。考えや行動を変えるのも、食物なんだ。食物は、たんにカロリーとか栄養素を補給するだけのものではない。人生をよくも悪くもするのが、食物というものだ。食物には、恐ろしいほどのパワーが秘められている。 まさしく、水野南北がいうとおり、食は運命を変えることもできる

 何だね、その水野南北っていう人は。どんな人かね。

-水野南北は、江戸時代の人で、観相家なんだよ。つまり、運命鑑定家だ。水野南北は、食物が運命を定めることを喝破したんだ。彼は『相法脩身録』という本を著したんだが、それには、こんなことが述べられている。「富貴貴賤、長生きと若死に、苦しみや楽しみ、それに立身出世や個人の事象などは、すべて飲食の慎みにあるといっても過言ではない」と。

 さきのリスボンの刑務所の服役囚の変身は、まさに、この水野南北の言を証明したということか。

-まさに、その通りだよ。さて、犯罪と食物の関連を考えてみようか。 

 おもしろそうだな。どんな話かね。

 

 ◆食物は犯罪者をつくる

-こんな本がある。A・Gシャウスというアメリカの犯罪研究学者が著したものだが、そのタイトルは『栄養と犯罪行動』。大沢博氏の翻訳で、ブレ-ン出版からでている。 

 どこかで聞いたことがあるような気がするけれど・・・。

 -この本には、犯罪者そして非行少年・少女と、食物との関連が紹介されている。 

 たしかに、犯罪と食物はつながりがあるよな。リスボンの刑務所の服役囚の変身が、そのよい見本だろう。

-シャウスは、つぎのようにいっているのだ。「現在まで、多人数の犯罪者の加工食品食事を減らし、栄養素が豊かで化学処理されていない食事を提供するという研究で、そのような食事変化が、反社会的行動の率に、測定可能な低下をひき起こさなかったことを示さなかったものは、世界中に一もない」と。 

 その説明では、よくわからないね。解説してみてくれよ。

-かいつまんでいえば、こういうことだ。加工食品を減らして、栄養の多い食事を犯罪者に与えると、必ず、犯罪が減るということだよ。 

 なるほど。犯罪の背景には、栄養不足の食事があるということか。

-そのとおりだよ。この続きは、明日にしよう。

 明日の楽しみとするか。

 

 


服役中の凶悪犯、玄米菜食で変身(2)

2007-07-09 06:55:37 | Weblog

 
 本日は、昨日(2007・7・8)の「服役中の凶悪犯、玄米菜食で変身」の続きです。昨日の話をお読みでない方は、それを読まれてから、本日の話を読まれると、わかりやすいと思われます。

-刑務所では、起床時間になると、看守はドア-をたたいて、服役囚らを起こすのだが、そんな時、彼らは「うるさい」とか 「あっちいけ」とか、これまでは怒鳴っていたのが、怒鳴らなくなってしまった。そして、看守に「おはよう」と挨拶するようになったんだ。それまでの反抗的な態度がすっかり消えてしまったんだ。

 玄米菜食による変身物語だな。それは、すごいことだ。 

 

                 刑務所の玄米はおいしい

 -刑務所側は、囚人らのこのような変化が本当かどうか、調べることにした。あるとき、彼らに翌日の日曜日までに逃亡せずに戻って来るという条件で、外出許可を与えてみたそうだ。  

 約束どおり、戻ってきたのかね。 

-1人も逃亡せずに、帰ってきたんだ。刑務所では、やはり心配だから、尾行をつけたそうだ。2回目は、尾行をつけずに外出させたが、やはり逃亡しないで、全員、戻ってきたんだ。 

 驚いたなぁ。看守をバカにしていた囚人たちが、そんなに変わるなんて、信じられないくらいだ。玄米・野菜食になってから、看守に挨拶するようになり、外出許可を与えても、逃亡しないで戻ってくるとは!

-いわゆる模範囚となったわけだ。それで、刑期も短縮されて、2年で全員が釈放されてしまったのだ。

 たしかに、すごい変身だ。食物のパワーは想像を絶するものだ。

-彼らが、逃亡しないで刑務所に帰ってきた理由が、おもしろいよ。街で食事しても、おいしい食べ物がない。刑務所で食べる玄米菜食が、いちばんおいしい。しかも、タダだ。だから、刑務所に戻ってきたというのだ。 

  そんなに、玄米菜食はおいしいのかなぁ。

-味覚が変われば、玄米菜食ほど、おいしいものはないよ。 

 ということは、凶悪犯たちは、味覚がかわったということか。

 -まあ、そういうことだ。  

     
       日本の刑務所でも、玄米菜食を採用しては 

-最後にまとめといこう。食物は、おそろしいパワーを秘めている。食物は、人を生かすことも、殺すこともできる。それが、食物というものだ。 その食物が、囚人たちを更生させたわけだ。

 たしかに、そうだよな。ところで、日本の刑務所でも、玄米菜食を採用したらどうかね。 

-それは、いいアイデアだ。だが、やるかな。 まず、ボストンの久司さんにも聞いてみるべきだよ。そして、リスボンの刑務所をたずねて、調査・研究すべきだな。

 たしかにそうだな。リスボン刑務所で起こったことは、信じられないからといって、そんな先入観にしばられて、調査も研究もしないのは、ぜんぜんいただけない。

 -そうだよ。北海道は農業王国だ。そこで取れた、無農薬・有機栽培の玄米と野菜で犯罪人が更生するとなれば、北海道は犯罪者を更生させる場として、理想的なところになるのだが。

 刑務所に農園を付設して、そこで囚人自ら、安心・安全で、「氣」に満ちた農作物をつくって食べるというのは、どうかね。