(前回までの話の補足)
-三重県名張市での毒ブドウ酒事件といえば、身土不二運動への強力な協力者、某短大のI・Y先生の体験を思いだすよ。
I・Y先生の体験って?
-I・Y先生が、札幌の某所で開かれた高校時代の同期 会で飲食した際のことだ。
何が、起こったんだい?
-同先生は、ラーメンを食べると、胸が悪くなってしまったんだ。毎年、同じ呑み屋でお酒を飲む。その後、出席者一同で、いつものラーメン店に行って、そこでラーメンを食べてお開きとなる。
なるほど。
-さて、ある年の同期会でも、I・Y先生も加わって、いつ
もの通り、一同、ラーメンを食べたんだ。
それで、どうした?
-I・Y先生も、久し振りにラーメンを食べた。しばらくすると、胸が悪くなって吐き気がしてきた。トイレに駆け込んで、ラーメンをすっかり吐きだしてしまった。席に戻ると、青ざめた顔色だったので、皆は心配してくれたそうだが、間もなく具合はよくなった。
他の人たちは、何ともなかったのかね。
-I・Y先生以外は、吐きだした人は、一人としていなかったんだ。
なぜ、I・Y先生だけが、吐いたのかな?
-その年の例会までは、I・Y先生もラーメンを食べて具合が悪くなったことはなかったんだ。なぜだろうかと、I・Y先生は考えてみた。玄米食のせいではなかろうかというのだよ。
なぜ、玄米食のせいだと、いうのかね。
-I・Y先生の推測は、恐らく当たっていると思う。I・Y先生は、玄米菜食を始めて一年ほど経っていたんだ。つまり、玄米菜食で身体が浄化されて、食品添加物や化学調味料などを受けつけなくなっていたと考えられる。
なるほどなぁ。
-私も、I・Y先生に近い経験をしたことがある。玄米を食べると、異物を排除する作用が盛んになって、異物を受け付けなくなることは、珍しくないんだよ。