前回 (7月16日)の続き
-今日も、タヌ子物語の続きといこう。
タヌ子にも、「逆さ仏」(さかさぼとけ)現象が起きた んだ。
なんだい。その「逆さ仏」とかいうのは?
-親が、子どもが、親よりも早くこの世を去ることだよ。
ああ、わかった。例の長寿村の棡原村で起こったことだ
よな。80歳代、90歳代の老親が、40歳代の息子・娘
に死なれることだろう。
-そのとおりだ。普通、子どもの方が親の葬式を出すもの
だろう。その順序が逆になるから、「逆さ仏」というのだ。
親の方は、天寿をまっとうして老衰死するのだが、子どもらは、 病死するのだ。
親が、わが子に死なれる。親としては、これほど、 哀しいことはないよな。
-その「逆さ仏」が、タヌ子にも起きたんだ。玄米は 長寿
を与えてくれるんだが、時には「逆さ仏」という ことにも
なるのだ。
で、どんなことから、そうなったんだね?
-タヌ子は、前の飼い主のときに子供を生み、その子犬 は他に貰われていったのだ。その子犬は、5年ほど前 この世とおさらばしているのさ。
なるほど。ところで、その原因は、何だね?
-別に、病気で死んだというわけでない。もらわれていっ た子犬は、白米と肉と魚で育てられたんだ。やはり、寿
命で死んだというしかあるまい。
やはり、玄米と白米の違いが現われているんじゃない かね。だいたい、犬は、12歳か13歳で死ぬらしい。
-そう思いたいね。18年も生きたタヌ子は、犬族でも高
齢者であって、長寿を楽しんだといってよいのだが。
つまりだ、犬も、飼われ方で寿命が異なるというわけ だ。玄米と菜食と魚(肉)か、白米・肉食か、あるい は、ドッ グフードか、によって寿命が決まるという ことなのかもしれない。
-ただ、犬を飼っておられる方々に、ひとこと、ご注意 申し上げたい。
なんだね、そのご注意というのは?
-タヌ子の事例は、きわめた特殊なケースであって、他 の犬には、当てはまらないのかもしれない、ということ
だ。
ということは、タヌ子のケースは、一般化できないと いうことだな。
-そのとおりだ。犬を飼われている方に注意していただ
き たい。ご自分の愛犬に玄米菜食を与えるにしても、
よく考えた上で、そうしていただきたいということだよ。
当然のことだよ。ひとつの例が、他のすべてに当ては
ま るとは限らないからな。
註:「逆さ仏」については、本ブログ2007・5・31「わ
が国の高齢者福祉政策の落とし穴」を参照されたい。
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これまで、毎日、書き続けてきましたが、多忙のため、掲載日は、月曜日、水曜日、金曜日といたします。