前回、長ネギの話をした。
痕跡 だけを残して姿かたちが、溶けてなくなるネギ。
干からびているが、姿かたちの残るネギ。
姿かたちが溶けてしまったネギを、「水ぶくれ」といい、干からびているが形の残るネギを、「生命力」があると述べた。
「生命力のない」「水ぶくれの野菜」を食べていると、食べた人も、「水ぶくれとなって生命力を弱める」ことになる、とも述べた。
「生命力」とは、「氣」というエネルギーが満ちたパワーのことと、このブログの筆者は考えている。
さて、「食べ処・身土不二」(札幌)では、この「氣」というエネルギーの満ちた玄米食をお出ししている。
その玄米食で、劇的にアトピー皮膚炎が治った、当店のお客さまのケースを紹介したい。
その方は、中年の女性で医療関係の仕事をされている。 アトピーがひどいので何とかならないか、と相談を受けた。
なるほど、顔がひどい状態になっている。
そこで、毎日(当店は年中無休)、「食べ処・身土不二」に通って、夕食は、当店の玄米定食を食べていただくことになった。
一週間ほどすると、少しよくなった。二週間すると、だいぶよくなり、三週間を過ぎるころには、見違えるほどになった。一月もすると、ほぼ正常になった。
当店の関係者も、改めて当店の玄米による「治病効果」を再確認したのであった。
これまでも、当店の玄米でアトピーがよくなったという、うれしい知らせが届くことは珍しくない。
だが、先に紹介したケースは、あまりにも劇的なので、当店の従業員一同、目を見張ったのである。
さて、当店の玄米は、「有氣栽培」のものである。
「有氣栽培」とは、前々回(9月10日)で紹介した、佐々木健人先生が創始された農法である。
「有氣栽培」のものは、米に限らず、野菜も果実も、多収穫、美味、安心・安全、しかも「治病効果」がある。
「有氣栽培米」の「治病効果」について、佐々木健人先生は、このブログの筆者への手紙で、こう述べておられる。
「医食同源は、これまで、観念として受け止めていたが、
『有氣農法農産物』で病が治る実例に接すると、医食同源を実現できる理想の作物が、農業にかかわって28年目にして、実現できたことが嬉しい」。
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ちなみに、このブログの筆者は、仲間らと、いま、ある農地を借りて、「有氣栽培」を実験的に行っている。
「有氣」と書くと、「有機」の間違いではないかといわれるが、間違いではない。「氣」の満ちた農産物をつくるのが、「有氣農法」である。
この「有氣農法」は、そのやり方が、従来の有機農法とはあまりにもかけ離れているので、この農法のことを、佐々木健人先生ご自身、「気違い農法」とも呼び習わしておられる。
この続きは、次回(9月17日)に。