「食べ処・身土不二」(札幌)は、身土不二を日本と世界へ発信する。食堂ならぬ食堂、啓蒙運動の発信地。日本よ、滅びるな!

「身土不二」は、解放思想であり、危険思想でもある。

 日本から「身土不二」を発信し、日本と世界を救おう。

アメリカ政府は「一物全体食」を取り入れ始めた

2007-07-04 10:49:45 | Weblog

 

  病を克服できるのは、食事に含まれる個々の栄養素によるのではなくて、食事全体(一物全体食)の効果であると、2007年6月25日「まるごとの食事で高血圧を治す」で、述べた。

 食物をまるごと食べる「一物全体食」(米で言えば、玄米)と、部分しか食べない「部分食」(米で言えば、白米)については、昨日(2007年7月3日)、「氣を認めない現代栄養学」で論じた。

 

 さて、その「一物全体食」を、アメリカ農務省が、アメリカ国民にすすめている。

 同農務省は、2005年1月、「食事ガイドライン」を改定した。 その改定では、玄麦・玄米などの未精白穀物(一物全体食)を食べるようにと、アメリカ国民にすすめている。

  これまでの「食事ガイドライン」でも、肉と脂肪を減らして、穀物と野菜と果物を増やしなさい、と述べてはいた。

  だが、その勧める穀物は、「部分食」である精白(白米・白パン)したものでも、「一物全体食」である未精白(玄米・全粒粉パン)であっても、いずれでもよかった。 

 さきの改訂では、「一物全体食」である「全粒穀物」を勧めだした。穀物の半分以上を、未精白穀物(全粒穀物)にしなさいという。

 この勧告は、お米でいえば、白米ご飯の半分は、玄米ご飯にしなさいということである。

  この新食事ガイドラインは、じつに大変なものである。
 明治時代、石塚左玄が唱え、そして後輩らによって受け継がれてきた食養(マクロビオティック)で勧められる食事を、アメリカ政府がその政策に取り入れるとは、画期的といわなければならない。

 改めて、このブログの筆者は、 伝統食を捨て去った日本政府の愚かさを感じる。

  石塚左玄の「一物全体食」は、その提唱からおよそ1世紀をへて、日本政府に先駆けて、アメリカ政府が取り入れたのである。

  このアメリカ政府の決定は、穀物を食べる全世界の人々へ対して、この上ない貢献をするに違いない。