太田市長とれたて日記

清水まさよしが太田の元気をお届けします

子ども手当は国が負担すべき

2009年12月24日 | Weblog

『児童手当』って止める、と言っていたよね。その代わりに『子ども手当』という話だったんじゃなかったっけ。ちょっと前までは。
「それはお金がかかって大変だ。ムダを排除すればそのくらい何てことない」そう言っていたよね。総理も。ちょっと前までは。
素人考えで「5.6兆円もだいじょうぶなの?」と心配していたけど、そのくらいのムダはある、というのだから逆らう必要もなかった。事業仕分けもやったし、仙石大臣も3兆円は出てくると言っていたし。
予算を決めるまでには「子ども手当をマニフェスト通り実行する」と思っていた関係者がほとんどだったんじゃないかな。

 

児童手当は複雑な制度だった。よくもこんなめんどうな制度をつくったものだ、というくらいだ。年齢で分けてみたり、サラリーマンでも厚生年金の有無で分けたり、すごく役人っぽい。
そういう意味では『子ども手当』というのは単純でいい。一人2万6千円というのだから素人っぽくてわかりやすい。税も分配も単純なのがいいのだ。
ところが、来年度の政府案は考え方として複雑さを残したまま単純さを加えるというのだから、考え方とすればもっと複雑になる。
「来年に限って」というのは余計わかりにくい。その次の年は全額国が負担するらしいが、その説明はできるのか。

 

自民党がやってきた『児童手当』だ。
今年だけは自民党がやってきたことを認める、来年からは「認めない」というのにどんな理屈がついているのか。
民主党らしくないよ。
自民党のやってきたことを全部否定してきたじゃない。この児童手当の部分だけ、しかも1年間だけ、やっぱりおかしい。平然とこれを続けるようじゃ、すべての民主党施策が台無しになるということだよ。
「理屈のないことを平気でやる政党」ということになっちゃう。

 

地域主権の考え方でもおかしい。
国と地方とで役割分担をするというわけですよね。これじゃ、押し付けでしかないじゃない。民主党のお達しだから・・、これは上から目線だよ。
逆らえば、土地改良事業団体連合会のようにしてやる、というのなら怖い、怖い。ものも言えない社会になる。昔のソ連が復活するのかよ。
ここは民主党のマニフェスト通り、国が全額負担すべきだ。もっとムダを排除して。

 

「地方交付税を1兆1千億円増やしたから、そこから子ども手当を出せばいい」これで納得する首長もいるらしいが、これが交付税の使い方のまずいところ。つまり、裏負担を交付税で、という自民党時代の悪いくせ。
交付税をあからさまに裏負担にさせようというのは、民主党は「ダメ、絶対にダメ」ではなかったのでは。
交付税は何にも使えるからというより、子ども手当分として増額するのなら変わらないじゃないですか、昔と。「どうしたの?民主党」といいたい。
言っていることとやろうとしていることが違う、ぜんぜん違う。
民主党の今後のためにも「子ども手当の地方負担は止める」ことを望む。


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