太田市長とれたて日記

清水まさよしが太田の元気をお届けします

「こども絵本館」はどうでしょうか

2007年08月14日 | Weblog

「パルタウン城西の杜」を約70区画売り出す準備にはいった。最後の分譲になる。
県の市町村課からいろいろ言われて苦労したけど、団地としてはとてもきれいで「満足のいくでき」と思っている。
「とりせん」が建設中である。農協も協力してくれて、地元農産品の販売所をつくってくれた。さらにガソリンスタンドも考えてくれる。団地はできたけど、生活するには不便であったがこれでほぼ万全ということになる。
さらに、子育て世代が多いということを考えて日本中から絵本を集めて「こども絵本館」はどうだろうか。子どもたちは本を読まなくなった。小さなときから本に触れるということが大切だ。絵本のメッカになればと思っている。

 

「子育て」というのは市民の側からみれば、「あれもやれ、これもやれ」盛りだくさんの要求がある。そのすべてを行政の責任でやろうとすれば際限がない。チャンスをつくっていくのが行政の役割で、すき間を埋めていくのがお母さん方、あるいはボランティア、NPOの役割だと思う。
そんな意味から「こども絵本館」は子育て策の有力な手がかりになるのではないか。本が大好きな子どもたちをつくることは、人間に求められている「創造力」の原点になると信じている。絵本と子育て支援の中核にしたいという考えだ。
この事業を「パルタウン城西の杜」で、余剰金を生み出したなかで、パルタウンの敷地の中に計画したい。
パルタウンに公共施設を考えていた。できれば「子育て」に関連する、そしてボランティアやNPOの活躍できる場所づくりができればと。外で遊べる芝生広場や日陰も欲しい。予算に限りがあるのでどこまで充実できるかこれからだが、新年度に向けて検討したいと思っている。
パルタウンが成功していなければ財政的な裏づけもなく、とてもこんな発想には発展しなかった。

 

そして、大きな課題に「学童保育所(クラブ)」のことがある。
どこの学童クラブも満杯だ。少し前までは考えられなかった現象である。
お父さんもお母さんも働きにでている。核家族化が進んだ。学校から帰って、家にはだれもいない。父母が仕事から帰ってくるまでの「すき間」、それを行政が強く後押ししてきた。
高学年になればスポーツ少年団や文化活動など「すき間」は埋められる。しかし、低学年は学童クラブでやるしかない。
太田市ではすべての小学校敷地内か近所に学童クラブをつくった。公設民営で事業をしてもらっている。めったにほめない共産党の議員もこのことは評価してくれている。

 

ところが、機能できないほどの数の子どもたちが押し寄せている。議会でもこのことが取り上げられるようになった。
「新たに学校をつくるようなもの。それはできない」そう答えてきた。「どこか民間の施設を借りるようにして欲しい」ともお願いした。だが、それは進まない。
余裕教室があれば改造して学童クラブとして利用することもした。が、子どもたちは減ることはなく余裕教室はない。

 

「児童館を利用しましょう」という提案が教育委員会からあった。
乳幼児は午前中利用してもらう。そして、学校が終わる時間からは学童クラブに衣替えをする。私は賛成した。
児童館の設置のないところは薮塚,強戸地区だけであり、ほかはすべて利用可能である。一時、混在していたことがあるが、こういう形にすれば解決はできる。
できるだけ早い時期に児童館の形態を確立していけば、学童クラブの問題は解決できる。

 

「こども絵本館」は乳幼児(子育ての就学未満児)の拠点になればいいのではないか。母親クラブの本拠地にもなる。
この提案には自信はあるが、反発もあるかもしれない。ならばどこがまずいのか、議論のきっかけになればと思う。

 

私の時代は、先生が夕暮れになるまでわれわれ子どもたちと付き合ってくれた。夕方まで学校で遊んでいた。今はそれがない。授業が終われば「はやく家に帰りなさい」。帰りたくても帰れない、それができないのを知ってか知らないでか。
「もうちょっと先生が付き合ってやればいいのに」ときどきそう思う。
忙しい先生にそれをお願いするのは酷というものなのか。

 


最新の画像もっと見る