選挙が終わった。マスコミの喧騒がうそのようだ。
民主党が大敗して、みんなの党が伸びた。昔、公明党以外で新自由クラブという第三極を目指す党があった。あれと同じような性格のもので、いずれそんな運命をたどるのではないか。
みんなの党は新自由クラブのような都会型でもあるし単独で政治を動かす力はない。地方の地べたに這いずり回って政策をつくるという気概はない。行く先のない人たちを救ってくれた政党である。
片山虎之助さんが当選した。
よくがんばったな、と思う。参議院は「良識の府」。谷亮子さんには悪いが、なんでも知っている長老が優ると思う。高齢者も参加できてよかった。若い人だけの国会「それでいいのか」ということへの一矢であった。
若い人たちばかりで参議院に良識の府?そんな面影は今はない。衆議院も参議院も政党政治化してしまって、ともに政党間の闘争の府になっている。
党議拘束をかけて議員の考え方をしばるならば、その他大勢の議員はロボットに近い。柔道選手だって野球選手だっていい。普段は議員会館の地下で柔道の練習をしていればいい。採決のときだけ議会にでて党が言うとおりに手をあげればいいわけだ。
民主党が負けた理由は「消費税」というが、それはあっても一部。
ひとつは民主党の数に頼った『横暴な議会運営』、前回の強行採決の連続は独裁政治を思わせるものであった。ああいった野蛮な国会運営にNOを突きつけたのだ。郵政なんかまるで審議なしで委員会採決してしまった。
権力者の『驕り』である。
ふたつめには『ウソ』の約束だ。
衆議院選で政権公約したことをことごとく反故にしてきた。まともに実行したものはない。4年間の約束というが1年も経たないのに大幅変更である。日本人てあきらめが早いけど、衆議院のマニフェストの工程表を見てみたら「こりゃ、だまされた」ということになった。
小沢前幹事長はいみじくもいっていた。「約束を守らなければいけません」と。
「友愛」とか「命」が消えた。
同じ民主党なのに顔が代わると8ヶ月前のスローガンが消える。政治って頼りないものだ。