太田市長とれたて日記

清水まさよしが太田の元気をお届けします

タオルそしてジャズ、久しぶりの今治

2009年08月03日 | Weblog

今治、久しぶりだ。
「おんまく」という市民あげての祭りにまねかれた。今治の市長が替わったし「行こうか」という気持ちになった。といって前の市長だから行かなかったわけではない。とにかく、この4年間何となく足が遠のいていた。


 

八木節の団体が招かれる。それが本命で、私は『ついで』みたいなものだ。
数年前、八木節の一行が行ったが、あのときはバスだったために「疲れた」と不評であった。
「もう行かないぞ」なんて言われた。今治から太田に来る人たちはみんなバスでくる。「だから」と思ったがやはり遠い、遠い。今回は飛行機にした。
オープニング式典とそのほかに30分くらいの時間、歌い踊る。
今治のもうひとつの姉妹都市、尾道も出し物をもってくるが、ひいき目に見て八木節がいい。「おんまく」は市民が街中を踊りながら練り歩くわけだが、八木節踊りは固定が原則。歩ける踊りに改造しても、なんて話題をホテルでの打ち上げのときにした。
「やってできないことはないね」という話も出た。
4トン車くらいに飾り付けして、樽を乗せてマイクを用意、いつもの名調子で歌う。囃子衆が車に勢ぞろい。踊りはゆかたで手踊り、まちを練り歩く、それでいい。
祭りにはゆかたがきれいかも。
「富士重工の応援もゆかたにしようか」「黄色の縦じまなんか見栄えがしそうだ」こんな話題もでた。
「それでいこう」ということにした。財政課長の顔が浮かんだ。「そりゃ、市長は調子をくれていればいいんでしょうけど、お金は・・」無責任と言わんばかりの顔、その顔だ。
まあ、なんとか説得しよう。
今年の都市対抗野球スバルの1回戦はヤマハ。太田の八木節が応援でヤマハを撃破する。

 

話は今治に戻る。
今年行こうかな、と思ったのは、ひとつは繁信元市長に会いたかった。
彼は志半ばで引退した。現職中、倒れた。とても紳士で、今治をとても愛していたし太田も好きだった。『気が合う』ということはこういうことだ、と思っていた。姉妹都市になったのも繁信さんがいたからだ。
瀬戸内海の小さな島をすべてまとめて合併にこぎつけた。それはストレスの固まりになったのかも、「若い頃から酒を飲みすぎていたから」とも言っていたが、ストレスが主要因だと思う。
手ぶらで恐縮であったが、繁信さん宅を訪れた。幸いにして在宅されていた。
応接間に通された。いくらかふっくらされていた。健康なご様子に安心した。言葉はしっかりしていても、半身の自由がきかない。いらいらする毎日だと思う。病気とお付き合いをしながら、不満半分のこれからである。
車椅子生活は大変なことである。
時折、手で目をこする。昔を思い出して涙を抑えているのかも、その心情は痛いほどわかる。姉妹都市を結んだときはお互いに元気であった。くやしいに違いない。
現実っていやなものだ。良いときを思い出せば涙だって出てくる。
「今度の菅市長さん、いい人でしょう。今治も代わってよかったです」

 

「市長をやりたい」という気持ちだけで、選挙に出馬される方がいる。何を、どうしたいのか、何もなくてたまたま選挙で勝った。結局は「繁信さんの市民への姿勢のほうが良かった」ということだろう。
前市長は4年で終わった。今の市長のやり方に満足している様子がみられた。今治が好きだからこそ、市政運営が気がかりだったのだ。
30分ほど世間話をさせてもらった。
日々の暮らし方もお話された。来させてもらって「良かったなあ」と思った。
「また来させてもらいますよ。お元気で・・」
杖をつきながら、玄関まで見送ってくれた。
職員からは「寄っていただいてありがとうございました」とお礼をいわれた。職員にも愛されていたのである。
元気なうちはだれでも行くが、具合が悪くなれば足が遠のく。そんな意味で訪問させてもらって、私も胸のつかえが少し減った。

 

もうひとつは「今治タオル館」の再開のことだった。
繁信市長と今治タオル組合の肝いりで太田にアンテナショップをつくった。儲かるまでには至らなかったが、いつも今治を意識することができた。そして、今治でもスバルを買ってくれるまでになった。
今治タオルが太田市民に少しずつ定着してきたところで、繁信市長が倒れ、市長が代わり、アンテナショップは切られた。
今度の市長は菅さんという。お会いして「もう一度やりませんか」と提案してみた。
気さくで、前向きな方であった。「ほっ」とした。
その夜、昔お世話になった近藤元組合長さん、現組合長の弟さんと話をした。
空白の4年間であったが再開できれば交流ももっと強くなる。あまり今治に負担をかけず、気長に営業ができればいいと思う。
うまくいきそうである。

 

お二人とも『今治南ロータリークラブ』のメンバーという。
「『おんまく』のステージ横でお若い女性と話ししてましたら、ロータリーの事務局をやっている白石さんと越智さんでした。元気いいですね」
ロータリーの話からジャズの話で盛り上がった。平尾さんは今治をジャズで「まちおこし」しようとしている。
「太田でも『大学ジャズフェスタ』をやっているんです。そうですか、山野(大学ジャズのしにせ)に出られたのですか。太田のビッグバンドはいいですよ。ぜひ、いらしてください」
太田で再会を約束した。
人と人のつながりは会話がスタート。共通の話題はその絆を強める。
今治とはタオルとジャズで強くなる気がした。

 

久々の今治は大収穫であった。


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