青い鳥の世界へ

人として厳しい中で生きていかなければならない中、少しでも良い世界になったら。そして、より明るく、清らかに、暖かく。

裁判員制度

2008年04月21日 | 短歌に政治や社会
もう一年もすると、裁判員制度が始まる。そして私たちは、次々と裁判員として、召喚されていく。
裁判員として召喚されたなら、正当な理由がない限り拒否できないにしても、裁判員として人を裁くということには、私には人を裁く立場には立つことが出来ない。
何故かというと、自分自身さえ裁けないからである。自分自身を「完全なる善」で、「完全なる正義」で裁くことは出来ない。どうしても自分の都合や、損得で自分を裁いてしまっている。
そんな人間でしかない自分が、人を裁くということは出来ないし、出来るはずもない。
元々裁判を受ける被告も、本来は自分で自分を裁くべきなのである。それを人に裁きを求めること自体が、おかしい。そういう法律自体もおかしい。だがそれが出来ない、人間の悲しさと愚かさがある。
それ故に、私は裁判員として召喚されても、自分で自分を正しく裁くことも出来ないが故に、その権限、人を裁く権限を放棄する。
出来るのは、被告が自分で自分を裁くよう、求めるだけである。
裁判員制度は、裁判員に対して被告が「有罪であるか、無罪であるか」を決定させる、即ち「白黒」に色分けすることのみを求めているようだ。それ以外の選択肢は、許されていない。それを放棄するのは、法律違反になり罪になることかもしれないが、その選択の自由は憲法によって保障されていることだろう。

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