原子力発電所の建設費用についてちょっと調べたが、百万キロワットの発電所の場合、おおよそ四、五千億円かかるようだ。
しかしそれで稼働できる訳ではない。燃料が必要だが、この燃料は、濃縮しなければならず、このための工場も必要になる。さらに使用済み燃料の再処理、放射能を含んだ廃棄物の処理等といったものや、招来耐用年を経た後で廃炉となった場合の処理等などの費用を含めると、随分と多額の費用を必要とすることが想像できる。
そこでこれ程の費用を必要とするならば、別の方途に使用して電力の供給に使えないものかと、「脱、原子力発電への提案」を提起してみる。
この提案とは、すべての建造物の屋上に「太陽光発電用パネル」を設置する、ということである。その費用など施工者は電力会社が行えばいいだろう。ただこの場合、景観とか美観が悪くなるからと言って反対する者がいるだろうから、固定資産税の優遇などで対処するとどうだろう。それは環境問題にもかかわることだから、建造物を建てる場合には義務とする、法律を作るべきかもしれない。
できれば駐車場にも屋根を取り付けて、そこに発電パネルを取り付けるといいと思う。このようにすべての建造物に太陽光発電パネルを設置する費用と、原子力発電所建設費用とを比べてみると、放射能の心配がない分、安心なことは確かである。
もっとも太陽光発電は天候に左右されるが、他の水力や火力発電、蓄電施設で補っていけば、原子力発電所は無理にも必要とはしないだろう。もしかすると、石油の節約にもなるかもしれない、とも思われる。
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