ips細胞の発見などにより、医科学技術は発展している。
だがそれに伴って「負」の面も際立ってくる。少子高齢化社会の進行である。
病気の治療技術が発展するに従い、こうして高齢化が進んでいくと、この高齢者を介護しなければならないために、子供を産んで育てる環境も、その気持ちも希薄になっていく。
その傍ら、青少年は「スポーツ、芸能」事等に熱を上げ、それが「命の尊厳」を持つ者の特権などと勘違いしている。「豊かに、楽しみ、楽(快適、便利)」な生き方が、命を与えられたものとしての価値としか見ていない。
そして過疎地に高齢者を置いてきぼりにして、快楽を謳歌しようとしてのめり込んでいる。
我々が言うところの「命の尊厳」とは、結局のところ「心の尊厳と精神の尊厳」を持たない、言って見れば無機質なものでしかない。
週刊誌などには、「性体験、不倫や浮気法」といったものまで記事にされている。
人間としての「心の尊厳や精神の尊厳」を離れて、欲情や欲望のままで生きていくことが、「命の尊厳」としていていい訳がない。
こうした「心の尊厳と精神の尊厳」に培われた「命の尊厳」が育たないから、「悲惨な犯罪事件、いじめ、虐待、争い」が後を絶たない。
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