ボーイスカウト磯城一団

奈良盆地の真ん中に位置する磯城郡(田原本町、三宅町、川西町)で活動しているボーイスカウトです。

活動報告 洞窟探検

2009年08月26日 | ビーバー隊活動
8月の隊集会は、吉野郡天川村の洞川ハイキングコースを歩きました。洞川は修験道の山として知られる大峯山の登山口です。今回の目的は洞窟探検です。最初に面不動鍾乳洞に向かいました。急な坂道を登ると、モノレールの乗り場があります。荷揚げ用モノレールに座席をつけたもので、8席ほどしかありません。わたしたちは、モノレールには乗らず、坂道をさらに歩いて登ります。標高が高いためか、気温は高くなく、そんなに汗もかきません。10分ほど歩くと、鍾乳洞の入り口に到着します。ここからは、大峯山がよく見えます。洞窟の中は、ひんやりとしています。洞の中のあちらこちらで、天井からは鍾乳石、床からは石筍が伸びています。鍾乳石や石筍の話をすると、隊員達は興味を持って聞いています。ここの洞は照明もついており、懐中電灯なしでも歩けます。
面不動鍾乳洞を後にし、山中を経て、龍泉寺に到着しました。ここで昼の休憩をとります。境内には役小角(えんのおづぬ)が発見した竜の口と呼ばれる湧水があります。山門の近くには、木枠の中に収められた径20cmくらいの丸い石があります。これは「なで石」といい、なでると軽くなり、たたくと重くなる不思議な石です。この龍泉寺は1964年までは女人禁制でした。昔は山門の前に立てられていた女人結界石が境内にあります。
昼食後は、「かりがね橋」というつり橋を渡り、大原山展望台で休憩をとり、蟷螂(とうろう)の岩屋、蝙蝠(こうもり)の岩屋へ行きました。蟷螂の岩屋、蝙蝠の岩屋は、川辺に口を開いた洞窟で、役小角が開いた修行場です。これらの洞の照明はろうそくしかなく、懐中電灯がないと歩けません。受付で懐中電灯を借り、中に入ります。最初に蟷螂の岩屋に入ります。天井はとても低く、気をつけていないとすぐに頭を打ちます。鍾乳洞ではないので鍾乳石はありせんが、天井に特徴的な模様があるのがわかります。次に蝙蝠の岩屋に入ります。ここも洞内はせまく注意が必要です。一番奥の行き止まりは、天井が高く、コウモリがさかさまになってぶらさがっていました。その後、川原で少し休憩をとり、近くのエコミュージアムの駐車場からバスに乗り帰路につきました。
今回訪れた洞窟は修験道の行場でもあるので、なにか神秘的なものを感じ取ることができたのではないでしょうか。今回の隊集会では、隊員達には自然の大切さがわかってもらえたと思う。