星を数えながら

日々の出来事や感じたこと、聖書の言葉など
小さくても星のようにキラリ☆光ることを
分かち合えればいいなぁ。

狭心症と広心症

2006年12月08日 17時45分01秒 | 友だち・人物のこと
妻の母は、ほんわかしていて、とても幸せそうだなぁと思う。
いろいろ苦労を重ねてきているはずなのに、
そういう「苦労じわ」を心に刻むことなく、
素朴に「笑いじわ」を見せてくれる。

妻が実家に帰ると、とにかくよく話しをする。
妻がトイレに行ってもまだ話しているというから面白い。
聞けば聞くほど、いろんな話しが次から次へと出てくる。

またとても筆まめで、葉書の裏側に細かい字でいっぱい
日常の出来事などを記して、書ききれずに宛名の面にまで。
特に何かの用事があるというわけではないが、
娘を思う気持ちからか、話すように書いておられる。

その中で、薬局の薬剤師との会話が記されていた。
少し狭心症の気があるようで、心臓が苦しくなった時にと
湿布のような心臓用貼り付け薬を処方してもらっているようだ。
ある日、首や肩がとてもこっていた時に、心臓用貼り付け薬を思い出し、
血管を広げる効用だからと思い、首や肩に貼ったということを
薬剤師にお話しされたようだ。

すると薬剤師の表情が一変し、
「そ、それで、どうなりましたか!」と尋ねられ、
「いあやぁ、どうにもなりませんでしたよ」と答えたそうだ。
そして薬剤師に、心臓用の薬を他に使ってはいけませんと
重々注意を受けたそうだ。

母にすれば思い違い、まぁいいんじゃないの、という感じだろうが、
専門家の薬剤師にすると、とんでもない用い方だったようだ。
心臓用なので、微量のニトロか何かが塗布されているのだろうか。
知らないということは、少し間違うと怖いなぁと思う反面、
笑い話としてけろっとお話しされるお母さん、
狭心症の気があっても、心は普通の人よりもずっと広いなぁと思う。