東京城北サイクリング

東京の城北エリアおよびその近辺の道路事情や再開発を紹介します

区部周辺部環状公共交通(エイトライナー・メトロセブン)

2016年05月14日 | 鉄道
今日紹介するのは、東京都区部の未来の地下鉄、『区部周辺部環状公共交通』
通称『エイトライナー・メトロセブン』です。
いずれも名前が長いのでここでは『区部環線』と呼ぶことにします。

今年4月20日に「東京圏鉄道網の新答申」が提出されました。
これは、東京圏において今後整備されるべき路線計画案を検討し意見をまとめたものです。
[配布資料]
上記資料をすべて見るのは大変ですので、日経コンストラクションの記事
「新答申で読み解く東京圏の鉄道未来図」
でまとめて解説されているのを見るのが手っ取り早いです。

ということで、その中のプロジェクトの一つ、『区部環線』について少しとりあげてみたいと思います。

[区部環線 全体構想]

緑色が山手線
オレンジ色が武蔵野・南武線
青色が区部環線

既存の環状鉄道の間を補完する鉄道になります。
吉祥寺だとか中央線沿線に用事がある場合、一度都心側に出てから中央線に乗り換えて、
と遠回りしていたのが区部環線を使うことにより無駄の無い移動ができるようになります。
また混み合う都心に出る必要がなくなることから、
都心側の鉄道の負荷も軽減され、都心の混雑緩和対策にもなります。

また、都下からの羽田空港アクセスを担う路線としての活躍も期待されています。
(田園調布から先は東急多摩川線を利用)

城北エリアの具体的な駅の設置位置を紹介します。
[練馬春日町~西新井の駅位置]

ここで個人的に気になるのが、平和台駅と北赤羽駅。

平和台駅はよく見ると有楽町線平和台駅と接続していません。
自衛隊駐屯地側に300m以上離れた位置に計画されています。ここまで離れると乗換駅として期待することはできません。なぜこの位置になったのでしょうか?

北赤羽駅については、埼京線との乗り換えという意味では隣の赤羽駅で事足りることから、
この位置に駅を設ける必要性は薄いと考えます。北赤羽より南側に1kmほどずらして
赤羽西エリアに設置した方が、鉄道不便地域の解消に役立つと思います。
また、赤羽西にはなんといっても「トレセン」(ナショナルトレーニングセンター)があります。
とても立派な施設ですが、鉄道交通の便がよくありません。この付近に区部環線の駅を設置して
選手やその関係者の便を良くしてあげたいところです。

[駅の深さ]

新しい地下鉄になればなるほど、他の地下インフラよりも深くなってしまいがちですが
深くなれば、その分駅部を中心に掘削費用がかさみ、建設コストを圧迫します。
区部環線ではコスト削減対策として、急こう配を活用して駅を浅くするプランを検討しています。
駅利用者としては駅が浅くなることは大変歓迎ですのでぜひこの方向で実現してもらいたいです。
(副都心線、大江戸線を利用したことのある方にはよくわかる話だと思います・・・)
ちなみにこの断面図を見ると赤羽駅のホームは2段重ねになるようですね。

採算性については疑問視されてたりしますが
この路線あったら便利だろうなぁと思ってる人は結構いるはずですので
ぜひ実現してもらいたいです。


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