東京城北サイクリング

東京の城北エリアおよびその近辺の道路事情や再開発を紹介します

エレベーター供用開始!板橋駅改良工事の様子

2018年02月27日 | 板橋
2018年2月25日に板橋駅エレベーター供用開始となりました。
現在の板橋駅改良工事の様子をお伝えします。

前回の記事『板橋駅改良工事(後編)』
"ラチ内エレベーター(予想)"の位置が違ってました!すみません!(><)

板橋駅では新しい駅舎の建設工事が行われています。東(滝野川)口では5階建ての駅ビルの建設が行われ、駅の中ではバリアフリールートの建設が進んでいます。


南東側から見た駅ビル


駅ビルの南側の敷地

埼京線ホームが高いところに見えます。
こちらからだと高架に見える埼京線の線路ですが、反対の西(板橋)口の地面は埼京線の線路とほぼ同じレベルとなっており東西でかなりの高低差があります。

板橋駅建築工事のお知らせ看板

店舗・スポーツ練習場とあるのでアトレジェクサーが入るものと思われます。

東(滝野川)口から駅の中に入って行きます。
改札を入るとお雛様が迎えてくれました!もうすぐ春ですね。


新設された仮設通路を入って行くとこの先にエレベーターがあることを示すアイコンが!


じゃーん!こちらが新しく設置されたエレベーターです!

これに乗ると埼京線ホームに上れます。

ホーム上のエレベーターです!

これで車いすでもベビーカーでも楽々改札とホーム間の上下移動をすることができますね。
バリアフリーって素晴らしい♪

エレベーターと従来の階段との位置関係はこんな感じ。

階段を登り切ったすぐ先にエレベーターがあります。

エレベーターの南側ではエスカレーターの新設工事が行われています。
《2018.02.27訂正》エスカレーターではなく本設階段の設置工事とのことです。失礼しました…


この仮囲いは4月頃まで設置されるとのこと

エスカレーターの供用開始が待ち遠しいですね。
《2018.02.27追記》エスカレーターが設置される場所はこの仮囲いの場所ではなく、この南側の仮設階段の辺りとのことです。ですのでエスカレーターが出来るにはまだまだ時間がかかりそうですね。

ホームからは滝野川口の駅ビルの建設地の様子を見下ろすことができます。


下に戻って今度は西(板橋)口を目指します。

先ほどのエレベーターから通路を西に進むと板橋側の地上レベルに上るためのエレベーターが現れます。

そのエレベーターを上った先がこちら。板橋側の地上レベル階です。

これで板橋側からも車いすでの駅利用ができるようになります。

なお階の間の階段の踊り場にはガンダムスタンプラリーに関連して、ポスターなどの展示物が壁一面に貼られていて楽しいことになっていました(笑)


以上の2台のエレベーターが完成したことにより、ひとまずの板橋駅のバリアフリー化が成されました。
正直なところここに至るまでなんでなんでこんなにかかかったんだろう?と思わなくもないですが、今はとても良い方向に進んでると思いますし、もうゴールも見えてきましたので今後に期待したいです。


こちらは埼京線ホームから見た西側の様子。
今後こちらでもJRと板橋区による大きな開発が行われます。

進展があればそちらについても記事にまとめたいと思います。
以上今後が楽しみな板橋駅の様子でした。

東京の航空法による高さ制限を調べてみる

2018年02月14日 | 東京
先日、品川車両基地跡地の開発について事業の概要がわかる資料がJRから発表されました。
JR品川車両基地跡地開発(第Ⅰ期)に係る環境影響評価手続きの着手について[PDF/1.2MB]
そこで気になったのが建物の高さとその配置

横につぶすとより分かり易くなりますが、北高南低になる形に建物が配置されています。

おそらくですが航空法で定められた高さ制限によるものと思われます。
この制限は羽田空港に近いほどきつく、離れるごとに緩くなっていきます。
特に今回のプロジェクトは敷地が南北に1kmと長いため、制限表面によって建物の高さが制限された結果が顕著に表れたのでしょうね。

東京の羽田空港による制限は下の図のような形に掛かっています。
(詳しくは空港周辺における建物等設置の制限(制限表面)で確認ください)


制限平面が東京の街並にどのように影響を与えているのか簡単な3Dモデルを作って調べてみます。


東海道本線を中心とした東京のビルの配置と制限表面をまとめた図がこちら


(クリックすると拡大します)
(実際には建物の建つ地盤の標高も加味しなければいけないので誤差があります。)
これを見ると品川シーサイドから汐留まで制限表面によって建物の高さが抑制されている様子が見えてきます。

しかし東京駅付近を見ると(今後のプロジェクトは除いて)制限表面よりも低いところで留まっています。これには航空法とはまた違った別の要因が作用していて、東京駅でも丸の内側は皇居に隣接していることから景観や皇居に配慮しようよいうことで、地区で定めたまちづくりガイドライン200m程度までと制限が定められたためです。

東京駅を挟んだ八重洲側には皇居の景観に関わる制限は無く、今後進められるプロジェクトは制限表面ギリギリの高さまできっちり使った計画となっています。

さらに東京駅周辺でも永代通りを超えると円錐表面の規制が外れるため、日本橋一丁目中地区287m常盤橋地区390mといった突出した高さのプロジェクトが現れてきます。円錐表面の境界ギリギリ外側でいきなり高くなる辺りとても分かり易いですね。

ところで、この図で気になる点があります。
いくつかの建物が制限表面の黄色のラインを超えていますよね?
青系で描いた建物は、内陸という事で奥行き方向の距離を加味する必要があるのと、
そもそも飛行経路じゃないのでという事情でラインを超えててもかまわないのですが、
海に近い側ではそうも言ってられないはずです。

三田三・四丁目地区の制限が標高約187m に対し計画が約215m
芝浦一丁目計画の制限が標高約195m に対し計画が約235m
ステップアッププロジェクト(竹芝地区)の制限が標高約200mに対し約209m

これらがなぜ制限を超えた計画となっているのかは正直わかりません。
もしわかりましたら教えていただけると助かります。

以上、東京の航空法の制限のお話でした。

(2018/02/14更新:三田三・四丁目地区を加筆、それに伴い図を更新。その他誤字の修正を行いました)

川口駅周辺の再開発等の進捗状況(2018年2月)

2018年02月07日 | 川口市

現在川口駅周辺では下の地図のように複数の開発事業が進行中です。
これらを進行度合いの順に現在の状況をお伝えしたいと思います。

(1) 川口工業総合病院地区

川口駅というよりも川口元郷駅が最寄になりますが、
こちらでは工業病院の建て替えに伴った新しい街づくりが行われています。
病院棟は一足先に完成し2013年11月にリニューアルオープンしています。現在は古い病院を解体した跡地で住宅棟の建設が行われ、間もなく竣工を迎えようとしています。
住宅棟は19階建て119戸の『ブランズ川口元郷』という分譲住宅で、下層階には医療関連施設が入ります。






(2) 川口飯塚1丁目3番地区
川口西公園の南隣、経済産業省独身寮敷地では『プラウドタワー川口』の建設が行われています。21階建ての免震構造を持った長期優良住宅です。現在は杭工事を行っていました。
看板を改めて見てみたら若干値の変更がありました。
高さ:68.65m → 67.70m 延床面積:16912.33 → 16856.8㎡ 工事期間:~H32年2月



敷地北側ではモデルルームの建設が行われており、おおよそ外観が出来あがっていました。



(3) 川口本町4丁目8番地区
東急野村ときて、こちらは三菱地所レジデンスが参画する開発になります。
(なおこのすぐ北側では住友不動産がマンションを建設中)
複数の地権者による共同建て替えで優良建築物等整備事業を活用したプロジェクトです。
19階建て(地下1階)、延べ約1万2900㎡の規模で、住宅162戸の他、子育て支援施設や店舗などが入ります。
つい最近工事がはじまり、解体予定の既存建物が白い仮囲いで囲われました。







(4) 川口栄町3丁目銀座地区
こちらは既存の商店街を巻き込んだ大規模な再開発が行われる予定ですが、
今のところ見た目的にはまだ何の変化も無いので写真も昔のままです。すみません…


見た目の変化はありませんが、内部では着々と手続きが進んでいます。
現在は準備組合による事業計画が提出され、その縦覧が行われている最中です。
それが終われば準備組合から本組合に移行しいよいよ権利変換が開始され、本格的に事業がスタートします。2020年着工という概算スケジュールでしたが、最近の報道によると2019年12月着工を目指すという風に若干スケジュール目標が早まったようです。

その他川口市役所の建て替えなどこの先5年くらいは川口駅周辺では開発が継続して行われます。病院、官舎、市役所など昭和時代の色濃い建物がどんどん更新されていきますね。