東京城北サイクリング

東京の城北エリアおよびその近辺の道路事情や再開発を紹介します

東京の航空法による高さ制限を調べてみる

2018年02月14日 | 東京
先日、品川車両基地跡地の開発について事業の概要がわかる資料がJRから発表されました。
JR品川車両基地跡地開発(第Ⅰ期)に係る環境影響評価手続きの着手について[PDF/1.2MB]
そこで気になったのが建物の高さとその配置

横につぶすとより分かり易くなりますが、北高南低になる形に建物が配置されています。

おそらくですが航空法で定められた高さ制限によるものと思われます。
この制限は羽田空港に近いほどきつく、離れるごとに緩くなっていきます。
特に今回のプロジェクトは敷地が南北に1kmと長いため、制限表面によって建物の高さが制限された結果が顕著に表れたのでしょうね。

東京の羽田空港による制限は下の図のような形に掛かっています。
(詳しくは空港周辺における建物等設置の制限(制限表面)で確認ください)


制限平面が東京の街並にどのように影響を与えているのか簡単な3Dモデルを作って調べてみます。


東海道本線を中心とした東京のビルの配置と制限表面をまとめた図がこちら


(クリックすると拡大します)
(実際には建物の建つ地盤の標高も加味しなければいけないので誤差があります。)
これを見ると品川シーサイドから汐留まで制限表面によって建物の高さが抑制されている様子が見えてきます。

しかし東京駅付近を見ると(今後のプロジェクトは除いて)制限表面よりも低いところで留まっています。これには航空法とはまた違った別の要因が作用していて、東京駅でも丸の内側は皇居に隣接していることから景観や皇居に配慮しようよいうことで、地区で定めたまちづくりガイドライン200m程度までと制限が定められたためです。

東京駅を挟んだ八重洲側には皇居の景観に関わる制限は無く、今後進められるプロジェクトは制限表面ギリギリの高さまできっちり使った計画となっています。

さらに東京駅周辺でも永代通りを超えると円錐表面の規制が外れるため、日本橋一丁目中地区287m常盤橋地区390mといった突出した高さのプロジェクトが現れてきます。円錐表面の境界ギリギリ外側でいきなり高くなる辺りとても分かり易いですね。

ところで、この図で気になる点があります。
いくつかの建物が制限表面の黄色のラインを超えていますよね?
青系で描いた建物は、内陸という事で奥行き方向の距離を加味する必要があるのと、
そもそも飛行経路じゃないのでという事情でラインを超えててもかまわないのですが、
海に近い側ではそうも言ってられないはずです。

三田三・四丁目地区の制限が標高約187m に対し計画が約215m
芝浦一丁目計画の制限が標高約195m に対し計画が約235m
ステップアッププロジェクト(竹芝地区)の制限が標高約200mに対し約209m

これらがなぜ制限を超えた計画となっているのかは正直わかりません。
もしわかりましたら教えていただけると助かります。

以上、東京の航空法の制限のお話でした。

(2018/02/14更新:三田三・四丁目地区を加筆、それに伴い図を更新。その他誤字の修正を行いました)

六本木ヒルズから見た2018年の東京

2018年01月14日 | 東京
新年あけましておめでとうございます。
2018年の東京の様子を六本木ヒルズから眺めてみました。

だーっと写真を羅列していくだけになりますがよろしかったらご覧ください。
どの写真もクリックすると大きなサイズで見ることができます。

東京ミッドタウンから東京タワーまでのパノラマ


以下北から時計回りに


















青山・赤坂方面広角


オリンピックスタジアム方面拡大


東京もかなり見栄えする都市になってきましたね。
ここからさらにオリンピックに向けて開発が進んでいきます。
現在はまだどのオリンピック施設も建設中の段階で、国立競技場も大量のクレーンが建ち並んでいる状態。
来年再来年と建設が進み、2020年の夏にはいよいよ東京オリンピック開催!
そのころの東京はどのように変化しているでしょうか?今からとても楽しみです。

2018年が皆様にとって良い年となりますように。