東京城北サイクリング

東京の城北エリアおよびその近辺の道路事情や再開発を紹介します

補助第73号線 (その11)池袋本町その1(下板橋駅付近)

2016年05月29日 | 補助第73号線
いろいろと気になる話題があったため間が空いてしまいましたが、久々に補助第73号線の続きです。

今回から豊島区に入ります。
その1では池袋本町の下板橋駅付近のエリアを紹介したいと思います。

俯瞰図


池袋本町の補助第73号線は、『木密不燃化10年プロジェクト』において特定整備路線として選定され、
成32年度(2020年度)までに完了することを目標に平成27年より事業着手されました。

予定地には商店街があり、中でも現道の西側沿道にある商店は大部分が移転を余儀なくされます。
商店以外にも病院や銭湯といった施設もあり、付近の住民の方々の生活に大きく影響することが予想されます。
そういった地域では反対運動が少なからず起こるものですが、この地域ではそれが見られません。

この地域では早いうちから「池袋本町新しいまちづくりの会」という住民の方々によるまちづくりを行う会が結成されていて、
都市問題についての話し合いが行われて、自主的に問題解決の取り組みがなされているようです。
街の中央を縦横に走ることになる73、82号線の整備については重要な検討課題として以前から話し合われているようで
整備後の街づくりのルールや、整備に至るプロセスについて、区や都に提言を積極的に行っています。

その中で興味深かった要望が
「・旧文成小学校跡地活用による拠点づくり・・・従前居住者用住宅としての活用」です。

上に掲載した俯瞰図の、黄色い四角い枠で囲ったところがその土地です。
確かにここを道路用地にかかった地権者の方々の移転先として活用することができれば
地権者は地区内にとどまることができ、事業がスムーズに行えそうです。
旧文成小学校跡地の活用方法は、区のHPで調べた限りでは現在"未定"となっていますが、
会の要望通り、ぜひ本町の街づくりにおける種地として活用が認められるといいなと思います。

(1)踏切から池袋本町の商店街をみる。


(2)松浦クリニック(中央の建物)

本町地域の中でも重要な医療機関の一つだと思いますが、道路予定地に完全にかかっています。
道路建設のためには代替となる施設を先に用意する必要がありそうです。

(3)三鈴湯 とお肉屋さん

現道は"くの字"に曲がっているため、ここでいったん商店街の道と分岐します。
なお三鈴湯さんをGoogleMapで調べると"閉鎖"となっていました。

(4)三鈴湯さんの角を西に曲がったところ

このあたりから現道がなくなり、住宅街の中を進んでいくことになります。

今日はいったんここまで。池袋本町編次回につづきます。

次の記事:補助第73号線 (その12)池袋本町その2(補助第82号線交差点付近)
前の記事:補助第73号線 (その10)下板橋通り

十条駅西口再開発6月に本組合申請!2018年着工!

2016年05月22日 | 再開発
2016年5月2日の建設通信新聞によりますと
十条駅西口地区市街地再開発はいよいよ本組合設立申請を行うようです。
『6月に本組合設立申請/十条駅西口再開発/準備組合』(2016-05-02)



長らく動きの見えなかった十条駅西口ですが、
いよいよ権利変換など再開発事業の実行段階に入ります。
再来年から工事が始まり、2022年度に完成を予定しています。

[スペック]
施工面積:約 17000㎡ 敷地面積:約 7100㎡
延床面積:約 79460㎡ 高さ:147m 階数:40階/地下2階
住宅戸数:約 540戸
用途:住宅、商業施設、オフィス、駐車場
整備される道路:補助第73号線、補助第85号線、4400㎡の交通広場

デベロッパーは新日鉄興和不動産、東急不動産なのでマンションはリビオかブランズ。池袋まで2駅の駅前再開発超高層マンションなので、坪単価はかなり高くなることが予想されます。

JR埼京線高架化、都市計画道路の建設と、十条も近代的な街に生まれ変わろうとしています。
古き良き時代の親しみやすい商店街に、新しい駅前再開発が加われば、十条は一気に人気の街になりそうです。

区部周辺部環状公共交通(エイトライナー・メトロセブン)

2016年05月14日 | 鉄道
今日紹介するのは、東京都区部の未来の地下鉄、『区部周辺部環状公共交通』
通称『エイトライナー・メトロセブン』です。
いずれも名前が長いのでここでは『区部環線』と呼ぶことにします。

今年4月20日に「東京圏鉄道網の新答申」が提出されました。
これは、東京圏において今後整備されるべき路線計画案を検討し意見をまとめたものです。
[配布資料]
上記資料をすべて見るのは大変ですので、日経コンストラクションの記事
「新答申で読み解く東京圏の鉄道未来図」
でまとめて解説されているのを見るのが手っ取り早いです。

ということで、その中のプロジェクトの一つ、『区部環線』について少しとりあげてみたいと思います。

[区部環線 全体構想]

緑色が山手線
オレンジ色が武蔵野・南武線
青色が区部環線

既存の環状鉄道の間を補完する鉄道になります。
吉祥寺だとか中央線沿線に用事がある場合、一度都心側に出てから中央線に乗り換えて、
と遠回りしていたのが区部環線を使うことにより無駄の無い移動ができるようになります。
また混み合う都心に出る必要がなくなることから、
都心側の鉄道の負荷も軽減され、都心の混雑緩和対策にもなります。

また、都下からの羽田空港アクセスを担う路線としての活躍も期待されています。
(田園調布から先は東急多摩川線を利用)

城北エリアの具体的な駅の設置位置を紹介します。
[練馬春日町~西新井の駅位置]

ここで個人的に気になるのが、平和台駅と北赤羽駅。

平和台駅はよく見ると有楽町線平和台駅と接続していません。
自衛隊駐屯地側に300m以上離れた位置に計画されています。ここまで離れると乗換駅として期待することはできません。なぜこの位置になったのでしょうか?

北赤羽駅については、埼京線との乗り換えという意味では隣の赤羽駅で事足りることから、
この位置に駅を設ける必要性は薄いと考えます。北赤羽より南側に1kmほどずらして
赤羽西エリアに設置した方が、鉄道不便地域の解消に役立つと思います。
また、赤羽西にはなんといっても「トレセン」(ナショナルトレーニングセンター)があります。
とても立派な施設ですが、鉄道交通の便がよくありません。この付近に区部環線の駅を設置して
選手やその関係者の便を良くしてあげたいところです。

[駅の深さ]

新しい地下鉄になればなるほど、他の地下インフラよりも深くなってしまいがちですが
深くなれば、その分駅部を中心に掘削費用がかさみ、建設コストを圧迫します。
区部環線ではコスト削減対策として、急こう配を活用して駅を浅くするプランを検討しています。
駅利用者としては駅が浅くなることは大変歓迎ですのでぜひこの方向で実現してもらいたいです。
(副都心線、大江戸線を利用したことのある方にはよくわかる話だと思います・・・)
ちなみにこの断面図を見ると赤羽駅のホームは2段重ねになるようですね。

採算性については疑問視されてたりしますが
この路線あったら便利だろうなぁと思ってる人は結構いるはずですので
ぜひ実現してもらいたいです。

川口市栄町三丁目銀座地区再開発

2016年05月03日 | 再開発
久しぶりに川口ネタです。
『栄町三丁目銀座地区再開発』のリーク情報があったので紹介します!
元ネタ
http://saikaihatsu.blog.fc2.com/
川口銀座商店街、通称「樹モール商店街」でこのような再開発計画が進行中です。

<<商店街部分のイメージパース>>

このイメージは超高層2棟案のころのものなので、最新の計画とは異なりますので参考程度に。

リーク元の最新の図面から簡易的にイメージパースを作成してみました。
色々正確さには欠けますので、その点理解していただいた上でご覧ください…

イメージしやすいように、現在商店街にある代表的なお店の名前も入れてあります。
今の商店街が数年後どうなるか大体想像できたでしょうか?

少し閉塞感の漂う今の商店街が、この開発によって再び活気づいてくれることを願っています。
関係者の方々の多大な苦労によって成せる計画だと思います。
公的資金も投入される計画である以上、大手デベだけが得するだけの開発にならないよう
できるだけ多くの人に知っていただければと思います。

<続報記事>
・2016年09月18日 川口栄町3丁目銀座地区再開発
・2016年09月20日 川口栄町3丁目銀座地区再開発(その2)
・2016年12月07日 栄町3丁目銀座地区における地区計画原案の縦覧