東京城北サイクリング

東京の城北エリアおよびその近辺の道路事情や再開発を紹介します

補助第83号線 (その3)I期区間北部

2016年08月15日 | 補助第83号線
補助第83号線I期は、東京都道460号の十条台小学校付近から荒川小学校付近に至る、延長約640mを幅員を20mの幅員に拡幅整備する事業で、平成21年8月から事業が開始されています。
既にかなりの土地の収用が済んでいるようで、体感的にはここ数年で一気に進んだように思えます。
Googleストリートビューで過去に遡ってみるとその変貌ぶりがよくわかります。

今回はそのI期区間のうち十条中央商店街から北の部分を紹介します。

[全体図] 数字の1~5が今回の撮影ポイントです。

用地の取得状況で色分けしてみました。
ここでは十条冨士神社は半公共用地という扱いとしています。
冨士神社を除くとミニストップがテナントとして入っている建物のみが残っている状況となっています。
用地確保の進捗率は9割近くに達しているようです。

(1)荒川小学校横交差点

左側に荒川小学校があります。小学校は道路用地に含まれません。
右に曲がると十条駅の北端に向かう、十条としてはかなり整備された道があります。
そして角に冨士神社があり、こんもり茂った木々の中には立派な富士塚がそびえています。
十条冨士の高さは約6mあるそうです。

(2)十条冨士神社前

冨士塚に上る石段の前には年代を感じさせる鳥居が立っています。
今回の道路計画ではこの石段の大半が用地に含まれてしまっています。
十条冨士をどういう形で残すか地元の協議会で検討が行われています。

撮影地点から歩道橋のあたりまでは児童遊園とされていて、遊具などもあったのですが、現在は工事のため遊具は撤去されています。
また冨士塚の南に冨士学院というダンス場がありますが、やや道路用地にかかっていたようで、新しく地下1階地上3階建ての立派な建物に建て替えられました。
写真ではわずかに鳥居の中に見えているオレンジ色っぽい建物です。

(3)中十条公園付近

冨士塚を少し過ぎたあたり。
建物の解体作業が行われています。土台だけが残っている状況です。
その右側には建て替えられたと思われる3階建ての建物が並んでいます。住宅の不燃化が進んでいるのが目に見えてわかります。

(4)アメニティーハイツ髙木付近

さらに少し進んだあたり。
こちらも土台だけが残された状況で、道路用地内にあった建物はすでに解体が終わっています。
立派な門構えのお宅がありましたが、これも立派な3階建て住宅に建て替えられたようです。

(5)ミニストップ中十条店付近

右のミニストップが入るビルは、既存建物の解体が近隣で進む中唯一残っている建物です。
コンビニは絶賛営業中です。商売の立地的にとても良い場所で、お客さんも多くなかなかやめられないのかも知れませんね。

ただ、この交差点は非常に交通量が多く、都道460号側には歩道が無く不便を通り越して危険すら感じる場所です。
一刻も早く道路が拡幅され十分な歩行者空間を確保していただきたいと思います。


次回は残りの十条台小学校横までの区間について紹介します。