背寒日誌

2019年7月12日より再開。日々感じたこと、観たこと、読んだことなどについて気ままに書いていきます。

今年観た映画

2009年12月27日 13時57分39秒 | 日本映画
今年はなにしろ忙しく、映画を観る時間があまり持てなかった。それでも150本ほどは観たと思う。その9割は古い日本映画で、ほとんどは映画館か映像ホールで観た。仕事場や自宅でゆっくりとビデオ(DVD)鑑賞する余裕はなかった。私が映画を観に行く時は、いわば現実逃避が目的なので、日常的な空間から離れ、暗い館内に身を置く必要がある。スクリーンで観ないと集中できない。最近は年を取ったせいか、疲れが溜まっているせいか、ビデオを観ていると(寝ながら観る癖が抜けない)途中で眠ってしまう。幸い、スクリーンで観ると、どんな映画でも眠ることはない。詰まらない映画(よほど詰まらない映画)の場合は、途中で無性にタバコが吸いたくなり、席を立つことにしている。

今年観た映画で、良かったなあとしみじみと思った映画は、次の5本か。
清水宏監督の『母のおもかげ』、成瀬巳喜男監督の『妻として女として』と『鰯雲』、今井正監督の『にごりえ』……この4本は、新文芸坐の「淡島千景特集」で観た。
田坂具隆監督の『ちいさこべ』……京都シネマの「錦之助映画祭り」で3年ぶりに観た。
感動はしなかったが感心した映画は、
中川信夫監督の『地獄』、増村保造監督の『黒の報告書』
面白かった映画は、
井上梅次監督の『黒蜥蜴』
予想以上に良かった映画は、
山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』
すごいと思った映画は、
グリフィス監督の『イントレランス』……日仏会館で澤登翠さんの活弁つきで観た。