本当に船は出るのだろうか?
もしかしたら独自の判断で中止にした方が良いのでは?
開催に至るまで、
なるべく多くの情報を集め、
様々なことを想像し、
考え抜いた今回のカワハギ大会。
『海況を見て早上がりもある』
結局は当然と言えば、当然の条件付きで、
なんとか開催となった。
集合時間に20分遅刻する者や、
現地になかなか来ない者などもいて、
前途多難なスタートとなった。
いつもこのシーズンの松輪江奈港は、
ワラサ狙いの釣り人でごった返し、
駐車場が足りなくなる事もあるくらいなのだ。
だけど、
今回は流石に人も少なく、駐車場もまばら。
船を出さない船宿がほとんどのようだ。
車を降り海風に身を任せてみる。
その風はいつものそれとは違った。
北東方向から『ゴォ~』という唸り音と共に、
力のこもった圧力風が、僕の身体全体へ押し付けてくる。
「こりゃあまずいかもね」と、
車から降り、同じように風を感じたツバッチョがポツリと。
今回は初心者と超初心者が参加しているイベント。
事前に悪天候による危険性や、安全第一を啓発したけれども、
決して大袈裟に不安を煽った訳ではない。
しかし、参加者が不安になるのも頷ける状況となってしまった。
行きの道中は雨に降られていたけど、
現地に着くなり雨は止んだ。
回復傾向ではない天気なのに、
『雨が止んだ~!』と楽観視している初心者もいた。
いざ出発の時間。
今回の釣行でデビューとなった僕のレインマックス。
デビュー戦ということもあるのだろうけど、
雨風に晒されても不快感をあまり感じず、釣りに集中出来た。
どんよりとした分厚い雲に覆われている。
今回、僕のとなりは初参加者のCちゃん。
釣りの経験は多少有るようだが、
本格的な釣りは初めてとのこと。
初心者に釣りを教えることって、
そこそこ経験しているけど、
手取り足取りってのは良くないと思っている。
これは女性だろうが男性だろうが同じこと。
判らなくもイメージだけは持ってもらいたくて、
事前に‘忍ねぇーさん’の初心者向けカワハギ動画を観るようにお勧めしておいた。
Cちゃんには、まず餌の締め方と付け方。
釣り人ってどうしても魚から遠い場所のアイテム(ウェアやロッド、リールとかね)に気を使いがちだけど、
僕は一番近い場所の、餌の付け方や針、ハリスに気を使うようにしている。
アサリは慣れた人だって苦戦するのだから、
最初から上手く付けられなくたって当然。
最終的にキモの部分に針先が入ればOK!だよという事を伝えた。
そして、
針で怪我することが一番多いことも伝えた。
一度教えてもらったCちゃんは、
一所懸命に餌を付けて棚取りもしていた。
魚が掛かったロッドを渡して、
「ほら、釣れたから上げてごらん♪」
なんて事は僕は絶対にしない。
どんな惚れた女性にもしないだろう。
『そんなことは釣り堀でせいっ!』
って感じてしまう心の狭い人間なのだ(笑)
そんな、優しくない師匠でも
弟子が優秀だと釣れるもんは釣れる。
超初心者がなんと優勝だよ(汗)
見事な27センチのカワハギ。
Cちゃんは釣りが上手くなると思うよ。
こちらも初参加者のYちゃん。
カワハギとホウボウ、カサゴとバラエティー豊富な釣果だった。
だけど、船酔いとの格闘だったみたい。
必ず薬に頼らない酔い止め方法があるはず。
また参加してくださいな。
こちらは今回で三度目の正直。
そんなGは見事に5枚のカワハギをゲット。
ホント釣れて良かったよ。
サポートしたYも一安心だろう。
左舷のメンバーはこんな感じ。
見事にゴレンジャー的なバランス(笑)
個性が溢れすぎてますね~(笑)
そして、右舷のメンバーはこんな感じ。
やっぱり女性がいると華やかだね!
今回も大変お世話になったMさん。
僕の釣りの師匠である。
久しぶりに参加したMちゃんも絶好調だった。
沢山は釣れなかったけど型が良かった。
もう2枚追加したCちゃん。
僕は5枚でフィニッシュ。
まあ竿頭が師匠の6枚だから良しだね。
やはり、
予定より早い帰港となった。
地元に帰り、煮こにこで打ち上げ会。
釣ったカワハギは鍋物とお刺身で、
みんなで美味しく頂いた。
優勝者のスピーチ。
また次回も参加かな?(笑)
最後の締めの挨拶はツバッチョにお願いした。
M師匠やツバッチョや僕なんかが、
釣り煮こ倶楽部のメンバーをリードしていく。
そして、純粋に釣りの楽しさや奥深さを一緒に体験したい。
『ワンランク上の釣り倶楽部を目指そう!』
いつも合言葉のように提唱してくれるMさん。
ただ単に大きな魚を釣る事が目的じゃなく、多くの魚を釣る事が偉いわけでもない。
釣りを通して自然に対する知識や、
企画準備、反省会まで含めて総合的に楽しめる、
そんなイベントにしていきたい。
終わったあとの皆の笑顔が素敵すぎる。
あ~、
今回も無事に楽しめて良かった。
参加してくれた全てのメンバーに感謝です。
ありがとう。