■本気と書いて『マジ』と読み、足の袋と書いて『タビ』と読む。

~ 時間と書いて『トキ』と読み、理由と書いて『ワケ』と読み、強敵と書いて『トモ』と読む。~

『 悼 む 人 』

2009年03月29日 | Books


『悼む人』    140回直木賞受賞作。
厚かった、字小さかった、重かった、長かった。けど、面白かった。
毎日往復1時間電車で揺られ、その間はほぼ読書に集中して、最寄り駅を通過してしまいそうになるのですが、如何せん読書スピードが遅い僕は、読了までに2週間以上掛かってしまいました。
石巻→岩手(おそらく盛岡市八幡町か)→北海道・・・と「悼む人」が北上していくにつれ面白くなっていったような気がします。でも主人公は、その取り巻きの人たちだったような感じ。とくにお母さんかな。

◇気になったフレーズ・気に入ったセリフ◇
・『愛なんて、しょせん執着だ!』
・『誰かのためにね、その人のためなら自分が少しくらい損をしてもいいと思えたら…それはもう愛でいいよ』

僕がこの本の写真を撮るとき、カメラが人間の顔と判断し、笑顔を待っていたのが面白かったです。
天童荒太の本の表紙は舟越保武の息子で、彫刻家の舟越桂の作品の写真ばかり使われています。著者撮影によるものだそうです。盛岡市出身ですね。
僕もあの木彫は好きです。この前の県立美術館での展示会は行きそびれましたが。確かカワトクに一体あったはず…。
で、なぜいつも舟越桂の作品ばかり使うのか、その理由が謝辞に記されてました。
今度は、べストセラーだったという『永遠の仔』を探してみよう…。

 


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