湖畔の別荘にて、ドン先生と二人での静かな年越しでした。
と言うと聞こえはいいですが、山奥のため池のわきに建つ一軒家です。半径1km以内に誰もいない。
町で泊まらせてもらってる社員寮の職員さんがみんな帰郷してしまったので、「山に行くぞ」と先生に連れられて行って来ました。
庭先の大きなテレビアンテナが不釣合い。
夜は飼い主にまで吠える優秀な番犬3匹が放し飼いで警戒にあたっています。
普段は別の家族が住んでるのですが、旧正月で親戚の家にでも行くのか、掃除して出て行ってしまいました。
まさかドン先生が泊まりたいがために追い出したのではあるまいな?
「私のオフィスの一つだ」と言うだけあって、あちこちに化石が転がっています。
寝室のクローゼットの引き出しにまで入れなくてもいいのに。
テレビと冷蔵庫、ガスコンロ、水洗トイレはありますが、お湯が出ない、ネットが使えない、電灯が暗い、ベッドが狭い、布団が臭いなど不満は尽きません。
空気はきれい。町なかは煙突の煙と排気ガスで汚れています。ここも時々家畜の臭いが風に乗って漂ってきますが。
朝食は水餃子をゆで、昼と夜はインスタントラーメンという生活でした。胡麻餡白玉団子の時もあったか。
先生はお椀を洗わない主義らしい。
先生がでっかい排骨を見つけてきて、ぶつ切りにして煮だしたけど、火が通ったところで「この後どうすればいいかわからん」と放置。
できないなら最初っから手ぇ出すなよー。
面白半分で手をつけて、どーすんですか。あの肉。
どうせ「犬にでもやればいい」とか考えてるんだ。もったいないなぁ
師匠の後始末は弟子の務めか。
不貞腐れてたらラーメンを茹でてくれたけど、昨夜から洗ってもいない丼によそわれたものは食う気がしませんでした。
イヌくん、久しぶりのご馳走だネ。
一刻も早く帰りたくてたまりませんでした。
いや、タダで泊まらせてもらえるだけでもありがたいと思わなければいけないのか。
でも仕事にならないようなら、食事代を払ってでも街中の会社に住んだほうが良かったか?
年始だから、食堂なんか開いてないか。
この時期に来たのは失敗でした。
歩いて15分ほどの所に、新しい博物館+恐竜パークの建設現場があります。
去年に比べればだいぶ工事が進んだけど、どう見ても4月のオープン予定には間に合いそうもない。大丈夫なんだろうか?
露出した状態で展示すると言っていた化石の保存状況も気になる。
プレハブの事務所に光学式の測量器を発見しました。まさかこんないい物があるとは。使わせてもらえるよう頼んでみよう。
国内外から多くの研究者が訪れるように、しっかりした論文で宣伝しなければ。世話になってる恩に応えられるのは、それくらいですから。
大晦日の夕食は建設現場の職員さん達と一緒にご馳走を頂きました。彼らも帰郷しないでお仕事らしい。ご苦労なことです。
浙江の紹興酒が飲みきれないほどたくさんあり、ほどほどに酔いました。さし入れかな?
一気飲みを強要しない人達だったので助かった。
初一(いわゆる元日)の夜には北京からドン先生の息子さんがやって来て、少しにぎやかになりました。
10年ほど前に福井に行ってたらしく、簡単な会話なら片言でできます。お父さんに似て、穏やかでマイペースな人のようです。
たった一人増えただけなのに、ぐっと生活感が湧いてきました。
さすがに山奥で二人ぼっちは寂しすぎる。
結論;静なのはいいが不便でしょうがない。この時期に来たのは間違いだった。
今年こそ私もこのようなブログをたちあげたいものです。また、長春でお会いしましょう。
お久しぶりですね。お元気そうで何よりです。
拙いブログで恐縮ですが、ご観笑頂ければ幸いです。
雲南の年越しは、期待していたほどではありませんでしたね。まぁこれはこれで貴重な経験ができたかなと思っています。
長春の春節はニギヤカですね。一昨年友誼会館で過ごした時は、花火と爆竹の音がカミナリのようでした。
長春に戻るのは3月末になるかと思います。
またお会いできることを楽しみにいたしております。
立派な先生とご一緒できることに喜びを感じて下さい。私の若い頃の「横中ぐり盤作業」では「労働」という概念しかなく(一級技能検定を取得したのだから多少は努力したが)今から思うと親方からもっと学んで、論文の一つも書いておけば良かったと思う。
人生なんて後からあれこれ思うものかも知れないがまあ、ほどほどに頑張って下さい。