伝統文化★資料室

東京成徳大学・日本伝統文化学科の学生と教員が「伝統文化資料室」から、情報発信します!

終戦記念日

2011-08-15 09:13:37 | 八千代キャンパス

(八千代市史より)

八千代市に神久保という地名があります。八千代には「神野(かの)」「桑納(かんのう)」「桑橋(そうはし)」など、難読の地名が少なくありませんが、これはきわめつきで、「いもくぼ」と読みます。室町初期の文書には「伊毛窪」とあり、古くからある地名であることが知られますが、なぜ「神」久保と宛てられたかは明確でありません。

昭和20年1月27日、当時沼地であったこの神久保に、船橋上空でB-29「ハーレーズ・コメット」号に体当たりして撃墜した陸軍二式複座戦闘機「屠龍」が墜落しました。それから50年、機体は水田の中に埋もれていましたが、平成8年9月19日、八千代市による発掘で、乗員一名の遺体を含む機体が回収されました。墜落地点には現在碑が立てられています。

屠龍(Wikipedia Commonsより)

八千代市は無慮300回以上、B-29の飛来があったとされますが、昭和20年2月19日には、大学に程近い阿蘇村に大量の250キロ爆弾が投下され、11名の死者が出ています(上記地図参照)。のどかに見える町、八千代もまた、戦争と決して無縁ではありませんでした。


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