麗しの青林檎 -Marine & Silk-

AN OLD & A NEW MAC A NEW LEGEND ~だって俺、MACだもん~

周回遅れで時代を経巡る男、遂にiPodを手にす!(第三回)

2012年07月04日 | iPod・iTunes・iPhone
 <第四世代 iPod 修復編>

 (大きい画像はサムネイル表示にしてあるのでクリックしてご覧下さい)


 さて、本命の iPod 20G、私のiTunes内の音楽容量は約3200曲でもうすぐ15GBというところなので容量としてはまさにビンゴ。容量がもっと欲しくなって来たらHDDだけ取り替えればいいし、…と、そのためには何よりもまず内部が死んでいないことが条件。

 オークション説明では「林檎マークだけ出ます」とのことでした。電源アダプタに繋いで早速試してみると、林檎マークが出た後に !マークのついたフォルダ が出る。リセットを試してみるが効かず、とりあえずMacに繋いでみる…と、この「初めて繋いだ時」だけは何故かすんなりと認識(その後が大変だったんですが…)し、

 

 復元が必要であるとの表示。



 復元してみたら…既に記憶が曖昧なんですが、確か失敗してこの時以降「Do not disconnect」の文字とマークが出るようになったんじゃなかったかな(画面がキャプチャーしてある↓ということは、その前にアップデートをまず試みたのかも)。

 

 で、ここからが時間がかかりまくり。まず、復元をやりなおしたくてもMacやiTunesでの認識が出来なくなってしまった(これは他の要因があったみたいなので後述)。Macで認識してくれない以上MacのディスクユーティリティでHDDを調べるわけにもいかず。何度やっても何をしても画面には「Do not disconnect」(たまにマーク無しで文字だけの時もあった)。ディスクモードを試すとディスクモードにはなるものの、「Do not ~」は変わらない。「接続外しちゃダメよ」って言われても、iTunesにもMacにも認識されてない以上どうせいっちゅうねん、と、何度も強制的に外しては再接続したりリセットしたり。そして、とにかくネットで「Do not disconnect」の情報をひたすら漁る。

 調べまくっていたらようやく、「テストモード」という機能があることを知る(How-to テストモードでiPodの健康診断 - ABCiPod | iPodまとめサイト)。これだ!とりあえずこれでHDDをスキャンしよう!これでダメなら諦めてHDDを取り替えようという覚悟も出来るというもの。
 (ここで全くの余談ですが、「諦めがつく」の「つく」って漢字でどう書くんだろ? 調べてもよくわからん。Web辞書に「諦めつく(カ行五段活用)」と書かれていたものがあったが、もしかするともともと一語の動詞だったのか?)

 テストモードには…よし、入れた! あ、あれ…? ホイールが効かない…あ、ボタンで下へスクロールするのかこれは。DISK SCAN 、お、あったあった。ポチっとな。

 「HDD SCAN」と表示されるだけで何も起こらねぇ…

 ネットで情報収集してみると、DISK SCAN 時には「HDD SCAN」の下に「START」の文字が出て、その後しばらく(かなり)待つと、「PASS」か「FAIL」かがわかる、らしいのだが、そもそもスタートしてくれない。ぬぅ。

 と、順序が逆のような気がしなくもないですが、ここでHDDの状態を説明させて頂きますと、このiPod、電源を入れると「ヒュィーン」というHDDの回転音の後「カタッ、カタッ」と二回程音がして、また「ヒュィーン」。「ひゅいーん、かた、かた、ひゅいーん、かた、かた」と、これってつまり、ディスク(円盤)のタガが外れているというか、何かにひっかかっているというか、ハリ(?)が上手くディスクを読み込めないというような、音楽CD用のコンポ等でも遭遇するような典型的なHDD不良。それがわかっていながらのここまでの作業だったわけです。で、電源投入後の林檎マーク出現時や「!フォルダ」の表示時にひたすらiPodを振り続けて(笑)いると、とりあえずこのカタカタ音は止むのでこれでなんとかMacやiTunesで認識してくれないか、と粘ったりしていたわけです。

 で、粘る事数時間、やっと再びiTunesで認識される時が来ました
 デスクトップやファインダーには現れていませんが、iTunesで認識されているということはディスクユーティリティが使えるはず!

 ここで、先ほど「後述」と書いておいた補足情報をば。MacやiTunesでiPodが認識されない時は、ポートやケーブルも疑ってみるべし、という情報も見てはいたのですが、我がMac miniにはUSBポートが5つもあるにもかかわらず全部埋まっている状態。MacBookではポートの位置によって電源供給力が違うという話も聞いているので試したいことは試したいんですが、5つのポートをいちいち全部外して確かめるのも面倒。「面倒な作業は出来るだけやらない。最後の最後までやらない。ってか、最後になってもやらない」という私の性格上、これだけは試していなかったのですが(馬鹿)、ポートの一つは外して直接ドックコネクタケーブルを繋いでおいたんですね。で、もう一つの(第二回で書いたように予備にもう一個買っておいた)方、こちらは、普段は外付けHDDに繋いでいるUSB延長ケーブル、これを噛まして使っていた訳です。これは事が何もかも済んでから気がついたんですが、どうもこの「間に延長ケーブルを挟んでMacに繋いでいる時」には上手く認識されなかったということなのではないかな、と今では思っています。

 で、ユーティリティで検証修復を試みたんですが…あぁ、やっぱり失敗。

 

 iTunesでの復元…も、やはり失敗。



 しかもエラー 1406 って、検索して調べても情報が出て来ない。しかし、一度(実際は二度)でもMacやiTunesで認識が出来てしまうとまだ諦めがつきません。
 何度も試すうちにまた認識が出来る時が。この時ばかりとディスクユーティリティでボリュームを削除…したくても出来ない。
 またしてもネットの海を彷徨っているうちに、なんとも奇妙な修復方法に出くわしました。

 普段から度々拝見させて頂いている 若旦那の独り言wp さんの前身ブログ「若旦那の独り言 ver.X」に、なんとなんと、

 50cmの高さから落下させたら治った 

 という、nano の「冷蔵庫に入れる」に続いてまたしても、まるで都市伝説のような驚愕の修復方法。しかし、もう既にほとんど「こりゃ~やっぱりHDD交換かなぁ~」という気持ちにもなっていたし、そもそもジャンク扱いで手に入れたものだし、何よりも見た目が傷だらけで今更落とす事に抵抗感があまり無かったので、ダメ元でやってみることに。

 50cmってどんなもんだろう…巻き尺でしっかり計って(苦笑)、いざ!

 ゴトン! 絨毯の上に落としたにもかかわらず結構大きい音がしてビビる。

 電源投入…あ、あ、あれ? カタカタ音消えてる…相変わらずそれ以外の症状に変化は見られないが、少なくとも「林檎→フォルダアイコン→Do not disconnect」の流れが実にスムーズ。これは…ディスクのひっかかりが無くなった…?

 と、言う事は、今度こそスキャンディスクが出来るんじゃね?

 と思って再度試みると、おお、今度はちゃんと「START」の文字が!!!

 「でもまぁ、FAILだろうなぁ。ただ、FAILという認定が下されれば諦めもしっかりつくし」と思ってスキャンが終るまでとにかく待つ。しかし、事前情報でわかっていたけれどもなかなかこれが時間がかかる上にiPodの熱量が凄い。

 遂に終った。お、お、おおおおお??????

 なんと、結果は「PASS」!!!



 これでまた俄然やる気が復活。PASSが出た以上ディスクの中身自体に大きな問題は無いということ。カタカタ音も消えた。よし、今度こそ!

 再度ディスクユーティリティにかける。しかしやっぱり修復出来ない。というか、消去が出来ない。「メモリを割り当てることが出来ません」と出てしまう。ぐぬぬ。
 「もともとWIndows用にフォーマットされているものだからかな?と思ってFAT32で消去やパーティション設定をしようと思っても出来ない。そうこうするうちにこういう情報を発見(mac HDDのパーティション設定で「パーティションの作成に失敗しました。 POSIX reports:操作を完了できませんでした。メモリを割り当てることができません」と表示される。 | 詩織)。

 なるほど、確かに「20 GB Apple iPod Media」の下にiPodのディスク表示がある時と無い時があった(画像取り忘れたので現在のディスクユーティリティの様子↓を。この「SeireiKのiPod」の部分が、名称は英数字の羅列、更に選択不能の薄い表示になっている、という時がありました)。

 

 しかし、このページを参考にしようにもそもそもFAT32で修復や消去が出来ない。うぬぅ~~。



 ・・・で、ですね。修復情報を求めてここにいらした方、済みません。この後は理由が全くわからないのですが、何度も試しているうちにディスクユーティリティでの修復に何故か成功してしまいました

 ただ、今度は修復がちゃんと終った!と思ったら「ボリューム用のブート・サポート・パーティションを必要に応じてアップデート中」の文字のまま動かない。ありゃりゃ?
 しかし、どうにもアップデートしてる様子も見られないのでこの文章についてまた調べてみると、どうやら日本語化の際の問題らしく、これでもう修復は終っているらしい

 でもって今度はiTunesにて復元を試みる。そして遂に…

 この時がやってきました!!!!!



 この後はもう言うまでもありませんね。ソフトウェアのアップデートをし、iTunesの中身を同期。充電。そして使用。それ以来この第四世代iPodには全く何の問題も生じておりません。強いて言えば、イヤホンを繋ぐと耳元で「シャーー」っと少し音がするのが残念なくらい。これは高いイヤホンを買えば解消されるのかな? 
 バッテリーの方も、それほどヘタれてはいない感じ。分解して大容量バッテリーに取り替える面倒かつ金のかかる作業は出来ればまだまだ先延ばしにしたいので(苦笑)、少し使っては充電、充電終了マークが出たら(80%まで充電したら)すぐ取り外す、を心がけて、少しでも長持ちするように使います(笑)。

 それにしても、一番役に立ったというかビンゴだった解決策がまさかの「落下」とは(笑)。因みにこの方法で治った人をあと二人ネット上で見つけました(笑:一人は1mの高さから落下)。因みにまたしても余談ですが、若旦那さんの該当ページの次の日のエントリにはデーモン閣下の GIRL'S ROCK についての話が。嬉しい(笑)。


 こうして、数時間に及ぶ大格闘の末、めでたく 第四世代iPod編は無事修復成功というこれ以上無い素晴らしい形で大団円を迎える事が出来ました。いやぁ粘ってみるもんだ。自分用へのいい誕生日プレゼントになりましたです。

 それにしてもiPodという機器はいいですね。Apple製品とは思えない程(苦笑)、長く使おうと思えば長く使う事が可能。いや、すぐ壊れるとかすぐ新しいのが出るとかすぐバッテリーが無くなるとかそういう問題はあるんでしょうけど、私が言うのは「古いiPodでも新しいOS+新しいバージョンのiTunesで動く」ってことです。もちろん新しい機能を使う事は出来ませんが、音楽の同期くらいなら最新のiTunesでも出来るというのは有り難いです。ホント、Appleらしくない(苦笑)。

 長い文章をお読み頂きどうもありがとうございました。次回は「お磨き編」になります。
 


(「iPodのバッテリー寿命を正確に調べる方法」という情報も見つけましたがこちらは結局試しませんでした。nano のバッテリーについて調べていた時に見つけたのかな? また機会があったら試してみます)


 注意! 言うまでもない事ですが、50cmの高さから落としたりだのなんだの、修復に関する事は全て自己責任でやってくださいね!