生協管理職労組いずみの掲示板は民主主義違反

数々の欺瞞、管理人のなりすまし、謎の掲示板「生協管理職労組いずみ掲示板」の考察

掲示板の末路と管理職労組の岐路 (3)

2007年05月24日 21時31分22秒 | Weblog
 先日(5月10日)予告したように、今回は、「破廉恥掲示板」が何故あのような無残な状態に落ち込んでしまったのかについて検討したいと思います…が、その前に、前回書き漏らしている内容について一点だけ補足します。

 注)なお、この論評で「みなとさん」というのは、「管理職労組」の「破廉恥掲示板」を管理人として支配していた「みなと出版二十二」(所在地は神戸市長田区)に所属する人物(おそらく出版社の代表者と思われます)のことを言います。これまで、私は「管理人氏」という名称を使用していましたが、この間「みなとさん」が「『みなと出版二十二』と管理職労組との関係を隠そうと必死になっているように思われる」ことから、このブログでは「みなとさん」と呼ぶことで、この名前が忘れられることのないようにしたいと思います。

【 前回の補足 ― 「新しい運営」の中で削除された投稿たち 】

 前回紹介したように、「みなとさん」による「掲示板投稿の削除の基準」とは「②明らかに生協管理職労組いずみを誹謗中傷する投稿は予告なく削除いたします。」という強権的なものでした。しかし、実際の削除行為はもっと露骨なものだったのです。削除された投稿の一例を紹介するなら…

・5月5日付け「魚眼レンズ」さん(沖縄の組合員さんとのこと)の投稿。主旨は、「桜山さんがアップローダで配布してたファイルに告発文書か何か知らないけど、管理人さんにとって都合の悪いものが含まれてたということだろうか。今は削除されてるみたいなので、ダウンロードした人があったらもう一度アップしていただけないか」というもの。

・5月7日付け「プーさん」の投稿。主旨は「この掲示板からは『生協管理職労組いずみ』が組織として何をしようとしているのか、何をめざそうとしているのかが見えてこない」というもの。

 いずれも、生協管理職労組いずみを誹謗中傷する投稿ではありません。「みなとさん」の言論弾圧などについて少しでも言及するような投稿は削除されていったということなのです。自分にとって都合の悪い投稿を削除したり、事前検閲することで問題を解決できるという「みなとさん」の思惑は愚かと言うしかありませんし、このような思想・価値観を持つ人物が出版に携わっているということは、大変危険なことではないかとも思いますが、これについては次回か次々回に集中して検討する予定です。

-----------以上を前回の「掲示板の末路と管理職労組の岐路 (2)」の補足として、新たな検討にすすみます。

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 「みなとさん」が2006年5月3日以前の掲示板を隠ぺいして言論弾圧運営に移行した直接的な原因は、掲示板での誹謗中傷行為等反民主主義的実態への批判投稿が日を追って増加してきたこと、その過程で自らのハンドルネーム多用等の悪行が暴露されてしまったことでした。2006年4月末時点では、「みなとさん」の支持は、本人が演じる複数の人物と「掲示板初心者」氏、名無し氏の三名のみ。(「やっさん」と彼が演じた多くの人物は除外して考えます)それに対して、掲示板の民主的運営を求める投稿者は十名近くあったのです。

 それでは、「みなとさん」がパペットマペット的な猿芝居を演じざるを得なかった理由は何でしょうか。「ハンドルネームの多用」「なりすまし」等を問題とは感じない「みなとさん」本人の思想的退廃が原因の一端であることは言うまでもないことですが、ここで注目したいのは、他の参加者から「みなとさん」を支持する動きがなかったということなのです(「掲示板初心者」氏、名無し氏の投稿は終盤になってからのことでした)。「みなとさん」は何故、孤独な戦いを強いられたのでしょうか。

【 「掲示板」としての実態は当初から失われていた? 】

 端的に言うならば、「管理職労組掲示板」が、生協の前進を願う人々のコミュニケーションの場としての実態を失っていた(あるいは当初から持ちえていなかった)ことがその理由であると考えられます。例えば投稿の実態を見てみましょう。2004年1月~2005年12月末(2006年からは「やっさん」の多重投稿問題関連が多いため対象から除外します)の2年間の投稿総数は349件。その内訳は以下のとおりです。

 「やっさん」(及び彼の演じた人物…以下これを「系列」と呼びます)が133件、「みなとさん」系列が12件、管理職労組書記長・U氏系列(彼も「河内のおっさん」等を偽装しているようです)4件。「一休さん」系列が59件、千葉・東京・福島の組合員三名による投稿48件、京都生協の職員らしき人物系列27件、こうべの職員11件(こうべ問題に限定して投稿)…これで293件(84%)です。「やっさん」系列だけで全投稿の4割、千葉の生協組合員らしい「半ボケおばさん」、わかやま市民生協の職員らしき「一休さん」系列を加えると、この三名で全投稿の6割強となります。

 「やっさん」と「U」氏以外で、いずみの職員と思われる投稿としては、デコポン氏7件、アナーキー氏系列5件…その他投稿の内容からいずみの職員らしく思われるものを加えても、全部で20件程度しかありません。投稿ホストから判断して8名程度ではないかと思われますが、投稿の大半はデコポン・アナーキー氏で、他は一回きりの投稿が多いようです。(なお、これ以外に元職員と思われるアルテミス氏が15件投稿しています。)

 要するに、「管理職労組」掲示板とは名ばかりで、実態は「『やっさん』のブログに他生協の組合員・職員が参加している」に近い状態だったということです。もちろん、特定の人物による投稿が多いことが問題であるとは限りません(全投稿の4割というのはいささか多すぎるとしても)…しかし、肝心要の「いずみ市民生協の職員の参加」が広がらないということは、労働組合のコミュニケーションツールとして重要な問題でしょう。

【 掲示板は孤立を深める役割を果たした? 】

 このような「個人のブログ化」は、掲示板での「コミュニケーションの広がり」を阻害する役割を果たしたようです。例えば、2005年11月に「アナーキー」氏系列が「成果主義」について議論を展開しようとしたことがあります。概略を以下に紹介します。

スターリン氏(実はアナーキー氏らしい): 管理職で拡大チームに配属された人がいる。ろくに仕事もしないが給料は高い。こういう姿を見ると成果主義もありかなと思う。

アナーキー氏: 自分は成果主義には反対。周囲が敵に見えるから。頑張った人にはそれなりの恩恵があってもいいんじゃないかとは思う。それなりの給料を貰って仕事をしない人を見ると腹が立つときもある。昔はあの人たちも過酷な条件の中で頑張ってきたんだと、若いメンバーには話しているが、あの人たちも、もっと我々が尊敬できる仕事ぶりを見せてくれなければ。

デコポン氏: 役員は人事諸制度評価制度を導入したいと考えているが今も役員の中に不祥事に関っている人がいる。まず役員自ら責任をとってほしいと前々から思っている。

プラット氏(「やっさん」系列): 私も関った役員がいることは「許せない」。「一連の不祥事」は過去のことになっている。経営陣は流通業として生き残ることしか考えていない。「組合員の暮らしを守る」と言う視点はもうないのだろう。

異論反論氏(一休さん系列): 「一連の不祥事」という表現はものの本質を見誤らせる…(以下略)

…こうして、議論は「成果主義」や「部下なき管理職の仕事」から一連の不祥事へと移っていきます。これ以降、アナーキー氏は登場していません。もちろん、一連の不祥事やそれに関る現役員の責任問題について議論を交わすことは自由です。しかし、ここで重要なことは、労働者の個別要求に関る問題の議論の中に「一連の問題」が持ち込まれることで、「一連の問題についての評価は異なるが、成果主義や部下無き管理職問題等の要求では一致できる」仲間たちとの対話が途切れる危険性があるということなのです。

 賃金・人事制度問題は、いうまでもなく、働くもの全てにとって最も関心の高い事項です。また、「部下なき管理職」の現状を考えるなら、そこで発生している様々な問題解決も労働者の切実な要求でしょう。これらの議論は、「管理職の労働組合」の真価が問われる問題でもあるのです。これらについて「まともな議論」が行われない「掲示板」が、多くの労働者にとって「魅力の無い」ものになることは当然でしょう。

(「一連の不祥事」に関わる議論のあり方については次回以降に検討します。)

【 歯止めの無い「ブログ」の暴走? 】

 掲示板の議論がこのようなものになったことの責任は「やっさん」だけにあるのではありません。「やっさん」が当時休職中であった(本人の投稿から)ことを考えるなら、議論が「いま職場で起こっている問題」ではなく、「過去のいずみの問題」や、抽象的な生協運動論に傾斜しがちであるのも無理の無いことでしょう。

 仮に「やっさん」等に、あれこれの投稿に対して議論を一定方向のみに「そらす」(意図的ではなくとも)傾向があったとしても、他の「管理職労組」メンバーのフォローがあれば問題は是正されたのかもしれません。しかし、前述のように、管理職労組メンバー(と思われる人物)の参加は、U氏系列の4件だけでした。そのような中で、掲示板は「管理職労組」の運動方針とも矛盾する投稿の羅列の場となっていきます。

 例えば、いずみ労働組合(正規・パートの労組)との関係に関る問題です。「管理職労組」の2003年度活動方針では「いずみ労組、いずみパート労組との協力・共同した取り組みを追求」することが掲げられていますが、掲示板ではあからさまな「いずみ労組批判」が投稿され、何のフォローもされないまま放置されました。例えば以下のようなものです。

「(いずみ労組は)会議のための会議や、他の労働組合から見て活動を評果される事ばかりに目が向いているように思える。税金より高い『労組費』を払って、拡大する一方の『矛盾』を解決できない、まるで傍観者だ」(2005年11月12日)

「泉北にある店舗がリニューアルで冬に開店するが、そこで勤務していたパート職員の全員が一旦は解雇されると言う事態。正規労組は『何も出来ない』と言う。自浄能力が無いと感じる。管理職組合は、一人一人の働く者の権利を主張している。今回の、パート職員の経営側の一方的な解雇は問題であるという見解だ。」(2005年11月13日)

(念のために…ですが、私が調査した限りで、「管理職労組」が店舗リニューアル問題で何らかの見解を表明したとか、活動したと言う事実はありません。)

 さらに言えば、先の「一連の問題」に対する議論の展開についても、2003年度方針の「“いずみ”の生協らしい発展を願う多くの職員は管理職労組と共通の願いを持っています。その職員達との対話を進め、管理職労組への共感と理解を広げていきます。」や「管理職と呼ばれている職員に対する退職勧奨や合理的な理由のない人事異動が今後も増えることが予想されます。そういった問題で悩んでいる職員が、いつでも気軽に相談にこれる『窓口』の役割を果たしていきます。」…から考えて、明らかに間口を狭めるやり方でしょう。

 結局のところ、「掲示板」での議論は、管理職労組方針とはまったく無関係であり、投稿者も「管理職労組」及びその活動とは無縁。投稿の圧倒的多数は休職中の「やっさん」と彼が創作した人物及び他生協関係者…議論内容はむしろ方針と逆行する面もあるが、労組三役等はそれを放置…ということが「掲示板」問題の背景にはあるのです。

【 根底にあるのは「活動無き労組」の実態 】

 それでは、「管理職労組」三役は、自分たちの活動方針を自己否定するような事態を何故放置したのか。そもそも彼らがほとんど掲示板に関っていないのは何故か。この間のホームページや掲示板を巡る事態から、その理由は「管理職労組」の活動自体が存在していなかったからであると考えるのが妥当でしょう。

 昨年の7月頃まで、「管理職労組」ホームページに掲げられていた活動報告は2002年度のもの、活動方針は2003年度方針のままで、2003年度の活動報告~2005年度方針については一切不明のままでした。8月になってホームページが「リニューアル」されましたが、そこに掲示された「2005年活動報告」は「レクリェーションや、退職金規定学習会」以外には何の活動もしていないことを示す「活動カレンダー」だけだったのです。

(なお、「退職金規程学習会」自体も虚偽の疑いが濃いものです。詳細については2006.9.15付けおよび9.24付けのブログを参照してください)

 私は、このブログの立ち上げに際して、いずみ市民生協の各職場で「管理職労組」が何らかの活動をした事例があるかを調査しましたが、ここ数年間何らかの活動(学習や宣伝、集会等)を行った事実はみつかりませんでした。要するに、すくなくとも2003年度以降、「管理職労組」は何の活動もしていないとしか考えられないということなのです。

 このように考えれば、「掲示板」の実態は、「管理職労組」の実態を正しく反映しているということになります。管理職労組(とりわけ三役)メンバーは、自らのホームページを持ちながら、なんら活動の実体が無いことから、社会に公約した2003年度方針の実践状況の公表や2004年度以降の活動方針の開示等の社会的情報開示責任を放棄し、そこに設置した掲示板での「ハンドルネームの多用・なりすまし」、「自ら掲げた方針を否定するような議論を組織内メンバーが展開すること」…等を放置したのです。

 この間、2ちゃんねるに当時の管理職労組書記長・U氏が登場して、熱弁を振るっているようですが、そこで展開されている主要な論点のどれ一つをとっても、少なくとも2002年度~2006年度の5年間に「管理職労組」として「それを主張し、その実現のために活動した事実」は存在せず、U氏個人が労組掲示板で主張した事実もないのです。

 先日、「許せない」さんからのコメントに関連して少し触れましたが、「管理職労組」が「いずみ市民生協の平和運動を前進させる立場から何かを行った、あるいは主張した」と言う事実はありません。U氏は一連の不祥事以前の「いずみの平和運動にあった問題点」を紹介しているようですが、この「事実」は、U氏が広島の告発者支援集会で見聞したと言うことですから彼(もしくは他の告発者)が情報発信しなければいずみ内部では知りえないことです。今回「いずみの平和運動は売名行為」という組合員や働く仲間を愚弄する発言を「擁護するために紹介」されているこの「情報」を、いずみの平和運動を前進させるために、いずみの仲間たちに発信したことは(記録されている限りでは)なかったのです。

(なお、U氏をはじめとする「管理職労組」がいずみの前進のために実際には何をしたのかについては、次回以降で検討したいと考えます)

【 2ちゃんねるでの議論に関連して 】

 ところで、2ちゃんねるで「一生協人」に対する論及がしばしば行われているようです。「存在自体に根拠が無い(これが日本語として意味を成さないという点はさておいて)」はずの「一生協人」の存在が「みなとさん」たちには相当目障りなのかもしれません。

 私は再三、このブログは「管理職労組」の「破廉恥掲示板」及び関連してホームページでの民主主義違反に抗議することが主たる目的であって、2ちゃんねるの議論について論評はしないという立場を表明してきました。このことの意味を誤解してか曲解してか、私がコメントでU氏に論及していること自体を持って「2ちゃんねるの議論の論評」という指摘もあるようですから、もう一度このブログの立場をはっきりさせておきます。

 2ちゃんねるで議論されていることは、2ちゃんねるの議論を通じて・あるいは2ちゃんねるのルールに基づいて決着がつけられるべきことです。従って、私のブログで2ちゃんねるの議論を論評することはありません。私が「五月晴れ」さんのコメントについて「コメント」欄でしか応答していないのは、ブログの論評と区別するためです。

 また、今回及びこれ以降の論考で、U氏及び「管理職労組」が実際には何をしたのかについて考察しますが、この考察を行うことは5月10日のブログ(U氏の2ちゃんねる登場以前)ですでに予告していました。私は、今回のU氏の「2ちゃんねるデビュー」の目的(少なくともその一つ)は「みなとさん」隠しにあると考えています。次回もしくはそれ以降でこの点について論評する予定ですが、その限りでは2ちゃんねるの事態やそこでの投稿を「論拠」として論及する場合もあると思われます。それは、2ちゃんねるの議論に介入することが目的ではなく、「みなとさん」による「反民主主義」的行為を検討するために必要だからなのです。

【 一生協人は「身内に都合の悪いことは書かない」? 】

 以上を前提に、U氏が紹介している新聞報道に関連して「一生協人は身内に都合の悪いことはかかない」という批判がありますので、このブログを読まれている方々のために私の見解を述べておきます。

1)そもそも「みなとさん」による言論弾圧をはじめとする「管理職労組」の「破廉恥掲示板」問題を考えるのがこのブログの主旨であり、それは、ブログのタイトルと解説にも明記してあります。生協問題一般の検討を課題とするブログではありません。

 仮に、「破廉恥掲示板」で「みなとさん」がしでかしたような「言論弾圧」なり「誹謗中傷」なり「他団体への介入」なりがいずみ市民生協で発生して、それに対して私が「沈黙している」というなら、私に対する批判もそれなりの根拠があるかもしれません。しかし、「日々パワハラ」と銘打ったスレッド(この命名者「みなとさん」との噂ですが)で、言論弾圧行為として論拠を明確にして投稿されたのは「みなとさん」の行為に対する批判だけなのです。

 「みなとさん」又はその仲間らしき人物が、いずみ批判の常套句のように、「言論統制」だの「カルト」だの“レッテルだけの無内容な悪罵”を弄んでいますが、今の社会で、国家ぐるみとか集団生活の場合でもなければそのような統制が成り立つはずはありません。こんな悪罵が「批判として通用する」と考えるのは、「自分が管理する掲示板を言論統制すれば問題は解決する」と錯覚できるような「みなとさん」的思想の持ち主だけでしょう。

2)さらに、せっかく「機会」をいただいたので、いずみ市民生協で働く者として言わせて貰うなら、今回の報道に関わる「問題」とやらは、U氏特有の「演出」に過ぎないのであって、いずみ市民生協の組合員・役職員にとって「身内に都合の悪い」ことなど何もありません。

U氏がなぜか語ろうとしない事実を紹介しておきましょう。

1.役員退職慰労金検討委員会では、ゴルフ会員権問題についても経緯と旧役員の責任について分析がなされ、それを踏まえて答申がされていること。この内容は、U氏のいう「理事会資料」ではなく「総代会議案」として総代会に提案されています。

2.そして、2000年の総代会(旧役員の退職金問題を決定した総代会)では、「退職金の不支給・減額だけでなく損失補てんを求めるべき」との修正意見が出された(全総代に文書配布及び意見表明された)が、その意見も踏まえてこの議決がされていること。単なる理事会の決定ではなく、総代会で「損失補てんの主張も踏まえて」議決されているのですが…この最も重要な事実をU氏は失念しているようです。

 「退職慰労金不支給だけではなく、トップのN氏等に損失補てんを求めるべし」(今回U氏が力説しているような)という意見も当然あったし、また、当時の総代の中には「過去の功績を考えるなら処分が厳しすぎる」という意見もありました。N氏は全額不支給でした。役員の不支給・減額総額は1億円731万円になります…これに対して厳しすぎるという意見もあったのです。そして、重要なことは、それらの意見を踏まえて退職慰労金に関る総代会決定がなされているということなのです。

 上記のように、総代には様々な考えの方が居ましたが、その後(私の知る限りですが)、総代会で「損失補てんを求める新たな提案」等はなされていません。U氏は理事会が独断で損失補てんを放棄しているかのように事態を描きたいのかもしれませんが、総代会決定にのっとって執行をすすめるのは理事会の当然の責務です。

 ところで、今回の報道については、すぐに組合員・総代や他生協にも情報発信がされ、その内容は職員にも共有化されています。その内容に疑問があるなら自由に質問・発言ができます。それがこの間進めてきた改革の内容の一つでもありました。私の知りうる限りでは、各職場とも特段の質問は寄せられていないようです。また、組合員や他生協の受けとめも冷静なものであったようです。

 2ちゃんねるの議論で、報道以降のこのような対応内容が紹介されていないところを見ると、やはり、あの議論にいずみ市民生協の「中の人」は参加していないということなのかも知れません。

【 掲示板の責任は管理職労組にある? 】

 ところで、管理職労組元書記長である人物が2チャンネルの中で「掲示板に関ることの責任は管理職労組に帰する」と明言していることは注目に値します。この問題は次回以降に検討したいと思いますが、さしあたって三つのことを指摘しておきましょう。

・掲示板における「なりすまし」は、U氏の書記長時代から多発しており、「みなとさん」はこれを放置していたが、これについてはU氏も責任を負う当事者であるということ。

・管理職労組が社会に公表した2003年度方針の実践結果をはじめ、労働組合としては当然情報開示すべき2004年度の活動報告等が未公表で、おそらくは存在していない可能性が高いが、この責任は当時の書記長氏(実務のトップでしょうから)にあること。

・事実かどうかは確かめられていませんが、現在の管理職労組メンバーの発言として「掲示板は『みなとさん』が勝手にやっていて困っている」旨の意見が紹介されていること…これは「みなとさん」が展開した「相対的独立」論と符号しています。

これらのことを踏まえて、次回以降の検討にすすみたいと思います。