住職日記

瀬戸内海の島にある寺の住職の日々の日記です。

研修旅行第2日目・・・そして仏縁

2015-12-01 | 日々是好日

 

 研修2日目は標高860メートル余りの比叡山に登りました(勿論バスで)、今回の研修の大きな柱の一つであります道元禅師様得度の地の参拝です。

 横川地域に得度の地があります。

 

 得度とは僧侶になる最初の儀式です。現在、得度の地には建物はありませんが、近くには横川中堂といい、延暦寺の三塔の一つで、親鸞聖人、日蓮上人等もこの地域で修行に入ったと言われるところです。得度の地には承陽大師之塔が建立され、私たちも般若心経を読誦し、報恩供養を巌修いたしました。

 こちらが横川中堂の伽藍です。ここは延暦寺の三代目座主の慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)が開かれました。

 

 実は清光寺と慈覚大師円仁とは深い関係があります。

 清光寺の本堂には2体のお地蔵様をおまつりしています。子安地蔵尊と仏ノ峠地蔵尊ですが、このうち仏ノ峠地蔵尊は慈覚大師作との言い伝えがあります。

 深い仏縁を感じます。

 現在の清光寺は曹洞宗(永平寺・総持寺が両大本山)ですが、曹洞宗に改宗する前は天台宗であったとの歴史的経緯があります。

 また、慈覚大師が中国に行かれる際に瀬戸内海を通った可能性も高く、「伝慈覚大師作」となっていますが、もしかすると・・・

 可能性が無いわけではありません。

 ただ、何か文献でも残っており、証明出来ればと思いますが、残念ながら物語として「仏ノ峠の地蔵尊」が伝えられており、これが唯一のものです。

 次に向かってのが、東塔地域にあります講堂です。堂内には延暦寺において参学修行しました著名な高僧方の絵が飾られています。

 お一人おひとりは本当に今日の日本仏教の礎を築かれた方々ばかりです。

そして、最後にお参りしたのが、根本中堂です。総本堂とも言われており、延暦寺の中心的な建物です。

時間は限らていましたが、とにかくよく歩きました。

雪駄で歩きましたので、多分2日後あたりに筋肉痛が・・・

 比叡山を後にし、昼食は南禅寺前で湯豆腐をいただきました。

 

 お店の庭です。

 店名は「順正」といい、有名なお店とのことでした。

 昼食後に京都を後に帰路につきました。

 とても意義のある研修旅行でした。

 お世話になりました旅行会社等、関係者の皆様に衷心より厚くお礼を申し上げます。感謝尽々&合掌

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