エルサレムのダマスカス門にあるバスステーションからアラブバスに乗ってパレスチナのアイザリアというところに行きました。
エルサレムからの所要時間は３０分ほど、運賃は片道６シェケル（＝約１８０円）、途中にはイスラエルの検問があります。
アイザリアはもともとはエルサレムの郊外の村でしたが、イスラエルがつくった「分離壁」の外になり、いまはヨルダン川西岸になっています。
ここに孤児たちに音楽を教えているところがあると聞いて訪ねました。
「ビジョンセンター」というその施設はアルメニア系パレスチナ人のウィリアムさんが、地元の子供たちのために音楽・絵画・語学教室として運営しています。
慈善団体としても登録され、地域の寄付を集めて、サマースクールなどの文化活動を行っています。
ここでは週に何回か、近くにある孤児施設にいる少女たちに音楽を教えています。
集まったのは学齢期の子供たちで、授業は少人数でおこなわれ、とても家族的な雰囲気です。
ウイリアムさんは音符をよんだり書いたりすることも大切だと、子どもたちに熱心に指導します。
何度も通っている子は自分で音符を書くことができます。
楽器の個人レッスンは、子供たちそれぞれの希望に添って行われます。
最初はカメラを意識していた子供たちも、ピアノやタブラ（アラブの打楽器）の指導を受けるうちに自然でいきいきした表情を見せてくれました。
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