1月17日、初稽古を行いました。
例年なら「初釜」ですが、緊急事態宣言中でもあり、
お客様を招かず、社中の人間だけで行いました。
本席の床の間
炉縁には、このブログタイトルにもなっている「つぼつぼ」の紋が入っていました。
建水はちょっと珍しい曲げわっぱの中を鮮やかに漆塗りされたもの。
Y先生のものをお借りしました。
待合の床の間。
主菓子は今年も変わりなく「福寿草」(鶴屋八幡御製)。
そして、お干菓子。干支ものです(鶴屋八幡御製)。
今年のお弁当も「さえき」さんで(本店は奈良県北葛城郡河合町)。
こちらの予算に応じて作ってくださるのが嬉しい。
もう何年もお願いしており、
社中にエビとカニのアレルギーを持っているメンバーがいて、
毎回、内容を変えていただいているのですが、
今回はこちらから申し出る前に「アレルギーの方は?」と聞いてくださったとか。
エビの代わりに入っていたお肉のしぐれ煮もまた美味だったそうです。
きめ細やかな対応に感謝です。
さて、初稽古をしたばかりですが、緊急事態宣言も発令されたことから、
これから2ヶ月間、お茶のお稽古はお休みになりました。
その前に、年の初めにこうした形でお稽古できたことは
一年の精進を誓う意味で、背筋が伸びます。
本席の禅語「無事にして日月長し」(無事にして日月長し)
口語訳すれば「何事もなく、日月はゆったりと流れていく」といった意味だそうですが、
禅語の「日月長し」には、「時間的制約や束縛を超越していること」の意味合いがあるとか。
いま、コロナ禍にあって、さまざまな制約を受けて大変な時ですが、
できるだけ心持ちをゆったりと、この未曾有の困難を乗り越えていきましょう。
次回のお稽古は3月14日(日)です。
2ヶ月のお休みを取り戻すべく、午前からゆっくりとお稽古します。
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