【社会新報】富山県版  from 社民党富山県連合

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辻元清美国土交通副大臣が講演

2010年04月18日 | 新着情報
 社民党富山県連合は17日、富山市民プラザで第2回目となる政治スクールを開催し、国土交通副大臣が講演を行いました。

 辻元氏は「連立政権が誕生して半年余り。いろんなことが変わったと実感している。又市副党首と一緒に取り組んできたJR不採用問題がようやく解決に向かった。また、低賃金・不安定な雇用を拡大させてきた労働者派遣法を、労働者を保護する法律に改正する作業も進んでいる。『コンクリートから人へ』ということで公共事業は18%削減することができた。98の空港や巨額のダム計画など『利権政治の負の遺産』も多く、ものすごい抵抗もあるが、誰かが言い出さなくては議論も始まらないと頑張っている。自分が外務委員会で追及してきた『密約』問題も進展し、一定期間を経れば全て公開する方向だ。政治に嘘があれば追及を受け、歴史として後世から評価を受ける仕組みは、国民主権の観点からも必要だ。また、貧困と格差が拡大しており、学校に通えない子どもたちが急増していた。自分も又市副党首も苦学をしたが、日本は教育予算が対GDP比で見て先進国の中で最低であり、教育や子育てへの支援を拡充できたことも良かった点だ。また、いま国交省と厚労省が合同で取り組む住宅政策は『派遣村』で一番苦しい人々の住居をサポートした湯浅誠氏に事務局長を務めてもらっている。このように政策を変えるのはもちろん、政策を作るプロセスも変えていっている。障害者自立支援法も廃止して抜本的に見直すが、ここでは事務局長は福島瑞穂党首であり、委員の半数は障がい者ご本人やご家族だ。今までのような御用学者は入れない。さらに今、『移動の権利』を保障公共交通基本法の制定に取り組んでいるが、従来は業界団体の意見ばかり聞いていたのをやめ、利用者の立場を重視して、障がい者や高齢者など福祉関係のNPOの人たちに議論に加わってもらっている。官僚の皆さんも変わって来た。大阪でのNPOとのシンポジウムに出席したところ、地方整備局長以下10名が『興味がある』といって現れた。局長を壇上に上げると『今まで来たことがなかった。とても勉強になった。これからも教えてほしい』と語った。『やる気のある人だけ来て』と始めた交通基本法の勉強会も、『面白そうやな』とだんだん人数が増えて議論も活発になった。職員も初めは『どんなんやろ』と警戒していたが、次第に『面白そう』に変わり、『自分らも何かやってみよう』になってきている。今では全ての局から職員が参加している。『脱官僚依存』とか言うが、私はこういう職員の『何かやってみよう』を引き出して一緒にやっていきたい。そして政治を変えて行きたい」と語りました。

 最後に、辻元氏は沖縄の普天間基地の問題について、「連立政権内のゴタゴタだとか、社民党が要求しているとか、つまらない問題に矮小化されている。一番大きなテーマは『沖縄の人々の声を聞け』ということだ。沖縄では米軍や米兵による事件や事故が年間1000件以上起きている。皆さんも近所の子が米兵に暴行を受ければ地域を挙げて反対すると思うが、そういう基地を押し付けてきた日本全体の問題であり良く考える必要がある。未来に対して今を生きている私たちは責任がある。その責任を果たすため、社民党も連立政権も取り組んでいく」と語りました。

 次回の政治スクールは、6月12日、講師は政治スクールの学校長でもある又市征治副党首を予定しています。

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