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スコッチダイアリー

盛岡の小さなショットバー「スコッチハウス」のサトコママの日記帳です。

復権 ~ラガヴーリン21年~

2008年05月26日 | Weblog
筋金入りのラガヴーリンファンである常連のMさんが、この度「オフィシャル21年25年30年を飲み比べる」というウイスキー会を企画しました。参加4名のごく内輪の会でしたが内容は大変贅沢なものでした。

2007年の暮れに発売された21年は、いままでに出たオフィシャル25年、30年より評価が高かったので期待していましたが、味わいは期待以上のものでした。ラガヴーリンらしいはっきりとしたピート香とリフィルカスクのほんのりした甘さが交じり合った飲み応えのある味。そして飲み終わったあとの余韻の長さにも感激しました。

その後飲んだ25年は口のなかに苦さが残りました。開封して時間がたっていたせいでしょうか。提供してくれたMさんも「アードベッグみたいな苦味がでてきましたね。」とちょっと残念そう。対して30年はやはり以前の封切りながら、飲んだとき甘さがふわっと広る感じがありバランスがとても良かったです。

ラガヴーリンに限らずアイラウイスキーは長熟にむかないのではないかとずっと考えてきました。今度の会で25年と30年を飲んで、味は良いけれどアイラらしいピートの強さがないと思いました。樽で熟成する年月はアイラは21年が限界でしょうか。こういうことも比べてみてはじめて感覚がつかめます。21年25年30年と貴重なラガヴーリンを提供してくださったMさんには心より感謝いたします。

ボトラーズものでは当たりのラガヴーリンが結構あるのに、オフィシャルでは今ひとつ出来のいいものがありませんでした。ところが今回の21年は、1970年代80年代のホワイトラベル・クリームラベルの頃の味を彷彿とさせました。蒸留所でもそこを意識して作ったのでしょうか。いずれようやく満足のいくオフィシャルが出てきました。今後は現行品のスタンダード16年にも変化を期待したいところ。これがラガヴーリンオフィシャルの復権につながっていけばいいと思います。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (関西住民)
2008-06-14 12:01:34
題名に関係無くてすみません

地震の方は大丈夫でしょうか
大きな地震で被害を受けているバーを多数見ているので心配です。
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コメントありがとうございます (スコッチハウスママ)
2008-06-14 18:18:59
盛岡は震度4。とりあえず人もお酒も無事でした。仙台や北上は大丈夫でしょうか。私も心配です。
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付記 (スコッチハウスママ)
2008-06-15 23:30:39
北上のカクテルの有名店Sはかなり被害をこうむったようです。お見舞い申し上げます。
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