<さやのユウウツ> ウツと気長に付き合って…

***お疲れさやのひとり言***
 
焦らず急がず自分のペースで

今年はお仕事始めてみたいな

その③-帰れない家

2005年03月01日 | ちちのこと
父の暴力はふたりの兄が高校生になる頃まで続いていた気がする。
さやが中学生の時はまだ暴力を振るわれていたから。


兄らが成長して、力で押さえつけることが出来なくなって
自分の暴力も制止されるようになって、影を潜めた。

でも影を潜めただけでなくなってはいなかったように思う。
飲んでは時折爆発して手を上げる、モノを壊す。
さすがにその頃はまだ昼間から飲んでいなかったとは思うが。

真相は分からない。


中学生になっても、さやは家に帰りたくないコだった。

帰る家には父がいる。そのことがさやを家から遠ざけた。


そしてさやは今も家には帰らない。


現実的な話、さやの貯金はもうほとんどない。
今月の家賃が落ちるかどうかだ。
郵便局の定期は崩さない。
それをしたら際限がなくなる。
崩さない、と言う母との約束。
家賃は母に立て替えて貰った。


それでもさやは家に帰らない。



帰れないのだ、あの家には。




ちちのこと-①
ちちのこと-②