最近お兄サマがよく我が家に来ます。
何もする気力の起きないさや。
部屋の中は今までにないくらい
足の踏み場もなくなりそうな程
どうしようもなく散らかり放題。
シンクの中は
お茶を飲んだコップ
たまに食事をしたお皿。
そんなモノが山積みです。
元々洗い物の嫌いなさや。
使う頻度が低いので一週間も放置。
なんてことが当たり前のような現状。
見るに見かねてお兄サマがやってくる。
と言 . . . 本文を読む
ゴメンナサイ。
彼が読んだらイヤな想いをすると知りつつ
それでも残しておきたい気持ちなので・・。
「じゃあね」
そう言って
さやのアタマをぽんぽんと叩いた。
さやは彼のその手に惹かれてた。
あたたかくて大きい優しい手。
それはさやの求めてる
あたたかく優しいてのひらだった。
大きく無骨な、その手の持ち主に
イケナイと知りながらさやは惹かれた。
彼の中でさやは通り過ぎただけのヒト。 . . . 本文を読む