「ボタニカ」(朝井まかて著 祥伝社 令和4年1月20日 初版第1刷 494ページ)
大作である。植物学者「牧野富太郎」の評伝である。明治初期から昭和まで一介の植物学者は採集と研究に明け暮れる人生。社会性に乏しいというとそうかもしれない。莫大な借金と学界との衝突は己を貫いたことに違いない。
惚れ抜いたもののために生涯を尽くす。かほどの幸福が他にあるろうか。(494ページ)
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