「文藝春秋十二月号」(第101巻第12号 令和5年12月1日発行 444ページ)
平和が続くと国中が既得権の山になる。世代間の歪みを調整するには既得権をなくすことにある。「緊急提言 日本の危機の本質 既得権に切り込めば、再び、大国の座に戻ることができる」(憂国グループ2040 94ページ)
今月号に「優秀な人材が国を誤るのはなぜなのか 昭和陸軍に見る日本型エリート」では威勢のよい行動派は自分本位なだけと「牟田口、服部、辻」のダメぶりを抉り出している。この3人は能力的にも人間的にも悪玉であったという。「無能」「悪玉」「卑劣」という表現があった。
トップに立ってはいけない陸軍トップは陸大出身で幼年学校出身者。旧制中学出身の陸大卒業は視野が広かったが、陸大の卒業時の成績順で将来が決まるし、幼年学校出は軍以外のことをしらず、学閥で軍の主流となっていった。突出した才能は組織では生き残れない。そして「陸軍の失敗の本質は人事にある」、「信賞必罰という概念もなかった」。勤務評定や人物評定という仕組みがなかったのが陸軍であった。昔の日本に戻りたくない。いまの日本は大丈夫か。
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