絆の法則

澤谷 鑛

本当は深かった父への愛 ~澤谷先生の7/13のセミナーに参加して~

2008-07-23 | Weblog
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 【お知らせ】
 5月に学研(学習研究社)より新刊 「絆の法則」(澤谷 鑛 著) 出版!! 
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本当は深かった父への愛 ~澤谷先生の7/13のセミナーに参加して~
                        さくらみるく

思い起こせば、初めてお付きあいした人は、8歳年上。お次にお付き合いした人は、17歳年上。

主人は2歳だけ上ですが、おだやかに人生を超越した方ですから、満足しきっております。

さて、年上の男性が好きです。惹かれます。早い話がファザコンです。
ストイックなスーツが好きです。メガネに弱いです。深い精神性や包容力などお持ちですと、もう、めろめろになります♪ そーいえば、最近そんな方に出会ったよーな気がします。

ああ そーです。マイミクの 澤谷先生ではありませんか(^O^)
御年58歳とおっしゃっていましたっけ。
なんと、ど真ん中ではありませんか♪

などと 言いつつ。。。ふと思いました。
「どうしてこんなに 年上の方に心引かれるのだろう。。。?」

わたしは 理由のない強烈な不安にずっと苦しんできました。覚えていない幼い頃の記憶がフラッシュバックするたびに、尚更不安が強まり、苦しい思いをしてきました。原因はわからない。

ただ 父親の記憶が甦りかけるたびに、そうした状態になるので、“どうやら父親に関係がありそうだ”ということだけ、なんとなくわかりました。

心理療法では、このような場合、抑圧された記憶を再体験して、当時 受け止めきれなかった体験をもう一度、心理的に受け止め直す、という作業をするようで、わたしもその原則に添って、“記憶を取り戻そう”と必死にたぐっていました。

記憶を少しずつ取り戻し、だんだん核心の記憶に近づいてくるからなのでしょうか。フラッシュバックの度に不安はだんだんとひどくなり、遂には、身体症状が出るようになりました。

あるカウンセラーは、わたしの抑圧の強さを見て、父親に関して、わたしが、
「何か生き死にに関わるほどの恐怖の体験をしているのだろう」
と、言いました。
「いきなり記憶のふたを開けるのは、あまりにも危険である」
と。

しかし、自分でも訳のわからない不安や恐怖に、潜在意識レベルで日々絶え間なく影響されている、というのは、本当に我慢のならない状態です。いくら意識的に頑張ろうとしても、後ろからどんどんエネルギーが漏れていくもどかしさには、ほとほと愛想が尽きていたのです。

フラッシュバックが強まるにつれ、苦しみからネガティブにはまりこんでしまい、その結果、当たり前のように、自ら自分の生活にトラブルを引き寄せてしまうことが続き、何とかせねばと追われるような思いもありました。

わたしは 自分の不安に分け入ろうとしました。フラッシュバックをむしろ求め 、それを通して、奥に潜むものを引きずり出そうとしたのです。素人が 無茶なことをしたものです。フラッシュバックの波は、激しさを増し、ひとつのフラッシュバックが別のフラッシュバックを呼び、普通の生活までが難破しそうになっていました。

そんな中で参加した7月13日のセミナーでした。

そしてそこで 人生で出会う悲しみは すべてデトックスであること、フラッシュバックもデトックスであることを学びました。
耐え難いほど揺れていた船の舵を、再び、しっかりと握り直せた思いがしました。

悲しみも苦しみも、避けたり対抗したり敵対したりせず、すべてを癒しの幸いな痛みであると、初めて力を抜いて受け入れることができました。

さて、その夜のこと。
“フラッシュバックがデトックスであり、幸いな痛みであるのなら、苦しみ以外のフラッシュバックがあっても良いではないか。。。”
と、ふと気付きました。

そして、このファザコンの思いに目を向けてみることにしたのです。
思い出しそうになる度に全身が拒否する父親の記憶。でも、意識の上では、父の立場も認め、受け入れられるようになってきていましたから、もう一歩進んで、父親への愛を見つめてみようと思いました。

自分のあまりにも強いファザコンの中に、実の父親への思いが隠れているはずだ、と思われたのです。

そして、その夜遅く、何もかも受け入れてくれる主人の懐を借り、心理的に赤ちゃんに戻ることができました。
自分の思いや状況がうまく出揃って、過去の体験や記憶とリンクするというのは、めったにあることではないのですが、このときは本当にうまくいきました。

自分の素直な心の底を覗いて見たときに、自分の中にある「父なるもの」への思慕が、どれだけ強烈なものであったのかがわかり、ものすごく驚きました。

「父なるもの」を求めて、素直に泣くことができた時、ずっと父を否定して、反抗したり、強がったり、父を憎んだりしていたけれど、本当は幼いときに、このように泣きたかったのだ、と。このように泣き続けて、父に愛を求め続けるべきであったのだ、と思いました。

泣き続ける間、主人は側にいてくれましたが、それにも関わらずわたしの心は「振り向いてもらえない」という強い感情で圧倒され続け、その後、数日間泣き続け、ようやく落ち着いてきました。

父親に対するデトックスが一段落ついたのだと思います。

どちらも困難とはいえ、恐怖や不安に直面するよりも、愛に直面する方がずっと素敵です。
デトックスが終わり、父親ほども歳の違う男性に、あまり依存的な感情を感じなくなりました。依存的というよりも、共感を覚えるような親しい感覚です。
痛みはまだありますが、それも愛の光の中で見てみれば、心地よい痛みですらあります。まだ残っている痛みや依存的なものは、一生かけて癒し、消していくものなのかもしれません。ほんとに一生かかるのかもしれない。

でも、痛みがあるからこそ、戦うべき依存が自分の中にあるからこそ、人生は素晴らしいのだ、と。感動的なんだ、と。思えるようになりました。

目を上げて、いつも、高いところ明るいところを見つめ続け、自らの力を信じて、色んな闇にも、波風にも、振り回されずに生きていける、と深い力をいただいたセミナー。
いつもながら、本当に不思議な、あたたかな、静かな、そして力強い、他に類を見ないセミナーでした。

また また 参加したいです(*^_^*)

*ご参考 「蛍と父と……それから夫」さくらみるく
      http://kizuna.personslink.com/?day=20080204


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10 コメント

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しあわせを溢れるくらいにわけてあげられるように(*^_^*) (さくらみるく)
2008-07-23 14:08:34
澤谷先生

先日は 素晴らしいセミナーをありがとうございました

自分は 今までなんと見当違いのところを
一生懸命探してきたのだろうと思います

「青い鳥」の童話のように しあわせはすぐ近くにあったのです

小学生の時から 20も年上の男性が好みでした

赤ちゃんのように 守られたいと願っていたのかもしれません

心を そのような思いがよぎるたび
自分は 苦しみのフラッシュバックではなく
愛のフラッシュバックを体験していたのだと
今は 思います

愛は 強いですね

苦しみも恨みも 焼き尽くす力と輝きがあるような気がします

学び得たこの最大の宝を 二度と忘れないように

しっかり磨きながら もっともっと しあわせになります

いつか 他の人にも
しあわせを溢れるくらいにわけてあげられるように(*^_^*)
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無限に向上しようとする意志 (澤谷 鑛)
2008-07-23 15:17:14
さくらみるくさん。

「蛍と父と……それから夫」からのここまでの展開が、大変誠実な歩みを感じさせて、それも人生の機微を外すことなく感じさせての展開は、本当に面白いですね。

さくらみるくさんをみていると、人間には、無限に向上しようとする意志が本質的に備わっているように感じますね。
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様々なことをされてきて今がある (桑名正典)
2008-07-23 19:43:30
さくらみるくさま

こんにちは。
桑名です。

先日のメールと、ブログ記事ありがとうございます。
様々なことをされてきて今があるのですね。
その中で、ヒューマンライフセミナーで新たな気づきが得られたのはとても光栄です。
タイミングが合ったのかなと思いますが、それこそが絆なんだなと感じます。

今後もさらなる展開が待っていますね。
楽しみです。
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あたたかく優しいご主人とともに (布施 二佐枝)
2008-07-23 19:46:00
さくらみらくる 様。
こんばんは。

>愛は 強いですね
苦しみも恨みも 焼き尽くす力と輝きがあるような気がします

本当に、長い間にわたり問い続け、諦めずに必死にむきあってこられたということが、ここに全て凝縮されているように思います。

あたたかく優しいご主人とともに乗り越えられたお姿に、本当に感動しました。

「いつか溢れるくらいの幸せをわけてあげたい・・」
そうおっしゃる、さくらみらくるさん・・
私はもうすでに、幸せをわけてもらいました・・。

ありがとうございました。
返信する
報われないほど 愛していた父の化身 (紅林 千賀子)
2008-07-24 07:08:41
さくらみるくさん。

こんばんは。
前回は「蛍と父と・・・それから夫」。

掴まえたくても 掴まえられない 蛍のように
報われないほどの お父様への愛が 
あまりにも切なくて 時間が 
一瞬 止まりました。

私は 報われないほど 好きだった人が 
いました。
でも その彼は いつまでも 報われないほど 愛していた父の化身でした。

殺したいほど 憎くて 殺したいほど 愛していて
煙草の煙の くゆるしかたまで ドキドキしていた父への思い。

私の結婚の間違えは そこにあったのかもしれないけれど
でも 誰の責任でも なかったのです。

父も 若くして 母を亡くし 継母に育てられていたので
愛し方が わからなかったのかもしれません。

娘が 前の夫である実父との22年ぶりの再会を 数日後に待つ今・・・。
私も それが はっきりと見えてきたのです。
娘は 背負いきれないほどの 
たくさんのメッセージを伝えるために この世に生まれ 
随分と 大役を 果たしてくれているようです。

さくらみるくさまが こうして
すべてを受け容れてくださる ご主人様と そしてお子さまと
「今」を生きることで
私も あらためて 今のしあわせを 充分にいただきました。

こころから ありがとうございました!
返信する
響くポイントが人それぞれ (桑名)
2008-07-24 07:10:12
布施 二佐枝さま

>本当に、長い間にわたり問い続け、諦めずに必死にむきあってこられたということが、ここに全て凝縮されているように思います。
>あたたかく優しいご主人とともに乗り越えられたお姿に、本当に感動しました。

人の文章を読むと、響くポイントが人それぞれになりますが、そこに響くのが布施さんらしいですね。

>「いつか溢れるくらいの幸せをわけてあげたい・・」
>そうおっしゃる、さくらみらくるさん・・
>私はもうすでに、幸せをわけてもらいました・・。

そうやって世の中の幸せの総量がふえていけばいいですね。
ありがとうございます。
返信する
それぞれに役割がある (桑名)
2008-07-24 07:12:26
紅林 千賀子さま

>私は 報われないほど 好きだった人がいました。
でも その彼は いつまでも 報われないほど 愛していた父の化身でした。
>殺したいほど 憎くて 殺したいほど 愛していて煙草の煙の くゆるしかたまで ドキドキしていた父への思い。

いろんなことがつながり、紅林さんの中でひとつになってきたのですね。

>私の結婚の間違えは そこにあったのかもしれないけれどでも 誰の責任でも なかったのです。

気付くことができた時点でそれは間違いにならないのでしょう。

>父も 若くして 母を亡くし 継母に育てられていたので愛し方が わからなかったのかもしれません。
>娘が 前の夫である実父との22年ぶりの再会を 数日後に待つ今・・・。
>私も それが はっきりと見えてきたのです。
>娘は 背負いきれないほどのたくさんのメッセージを伝えるために この世に生まれ随分と 大役を 果たしてくれているようです。

それぞれに役割があるものですが、娘さんの大役もなかなかのものですね。

>さくらみるくさまが こうして
すべてを受け容れてくださる ご主人様と そしてお子さまと「今」を生きることで私も あらためて 今のしあわせを 充分にいただきました。
こころから ありがとうございました!

しあわせのおすそ分けですね。
ありがとうございます。
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感情を抑圧して押し込めている (矢沢)
2008-07-24 07:14:19
さくらみるく 様

しかし、自分でも訳のわからない不安や恐怖に、潜在意識レベルで日々絶え間なく影響されている、というのは、本当に我慢のならない状態です。いくら意識的に頑張ろうとしても、後ろからどんどんエネルギーが漏れていくもどかしさには、ほとほと愛想が尽きていたのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自分も7/13の東京セミナーに参加していました。自分も昨年9月の京都セミナーに初めて参加したときも、さくらみるくさんの記事に書かれている状況でした。
 自分の場合は、母親との関係にあると思いワーク等を行ってきました。
 自分の中に、母親に対して「認めて欲しい、褒めて欲しい」という強烈な思いがあり、しかし自分の感情として、「認めてもらえない、どうがんばっても褒めてもらえない」という思いをも持っていて、悲しさ、諦め、から無価値感を抱えている感じです。
 また、自分の期待どおりに応えてくれない母親に対し、強い怒りを持っていてしかも、その感情を抑圧して押し込めている事に気づきました。この抑圧した怒りが不安となって自分の心に現れています。
 女性に対しても、好きになるほど恐れている感じです。母親との関係(感情)を他人との人間関係に繰り返し再現している感じです。更に深いデトックスと絆の結び直しが必要と痛感しました。記事がとても興味深く参考になりました。ありがとうございました。
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意味づけしているのは自分 (森本和清)
2008-07-24 07:16:38
さくらみるくさん、記事を拝見いたしました。
異性の中に父親を投影してしまうことの葛藤の描写がとても秀逸で、こちらにもお気持ちが伝わってまいりました。
そして、私も心の奥底に滓のように沈んでいた、同様の想いが浮かび上がってまいりました。

自分の場合も、母親は戦争で父親を亡くし片親で育ちぬいた、また父親も幼少のころ実母を亡くし継母に育てられた、という背景があります。
それでも二人ともしっかりとひねることなく世間に恥じない家庭を築こうとしていたのに、長男の私は二人の良い面は当たり前のように考え、何故か不満足感を抱き(表面上は反抗しませんけど)、彼らの不足している所ばかりを粗探しして、駄目な家庭と決め込んでおりました(それは弟に親の愛を取られたという嫉妬からもあります)。

そんな私の異性に対する思いもバランスを欠いたもの(相手を尊重するのではなく、自分が甘えられるか。でも表面上はクールを装う)だったのですが、自分ではそれを正当化しておりました。
それが、今ようやっと氷解する部分を感じることができた次第です。

話が飛びますけど、問題と思っていたことに対して、すっかり悩まなくなってまいりました。こちらでのお陰もかなりございます。
物事はただそこにあるだけで、それに意味づけしているのは自分だということが腑に落ちてまいりました。
そういう心持ちも保ちつつ流れていけば、自然と現実も無理なく展開していきそうな気がしております。
返信する
人間関係の生きづらさや恐れ (矢沢)
2008-07-24 07:18:38
さくらみるく様
 自分が参加したのは、13日ではなくて5日の東京セミナーでした。勘違いでした訂正します。(汗)

 森本 様
それでも二人ともしっかりとひねることなく世間に恥じない家庭を築こうとしていたのに、長男の私は二人の良い面は当たり前のように考え、何故か不満足感を抱き(表面上は反抗しませんけど)、彼らの不足している所ばかりを粗探しして、駄目な家庭と決め込んでおりました(それは弟に親の愛を取られたという嫉妬からもあります)。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この部分にすごく共感してしまいました。
自分も、3歳下の弟がいて弟に対して嫉妬というか敵対心みたいなものを感じていました。祖父が早くに亡くなって、祖母が父を含めた子供3人を育てあげ、父と母も家や土地もなく経済的ベースが無い中で懸命に育ててもらいましたが、子供の自分の欲求が満たされなかったことから、母を憎んでました。そこからくる人間関係の生きづらさや恐れを自分の人生に展開していた感じです。すごく参考になりました。ありがとうございました。
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