絆の法則

澤谷 鑛

愛娘との再会 2

2015-05-28 | 牽引の法則
                            岩崎 裕繁

【以前、書かれたものが見つかりましたので、掲載させていただきます。 澤谷 鑛】

桜の花がまもなく満開の3月末――。
そんな、すこし暖かな日に娘の通う保育園の卒園式と進級式が行われました。
小さな公民館で手作りいっぱいの式……。豪華とはいえませんが、園の方の心が本当にこもった会場でした。

娘とは駅で待ち合わせして一緒に会場に向かいました。今回は、洋服の自慢がしたいから、ブスーッとはしていません。
この日のための自慢の洋服らしく、逢ってそうそう自慢をしていました。

のんびり歩いて会場へ・・・

他の子のご両親方もぞくぞく会場へこられました。
今回は少し紙芝居や歌を歌たったりするらしく楽しみに見ていました。

式が始まりました。
園長先生が卒業生に証書を渡すときに泣いていました。園長先生は毎年この日はすこし寂しくなり泣いてしまうそうです。
子供たちはざわざわと気にはしていない様子。

娘は春から年長組になりますのでもう1年あります。
そんな中、式がすすみ歌をうたっています。
そして紙芝居では「桃太郎」で3人でサルの役柄。
「イヌ!」  「キジ!」  「サル!!」
のときのサルのポーズは娘が考えたと自慢していました。

歌もはりきって歌っていて、自分より小さい子の面倒も良く見ていました。
眺めていて・・・
やっぱりどんどん大きく育っています。

元気にパワフルに、たまに別れた妻と言い争う姿をみてどこか安心しました。
2人でがんばって日々生活しているんだなぁと感じました。
そこでまた自分の中で、懺悔をしました。

式が終わりに近づき、別れた妻がある1人の先生を見て、
「あの先生がいつも娘を遅くまで面倒見てくれている」
といっていました。

そして式が終わる最後に園長先生が、
「実はこちらの先生が今月で退職します」
とその先生を紹介しました。

その先生が一言お礼に涙ぐみながらあいさつをしていました。
他の園児は普通に騒ぎながら気にはせず話をきいていました。

  ・・・・ただ一人

娘が泣いていました。

隣の子がそれを見て「なんでないてるの?」と言っています。
いなくなるのが分かり寂しかったのでしょう。
別れた妻もそれを見て泣いていました。
まだ5歳ですがその感受性というか、優しい気持ちをもっているのだと感じました。
そして心に寂しさを抱えているのだなぁと感じました。

その先生と写真を撮り(2人とも泣いている写真です)、式を終え、街に出て食事をしました。

いつもは、わがままでぜんぜん歩かないらしいですが、その日は一緒にいっぱい歩きました。

帰る前に、今日は歌上手で、がんばったからお菓子を買ってあげました。

そして娘に「先生がいなくなって悲しい?」と聞くと、
「泣くのを我慢したけど出来なかった」といいました。

わたくしは「悲しいときはいっぱい泣いて、我慢はしなくていいんだよ」と伝えました。
「いっぱい泣いていいし、いつも我慢しないで自分のやりたいことだけやりなさいよ」
と伝えました。
娘は、
「もう!! ちゃんと先生の言うことを聞かないとダメ!」
と逆に怒られました(笑)。

そこの園は子供が興味があることは、極力やらせてくれるらしく、いい環境と聞きました。
園長先生、他先生に感謝です。

帰りの別れ際・・
今回も、すこし泣きましたが大丈夫でした。
そしてまた来月逢いに行きます。

この日、プリクラは撮りませんでしたが、前回のプリクラを友達に自慢しているらしく、見せたら「お父さん、かっこいい~って皆が言うの」っていっていました。
うれしいかぎりです。

自慢の父でいれるよう日々磨いていきます。

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