絆の法則

澤谷 鑛

WALKING TOUR

2013-05-16 | 家族
こんにちは!!

本日は2007年5月22日の記事から抜粋させていただきます。


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WALKING TOUR


 インターネットでサーファをしていると「笑WARAISEEK」というサイトに出会った。そこにアニメと詩と音楽で「WALKING TOUR」というのがあった。こんな言葉がつづられている。


 僕たちは歩いている
 時間軸を 過去から未来へ
 ずっと歩いている

 一人で歩いているわけじゃない
 家族、友人、恋人、
 みんな一緒に歩いている

 それは永遠に続くようで
 続かないこともある
 足を止めてしまった人とは
 もう一緒に歩くことはできない

 だけど
 その人は
 「いなくなった」わけじゃなくて
 そこに立っている

 ずっとそこにいて
 僕たちがあるくのを見ている
 いなくなったんじゃない

 いつまでもそこにいるから
 安心して
 僕たちは歩き続けよう

 そう 本当は
 「いなくなった人」なんていない
 みんな そこにいて
 僕たちが歩くのを応援している

 だから
 歩け!

 「随分歩いたなあ・・・」
 「さすがに疲れた・・・」
 「そろそろ・・・」
 「立ち止まって・・いいか・・な」
 「ふう・・・」

 トントン
 「やっと逢えたね」
 「あ…」

 「あれ? 俺、キミが止まってから随分歩いたと思うんだけ ど、なんですぐ後ろに?」
 「人間が一生で歩く距離なんて振り返ってみれば短いものな んだ」
 「なーんだ。もっとゆっくり歩けばよかった」
 「それより、ほら、あなたの家族が・・・」
 「まだ、あなたを見ていますよ」

 「・・・ゴルァ! 後ろばかり見ているとつまづくぞ!」
 「前を向いて・・・」
 「しっかり歩け!!!」

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本日オフィシャルブログでは、


黒部 真理子さんの

「つぐない(中)」

を掲載させて頂いてます。

どうぞご覧下さい。

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「彼方の青い世界」に行く前に~聖らかな幻夢~

2013-05-14 | 家族
おはようございます。

みずみずしくきよめられたまっさらさらの朝が訪れました。新しい朝です。希望の朝です。

本日は2007年5月24日の記事から抜粋させていただきます。


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 まろやかな香気とほろ苦い味の美味しい珈琲を私は一人で飲んでいる。
 あの夢をどのように表現しようか? と考えながら……。

 透明に近い淡い彩りが微かにみとめられ、睡眠が幽かに解けはじめたとき、私は夢を見たのだ。

 奥山に分け入る多くの人々の声は高らかに響き、聖らかな地のあちらこちらにこだまする。春の陽ざしは柔らかい。この人たちは誰なのだろうか? 高らかに響く明るく楽しそうな声は、聖らかな地のしじまを深く心にしみこませる。その沈黙の言葉が聴こえてくるようだ。

 こんな山の奥に大きな池がある。自然のものではない。誰が造ったのだろう。庭だ。池のまわりには楠の木が聳えている。
 私は楠の木を見上げていた。神韻とした庭は、楠の木と私だけだった。寂しいとか不安とかはない。多くの人々の気配を感じるからだ。爽やかで気持ちよい。

 楠の木が大きくなった。私はなんだか誇らしげに楠の木の傍を歩いていた。すると煙草をうまそうにくゆらせながらふたりの笑顔の男が私の横に座った。老いた男はキセルを吸っていた。

「鑛(こう)」

 ふたり一緒に私の名を呼んだ。
 祖父と父だった。亡くなったはずなのに……。いや、死んではいない。

 そう感じた私は、おもむろに私自身を見た。すると私は、私の息子だった。

 なつかしい思いのする人たちが、たったひとりで何人も何人も楠の木を仰ぎ見ては感動して通って行く。たったひとりだが、誰も寂しそうではない。むしろ歓喜の表情だ。家内も子供も……。娘に手をひかれた孫もなつかしい。なぜなつかしいのだろう。

 楠の木が樹齢千年にもなったのだろうか。私の子孫が大きな楠の木の傍らに立っていた。やはり誇らしげに楠の木を仰ぎ見ているその人は、先祖のまごころをしみじみとあじわい歓びにあふれている。

 なぜか私も子孫の気持ちが分かり嬉しくなってきた。
 さて、感動している子孫はどのような顔をしているのであろうか? と私は顔を覗き込んでみた。その顔は歓びいっぱいの私だった。

 その途端、子孫の私は涙を流した。あたたかい涙だ。久遠即今、今即久遠、なのだ。久遠の今なのだ。今こそ久遠なのだ。と思った。

 目覚めた私の目には熱い涙があふれていた。

 私たちの意識は、世の中にうまく行動するために飼い馴らされた一面がある。その日常の意識を超えて、不思議な感触の世界が一瞬のうちに目眩く展開された。私はそれを「聖らかな幻夢」と呼んだ。

 奥山に分け入りて聴こゆ歓声に 聖なる静寂深くしみいる

 楠の木を仰ぎ見上げてあふれくる 不意の涙に久遠を想う

 のちにそのときの夢を和歌にしたものだが、不意の涙に久遠を想ったのではなく、久遠を想うことに不意の涙が流れた、というのが本当なのだろう、と思った。

 イギリスの作家であるアレックス・シアラー(Alex Shearer)の『青空のむこう』(金原瑞人・訳)を読み終えて、眠りについたからかもしれない。

 青空のむこうから、ひとりの少年が降りてきた。
「やり残したことがあるから……」と。
〈彼方の青い世界〉に行く前に〈死者の国〉から〈生者の国〉へ。
 少年は地上に飛び降りた。

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孫との絆

2013-05-13 | 家族

皆様こんばんは!!

更新が遅くなり申し訳ありません。

本日は2007年1月29日の記事から抜粋させていただきます。

FC2ブログで掲載を始めて一発目の記事です。

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孫との絆

                       澤谷 鑛


父の三回忌で広島に行ってきた。

 宇治発7:45の「快速」に乗り、京都発8:17の「のぞみ1号」で広島に9:52に到着した。兵庫県の太子町のあたりだけが霧なのか靄なのか墨絵のようだったが、スカイブルーの晴れわたった空は、つづいた。

 広島から10:00発の快速に乗り、宮島口で降りた。10:20着だった。法事の執り行われる順光寺は、玖波にある。快速は停まらない。だとしたら、広島発10:05の普通にすれば、玖波に10:40に着く。11時からの法要には充分間に合う。この普通は、宮島口発10:30なのだ。快速で宮島口に降りると次の普通まで10分間ある。この短い時間で私はふるさとの潮風や厳島神社を拝したかったのだ。駅員に頼むとホームから出させてくれた。

父の三回忌法要は、二年前の葬儀、一年前の一周忌法要とはまた別の、明るい光が心に差し込むような気持ちがした。みんなが父を忘れていくのではなく、父がみんなに心配をさせないように念をかろやかにしているように思えた。

 法要後の会席は、親類縁者との「絆」をかろやかにおだやかに深く分かち合う感じがして有難かった。

 最近、孫が家に遊びに来た。

 家内の母親が膝の手術をするので、その術後、孫(家内の母親には曾孫だが)がいれば癒やしになるのでは、との思いで中間地点の我が家に前後五日間も娘といた。

 二歳の孫は、「じいじ、じいじ」と大変可愛いのだ。ある時、「じいじ、ギュウして」という。そばにいた娘に聞くと「ギュウっと抱きしめる」のだという。そんな絵本があったようにも思った。
 それにしても、このいとおしさは、どういう「絆」なのかと思っていた。

 だが、父の三回忌法要後の会席で分かったような気がした。
親戚のおばが、
「あなたが生まれた日は、ポッポと雪が降っていてね、おじいちゃん(母の父)が大きな炭俵を背中に担いで、雪の中を会いに行ったのよ」
 と教えてくれた。

 いまでこそ20分もあれば車で宮島口まで着くが、私が小学生の頃には、電車とバスを乗り継いで一時間半はかかったように思う。それが1950年2月1日だとしたら、祖父はどうして厳島神社のある宮島まで辿り着いたのだろう。それも雪が降り積もっていた。
「仕事をするトラックにでも乗せてもらったのではないかしら、電車に乗れるところまで……」
 とそのおばは言った。

 また、別のおばは、
「おじいちゃん(父の父)は、小さく産まれたあなたを可愛がって、ほんとに懐に入れて宮島中を散歩したのよ」
 とも聞いた。

 私の孫に対するいとおしさは、二人の祖父の愛情を追体験するためのものだったのかも知れない、と思えた。 と同時に、それは遠いご先祖に続くいとおしさの系譜の一断面なのではないか、とも思えた。
 思ったのではない。思えたのだ。

 かろやかに、おだやかに、深く、この「絆」を分かち合いたい、と思った。

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「兄弟げんかの対処法」

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