絆の法則

澤谷 鑛

自殺者の苦悩と子孫への影響について (最終回)

2013-06-26 | カウンセリング
おはようございます。

みずみずしくきよめられたまっさらさらの朝が訪れました。新しい朝です。希望の朝です。

本日は2007年6月15日の記事から抜粋させていただきます。

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 それから二年後の6月3日の消印で島本恵子から手紙が届いた。

『……初めて澤谷先生にご指導いただいてから、四年の間に、義弟はすばらしい半身にめぐり会い、五月十九日には、元気な女の子を授かりました。

 昨年の九月、義弟からの電話で妊娠を伝えてきました。おなかに宿ったばかりのたった3.5mmの赤ちゃんを「宝」と表現した義弟は、うれしさを隠しませんでした。

 ご家族の猛反対を押し切って、長い病歴のある義弟と一緒になった勇気ある女性は、高齢出産にも負けず、元気な赤ちゃんを産んでくれました。

 ご両親は、ふたりとも七十歳を過ぎて、初めて孫をみることとなったのですから、その喜びようはただごとではありません。

 親になったばかりの四十七歳のお父さんと四十二歳のお母さんは、授かった赤ちゃんとしあわせ一杯の毎日です。ありがとうございました。

 結婚してからの義弟は、二年間、一度も症状が出ておりません。主治医は、家族に対する愛情の発信と受信が症状を消した、といいます。

 しかし私には、たった一人で孤独に呵まれ、寂しく、切なく、やるせない思いで自殺した姑の祖父が、澤谷先生にいわれたように私たち子孫がその思いを分かることにより、念が抜け、必然的にその念がかかっていた義弟に影響を及ぼし、姑の祖父もしあわせになりたかったように義弟を応援しているように感じます。

 本来ならば、直接、澤谷先生にお礼を申し上げるべきなのですが、遠いところを理由にお手紙にて失礼しています。……』(完)

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オフィシャルブログでは、

『いのちの教育の物語』出版記念講演会(6/16・京都)の感想文第2弾や 

7月27日に澤谷先生とセミナーを開催する、潜在意識の専門家、横山奈津子さんの

石垣の旅で感じたこと

など掲載しています。どうぞご覧下さい。

澤谷 鑛オフィシャルブログ 絆の法則


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『いのちの教育の物語』発刊!

このたび創立25周年の歴史と全国450箇所の教室を抱える七田チャイルド
アカデミー特別顧問であり、創立35周年を迎える(株)しちだ・教育研究所の
代表取締役社長である七田 厚先生との共著
『いのちの教育の物語』(七田 厚・澤谷 鑛共著/南方新社/1,680円(税込))
を発刊させて頂きました。

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「出版記念講演会」を開催します。お誘い合わせの上、ご参加下さい。

名古屋6月29日(土) 13:00~16:00 ウインクあいち 9F 904号室
東京 7月21日(日) 13:00~16:00 TKP信濃町ビジネスセンター ホール2

 *東京会場は、七田 厚先生と澤谷 鑛の講演があり、
  名古屋会場は、澤谷 鑛単独の講演会となります。

京都会場は満員御礼、大好評の上終了いたしました。
ご来場の皆様ありがとうございました。

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「澤谷 鑛 & 横山奈津子 スペシャルコラボセミナー」in 京都
     ~しあわせな人生を創造する~

◎日時◎ 7月27日(土)13:00~16:00
◎会場◎ キャンパスプラザ京都 2F 第一会議室

受付開始しました。
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自殺者の苦悩と子孫への影響について (3)

2013-06-22 | カウンセリング
おはようございます。

みずみずしくきよめられたまっさらさらの朝が訪れました。新しい朝です。希望の朝です。

本日は2007年6月13日、14日の記事から抜粋させていただきます。

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 指導を求めて来たのは、島本恵子だった。

 二十年来の躁鬱病で精神病院への入退院を繰り返している夫の弟の相談だった。

 彼は、ある国立大学を卒業し、就職が内定してから躁鬱病の症状が出た。就職した一流会社は、一年も経たず辞めることとなった。初めての入院から五ヶ月経って退院し、以前の会社の子会社に先輩の口利きで入社した。それから二十数年、彼は精神病院への入退院を繰り返している。

「親族に自殺した方はありませんか?」

 ほとんど直感的に島本に私は言った。

「聞いたことがありませんし、調べたこともありません。少なくとも私の実家の方は、自殺したものはありません。自殺と躁鬱病とは何か関係があるのですか?」

「いや、そうではなくて、二十年来躁鬱病で精神病院に入退院を繰り返しているわけでしょう。生きている“躁”と“退”、死ななければならない“鬱”と“入”、大変悩んで自殺した人がいるように思われますね。行ったり来たりの苦悩の思いが感じられます。と言っても単なるカンで、何の確証もないのですが……」

「一度調べてみます」

 ということだった。

 次の日に電話があった。

「驚きました。四十年ほど前のことなのですが、姑の祖父が自殺しています。辞世の歌を詠んで自らのいのちを絶った祖父は、責任はないのに会社のためにすべてを背負って、短刀でのどを刺したといいます」

「そうですか。一度、舅姑さんと御主人の義弟さんとご一緒に来られませんか? お話をお聞きします」

「わかりました。義弟の状態もありますが、出来れば人生セミナーに合わせて行かせていただきます。カウンセリングしていただけるのですね?」

「それはもちろんです。それから師匠がやっているセミナーもありますからね。そちらに参加するのもいいですよ」

 私は師匠のセミナーの日程も教えた。

 電話を取って返し、かなり微妙にスピリティアルな世界をあつかうカウンセラーに連絡を入れ、早急に会う約束をしたのだった。

人生セミナーが始まると島本恵子と舅姑と義弟の四人で参加した。

 そののち、つぎのような手紙が届いた。

『……八月のセミナーは、百三十四名のたくさんの参加者でしたが、舅姑・義弟・私の四人で参加し、解放の感動も四倍味わった感じです。

 澤谷先生には、二度目の個別の個人的な指導をしていただきました。ありがとうございました。

 二十年来の躁鬱病で入退院を繰り返す義弟の姿は、四十年ほど前に辞世の歌を詠んで自らのいのちを絶った姑の祖父の心そのものなのかもしれない、と教えていただき、姑と私は和尚さんにお願いし、お寺に二十一日間通って、姑の祖父の供養を始めました。

 先生のいわれた、

「自殺者の家族や親族は、

“なぜ自殺なんかしたんだ。自殺までしなくていいだろう。残された人の迷惑や苦しみも考えず……”

 と自殺した人を責めるのですね。でもそれでは解決にならない。

“どんなに苦しんだことであろう”

 とその人の立場に立って気持ちをわからなければ、その念は抜けません」

 というお話に姑は、自分も心のどこかで責めていた、とハッとしたといいます。セミナーでのあのワークは、姑は真剣でした。

 義弟は一ヶ月余りの自宅療養を終え、主治医からの許可もいただき、9月11日に出社しました。ところが上司からは更に二ヶ月もの療養を言い渡されたのです。

 今日から復帰出来ると張り切っていた義弟はもちろん、私たちも一時はがっかりしました。しかし、上司の言葉の奥には、部下に対する深い愛があったことを後で知りました。

「仕事のことは心配しないで、一度ゆっくり休みなさい。会社には二年も休職している人もいるのだから……。寂しいときには、いつでも電話しなさい。一緒にお茶でも飲もう」

 と、四十四歳の今も独身で、人一倍寂しがり屋の義弟のことを気にかけてくれていた上司は、ハンカチで目頭を押さえながらいったそうです。

 義弟は、今いちばん大切なことは、仕事ではなく、本来の自分を取り戻すことだ、と気づき、二ヶ月のお休みをありがたく受け取ることにしたのです。

 それにしても、こんなに落ちついた状態で長いお休みをいただいたことは、未だかつてありません。……」(つづく)
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オフィシャルブログでは、

『いのちの教育の物語』出版記念講演会(6/16・京都)の感想文や 

沢山の人の心を動かし続けてきた「黒部 真理子」さんのデトックス日記の完結編 『父の思いのデトックス』

養成講座生であり、絵本作家、翻訳家の有貴さんの 『「こうき」を亡くして』

など内容盛りだくさんです。どうぞご覧下さい。

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『いのちの教育の物語』発刊!

このたび創立25周年の歴史と全国450箇所の教室を抱える七田チャイルド
アカデミー特別顧問であり、創立35周年を迎える(株)しちだ・教育研究所の
代表取締役社長である七田 厚先生との共著
『いのちの教育の物語』(七田 厚・澤谷 鑛共著/南方新社/1,680円(税込))
を発刊させて頂きました。

特設サイトはコチラ!!

「出版記念講演会」を開催します。お誘い合わせの上、ご参加下さい。

名古屋6月29日(土) 13:00~16:00 ウインクあいち 9F 904号室
東京 7月21日(日) 13:00~16:00 TKP信濃町ビジネスセンター ホール2

 *東京会場は、七田 厚先生と澤谷 鑛の講演があり、
  名古屋会場は、澤谷 鑛単独の講演会となります。

京都会場は満員御礼、大好評の上終了いたしました。
ご来場の皆様ありがとうございました。

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「澤谷 鑛 & 横山奈津子 スペシャルコラボセミナー」in 京都
     ~しあわせな人生を創造する~

◎日時◎ 7月27日(土)13:00~16:00
◎会場◎ キャンパスプラザ京都 2F 第一会議室

受付開始しました。
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◇◇ 「澤谷 鑛&山口 悟 スペシャルジョイントセミナー」 in 京都 ◇◇
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自殺者の苦悩と子孫への影響について (2)

2013-06-15 | カウンセリング
おはようございます。

みずみずしくきよめられたまっさらさらの朝が訪れました。新しい朝です。希望の朝です。

いよいよ明日は『いのちの教育の物語』出版記念講演in京都です。

当日券もご用意しております。皆様のご参加をお持ちしております。

それでは本日は2007年6月11日12日の記事から抜粋させていただきます。


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 指導を求めて来たのは、島本恵子だった。

 二十年来の躁鬱病で精神病院への入退院を繰り返している夫の弟の相談だった。

 彼は、ある国立大学を卒業し、就職が内定してから躁鬱病の症状が出た。就職した一流会社は、一年も経たず辞めることとなった。初めての入院から五ヶ月経って退院し、以前の会社の子会社に先輩の口利きで入社した。それから二十数年、彼は精神病院への入退院を繰り返している。

「親族に自殺した方はありませんか?」

 ほとんど直感的に島本に私は言った。

「聞いたことがありませんし、調べたこともありません。少なくとも私の実家の方は、自殺したものはありません。自殺と躁鬱病とは何か関係があるのですか?」

「いや、そうではなくて、二十年来躁鬱病で精神病院に入退院を繰り返しているわけでしょう。生きている“躁”と“退”、死ななければならない“鬱”と“入”、大変悩んで自殺した人がいるように思われますね。行ったり来たりの苦悩の思いが感じられます。と言っても単なるカンで、何の確証もないのですが……」

「一度調べてみます」

 ということだった。

 次の日に電話があった。

「驚きました。四十年ほど前のことなのですが、姑の祖父が自殺しています。辞世の歌を詠んで自らのいのちを絶った祖父は、責任はないのに会社のためにすべてを背負って、短刀でのどを刺したといいます」

「そうですか。一度、舅姑さんと御主人の義弟さんとご一緒に来られませんか? お話をお聞きします」

「わかりました。義弟の状態もありますが、出来れば人生セミナーに合わせて行かせていただきます。カウンセリングしていただけるのですね?」

「それはもちろんです。それから師匠がやっているセミナーもありますからね。そちらに参加するのもいいですよ」

 私は師匠のセミナーの日程も教えた。

 電話を取って返し、かなり微妙にスピリティアルな世界をあつかうカウンセラーに連絡を入れ、早急に会う約束をしたのだった。

人生セミナーが始まると島本恵子と舅姑と義弟の四人で参加した。

 そののち、つぎのような手紙が届いた。

『……八月のセミナーは、百三十四名のたくさんの参加者でしたが、舅姑・義弟・私の四人で参加し、解放の感動も四倍味わった感じです。

 澤谷先生には、二度目の個別の個人的な指導をしていただきました。ありがとうございました。

 二十年来の躁鬱病で入退院を繰り返す義弟の姿は、四十年ほど前に辞世の歌を詠んで自らのいのちを絶った姑の祖父の心そのものなのかもしれない、と教えていただき、姑と私は和尚さんにお願いし、お寺に二十一日間通って、姑の祖父の供養を始めました。

 先生のいわれた、

「自殺者の家族や親族は、

“なぜ自殺なんかしたんだ。自殺までしなくていいだろう。残された人の迷惑や苦しみも考えず……”

 と自殺した人を責めるのですね。でもそれでは解決にならない。

“どんなに苦しんだことであろう”

 とその人の立場に立って気持ちをわからなければ、その念は抜けません」

 というお話に姑は、自分も心のどこかで責めていた、とハッとしたといいます。セミナーでのあのワークは、姑は真剣でした。

 義弟は一ヶ月余りの自宅療養を終え、主治医からの許可もいただき、9月11日に出社しました。ところが上司からは更に二ヶ月もの療養を言い渡されたのです。

 今日から復帰出来ると張り切っていた義弟はもちろん、私たちも一時はがっかりしました。しかし、上司の言葉の奥には、部下に対する深い愛があったことを後で知りました。

「仕事のことは心配しないで、一度ゆっくり休みなさい。会社には二年も休職している人もいるのだから……。寂しいときには、いつでも電話しなさい。一緒にお茶でも飲もう」

 と、四十四歳の今も独身で、人一倍寂しがり屋の義弟のことを気にかけてくれていた上司は、ハンカチで目頭を押さえながらいったそうです。

 義弟は、今いちばん大切なことは、仕事ではなく、本来の自分を取り戻すことだ、と気づき、二ヶ月のお休みをありがたく受け取ることにしたのです。

 それにしても、こんなに落ちついた状態で長いお休みをいただいたことは、未だかつてありません。……」(つづく)
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本日のオフィシャルブログでは、

TVで活躍中の心屋仁之助さんの

「心屋のカウンセリングの秘密(上)」

を掲載させて頂いてます。

仁之助さんの記事は今日から3日間続きます。

どうぞご覧下さい。

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『いのちの教育の物語』発刊! (6月7日予定)

このたび創立25周年の歴史と全国450箇所の教室を抱える七田チャイルド
アカデミー特別顧問であり、創立35周年を迎える(株)しちだ・教育研究所の
代表取締役社長である七田 厚先生との共著
『いのちの教育の物語』(七田 厚・澤谷 鑛共著/南方新社/1,680円(税込))
を発刊(6月7日予定)させていただく事になりました。

特設サイトはコチラ!!

「出版記念講演会」を開催します。お誘い合わせの上、ご参加下さい。

京都 6月16日(日) 13:00~16:00 キャンパスプラザ京都 4F 第四講義室 (当日券あります)
名古屋6月29日(土) 13:00~16:00 ウインクあいち 9F 904号室
東京 7月21日(日) 13:00~16:00 TKP信濃町ビジネスセンター ホール2

 *京都・東京会場は、七田 厚先生と澤谷 鑛の講演があり、
  名古屋会場は、澤谷 鑛単独の講演会となります。

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「澤谷 鑛 & 横山奈津子 スペシャルコラボセミナー」in 京都
     ~しあわせな人生を創造する~

◎日時◎ 7月27日(土)13:00~16:00
◎会場◎ キャンパスプラザ京都 2F 第一会議室

受付開始しました。
http://www.kou-sawatani.com/sem-130727js.html

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自殺者の苦悩と子孫への影響について (1)

2013-06-12 | カウンセリング
おはようございます。

みずみずしくきよめられたまっさらさらの朝が訪れました。新しい朝です。希望の朝です。

本日は2007年6月9日10日の記事から抜粋させていただきます。


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 かなり微妙にスピリティアルな世界をあつかうカウンセラーと、自殺について話したことがある。私が彼に自殺について聞いてみたのだ。

「自殺についてはどう思います? 例えば、刃物でのどを刺して死んだ場合……」

「自殺となると大変な問題がありますね。どういう状況であれ、自殺となると相当悩んだはずです。自分で自分のいのちを絶つわけですからね」

「そうですね。確かに尋常ではない。自殺は何が最大の問題ですか?」

「自殺に限らず考えなければならないのは、人間は死んでしまったら何もかもなくなるというものではない、ということです。焼き場で焼いてしまったら灰だけになるというものではないのです」

「では、死んで、灰になって、何もかもなくなるのではないとしたら、そこに何があるのですか?」

「人間が死ぬということは、襖をあけて隣の部屋に行くようなもの、という話があります。人間のいのちは肉体が死んでも生きつづけるというものです」

「新井満の“千の風になって”とか、アレックス・シアラーの“青空のむこう”の世界ですね。双方とも向こうの世界からはこちらが見えて、こちらの世界からは向こうが見えないのですが、何が生きつづけるのか? ですね。自殺した人はどうなるのですか?」

「死ぬ間際の苦しい思いを長く持ち続け、苦しみ悩んでいるでしょうね」

「それは、いのちなのですか? 念(おも)いなのですか? “千の風になって”も“青空のむこう”もそこらあたりがあやふやですね。ただ、“青空のむこう”は“千の風になって”のもう一歩踏み込んだ世界には入っています。しかし、その世界を明快には解き明かしてはいません」

「自殺は死期がまだ来ないのに肉体から霊魂を引き離すのですから、肉体も霊魂も非常なる苦痛を感じます。例えば、刃物でのどを刺して死んだ場合、短刀がのどに刺し込まれている状態が自らに再現します。その状態の苦痛をつづけて味わなければなりません。その念は子孫に影響します」

「……霊魂? ……ですか? 霊魂という言葉が出てきましたが、いのち、霊魂、念(おも)いとの関係がよくわからないですね」

「日本の古神道は、人間の霊魂を“一霊四魂”といっています。一霊というのはいのちと表現していいでしょう。そのいのちが、奇魂(くしみたま)、和魂(にぎみたま)、幸魂(さちみたま)、荒魂(あらみたま)の四つの働きに別れます。奇魂は悟っている叡智の魂です。だから亡くなるとすぐに一霊に還ります。和魂は世のため人のために活動する魂です。幸魂は家族とともに居たいという魂です。荒魂は肉体そのものです。墓地には荒魂がいるわけです」

「う~ん。霊魂は、霊がいのちで魂が四つの働きに別れる。では、霊がエネルギーの根源で魂がそのエネルギーの出口ですか? すると魂の出口から出るエネルギーは、念いでしょうか?」

「そのような分析をされても……」

「さきほどの話に戻りますが、自殺は、肉体から霊魂を引き離し、肉体も霊魂も苦痛を感ずるといわれた。死んだ肉体に苦痛?……。それに霊魂の苦痛?……。その苦痛はどこにあるのですか?」

「あなたのいう念(おも)い、すなわち念(ねん)にあります」

「いのち、霊魂、念の関係がわかってきました。“千の風になって”に、

 私のお墓の前で 泣かないでください
 そこに私はいません 眠ってなんかいません

 というのがありますね。それから、ある霊界通信のことが書いてある書物を読んだことがありますが、亡くなった妻をなつかしがって夫が墓地に行くのに対して、

 私が墓地にいるなんて考えないで下さい。あそこはつまらない者たちが行くところです。それよりもあなたが机の上に飾ってある私の写真に花を飾って下さるとき、私はそれを感ずることができます。

 とありますね。そこらあたりの念いは、どのように理解しますか?」

「“千の風にのって”は和魂(にぎみたま)だと思います。世のため人のため、天翔り国翔り、風となって多くの人を救おうとする詩ですからね。“千の風にのって”そのものがそのようになっていますね。それから今の“霊界通信”の話は、幸魂(さちみたま)ですね。家族とともに居たい、その家族の原型ともいえる夫婦の間のことですから……」

 まだまだ長い時間、かなり微妙にスピリティアルな世界をあつかうカウンセラーとは、会話がつづいた。とても私には信じ切れないような話もあった。しかし、私自身が「先祖に自殺者がある親族」からカウンセリングを頼まれていたから、その前に是非とも彼には会っておきたかったのだ。(つづく)
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本日のオフィシャルブログでは、

フローラさんの

「「悟得」こそ「しあわせな人生の実現をサポート」すること」

を掲載させて頂いてます。

どうぞご覧下さい。

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『いのちの教育の物語』発刊! (6月7日予定)

このたび創立25周年の歴史と全国450箇所の教室を抱える七田チャイルド
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前世について(後編)

2013-05-26 | カウンセリング
おはようございます。

みずみずしくきよめられたまっさらさらの朝が訪れました。新しい朝です。希望の朝です。

本日は2007年5月10日の記事から抜粋させていただきます。


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「少し前に、前世を男性だった人が今世女性に生まれた人を二人、勿論別々にですがカウンセリングをしました。二人とも独身を生涯通すようです」
「どんな問題を持っていたのですか?」
「一人の人は父親が早く亡くなっておられました。大変父親を尊敬しているのですが、実は、彼女は自分が女性であることを潜在意識で嫌っているのですね。前世は男性に生まれ、女性は損だ、男性は得だ、という思いを心の奥底に持っていたからなのです。だから、この人は前世で女性に傲慢だった。それで今世は、女性の気持ちを理解するために女性に生まれるのですが、心の奥底では、女性は損、男性は得、と思っているからそのような人生を歩むわけですね。縁を組むわけです。父親が早く亡くなるわけですから、父親の悪いところを知りません。自分も父親のようになりたいのですが、女性なのです。損だ、とか、嫌だ、とか思っていると、そこを卒業出来ません。損だ、嫌だ、という人生を返って送ることになります」

「その人は、どうすればしあわせになれるのですか?」
「簡単です。女性であることを喜ぶことです。それでその境地は卒業です」
「すると次は男性に生まれる……」
「いやいや、男性でも女性でも、しあわせな人生を歩むということです」
「ちょっと分かりかねます」
「女性・男性は、陰・陽の関係ですからね。コインの裏表のように、裏の次は表、表の次は裏、と考えがちですが、レベルが上がり、次元が違うわけで、どちらと限定しなくても自分に必要な境地を必要な性別で歩みますね」

「そうですか。もう一人の人はどういう方なのですか?」
「父親の愛人問題で苦しんでいる人でした。母親が可哀想だ、といいます。ところがこの人が前世は男性に生まれ、父親と同じことをしていたわけですね。父親と数人の愛人を赦せないと思っているのは、実は前世で父親と同じことをして赦せないと思っていた人の念を追体験するということなのですね。その念を感じているのか、この人は自分が攻撃されるのが嫌で徹底して自分を護るのですが、防御が攻撃になり、周りから嫌われるわけです。それは自分が父親や愛人たちに向けた怨念と嫌悪感なのですが、なかなかわからないのですね」

「この人も女性であることを喜べばいいのですか?」
「それも勿論ありますが、この人の場合は、目の前に現れた人が前世で自分がやっていたことで、そのときの自分の気持ちが前世の相手の人の気持ちなのですね。それことが分かって相手の気持ちがわかれば、念は抜けて、しあわせな人生が実現出来ます」

「ところで私の前世ですが……」
「そうでしたね。分かりやすくシンプルに説明しますね」
「はい」
「あなたは前世で大変しあわせだったのですね。息子さんにお嫁さんが来るまでは……。ところが嫁が気にくわなかった。だから、ことあるごとにいじめたのです。その嫁は誰だかご存じですか?」
「誰なのですか?」

「今のあなたのお姑さんですよ。前世であなたにいじめられたお嫁さんは、今世はあなたの姑となっていじめ返すわけです。人生という現れは、損得などないのですね。プラス・マイナス0になるのですね。法則に則り……。ですから、お姑さんで嫌な思いをすると、ああ前世でこんな思いをさせたのだな、申し訳なかった、と思えれば、マイナスも0になるわけですね。もうお分かりになったと思います」
「はい。良く分かりました」

 それから一ヶ月余りが過ぎ、私は彼女に電話を入れた。

 お姑さんとは仲良くやっているとのことだった。
「はじめの内は、前世のマイナスを0にする、と結構気負っていたのですが、済まなかった、申し訳なかった、と思うのではなく、思えるようになってから、姑が見違えるように変わりました。カウンセリングから二週間くらい経ってですが、前世も何も関係なくなりました。今、私と姑と、このような関係にあることだけで満足です」
「そうですか。それは良かった。自分が変われば世界が変わりますからね」
「心を変えようと思って実践したわけではないのですが、言われたことをやっているうちに心が変わっていたというのが本当です」

「実は、あなたに今日、お詫びしなければなりません」
「何でしょう?」
「実は、私は前世など見えないのです。見たいとも思いませんしね。でも、しあわせな人生を実現してもらいたいですからね。前世は見えませんが、法則には法っていますから、まあ、おそらくこんな手は二度と再び使わないと思います。禁じ手としますね」(完)


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本日オフィシャルブログでは、

カモミールさんの

「私の中の思い込みをデトックス」

を掲載させて頂いてます。

どうぞご覧下さい。

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澤谷 鑛 ヒューマンライフセミナー in 東京開催!!

6/2中央区立産業会館10:00~16:00

ヒューマンライフセミナー in 東京は5月、7月の開催がありません。
今回席が少ないので、この機会を逃さずに、今すぐお申し込みください。

http://www.kou-sawatani.com/sem-hls.html#sem01

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『いのちの教育の物語』発刊! (6月上旬予定)

このたび創立25周年の歴史と全国450箇所の教室を抱える七田チャイルド
アカデミー特別顧問であり、創立35周年を迎える(株)しちだ・教育研究所の
代表取締役社長である七田 厚先生との共著
『いのちの教育の物語』(七田 厚・澤谷 鑛共著/南方新社/1,680円(税込))
を発刊(6月上旬予定)させていただく事になりました。

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京都 6月16日(日) 13:00~16:00 キャンパスプラザ京都 4F 第四講義室
名古屋6月29日(土) 13:00~16:00 ウインクあいち 9F 904号室
東京 7月21日(日) 13:00~16:00 TKP信濃町ビジネスセンター ホール2

 *京都・東京会場は、七田 厚先生と澤谷 鑛の講演があり、
  名古屋会場は、澤谷 鑛単独の講演会となります。

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「澤谷 鑛 & 横山奈津子 スペシャルコラボセミナー」in 京都
     ~しあわせな人生を創造する~

◎日時◎ 7月27日(土)13:00~16:00
◎会場◎ キャンパスプラザ京都 2F 第一会議室

受付開始しました。
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前世について(前編)

2013-05-25 | カウンセリング
おはようございます。

みずみずしくきよめられたまっさらさらの朝が訪れました。新しい朝です。希望の朝です。

本日は2007年5月9日の記事から抜粋させていただきます。


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 友人の龍 明(りゅう あきら)氏の「潜在意識の中に過去生の記憶と霊(スピリット)がある」は、たくさんの方々のコメントをいただいた。

龍氏は、6月24日(日)の京都タワーホテルアネックスで開催する「澤谷 鑛 ヒューマンライフ セミナー」に参加してくれる。30分くらいは話してくれるかも知れない。
 龍氏のこの文章を読みながら、私は、あるセミナーでの話とカウンセリングを思い出した。

 しあわせな人生の実現には、「愛するか」「感謝するか」「懺悔(ざんげ)するか」「赦(ゆる)すか」のどれかを心に思い、現実に使用すれば、成就する、という話をした。
 するとその話を聞いて感激した四十一歳の女性が、
「これで問題が解決しました。ありがとうございました」
 と嬉しそうにお礼を言ってお帰りになった。

 次の日の朝、その女性から「カウンセリングをしてほしい」との電話があった。午後からお会いすることにした。

「セミナーを受けて喜んでお帰りになったのに、何か問題があるのですか?」
「実は、姑が嫌いなのです。嫌悪感が消えないのです。それで姑に嫌いな人を好きになるにはどうしたらいいのでしょう? と聞くと、先生のセミナーに行きなさい、といわれて参加したのです」
「ほう。嫌いな人に嫌いな人を好きになるには? って聞いたわけですね。それで来られた。なかなか素直な方ですね。あなたは……」
「お話の中で“愛する”ことは相手と一つになること、“感謝する”ことは、相手の存在を喜ぶこと、“懺悔する”ことは、自我を無くし相手を浮かび上がらせること、“赦す”ことは、相手の悪を放ち存在を正義にすること……。とお話がありました」
「ええ、そうでしたね」
「ああ、私は我の強い人間だったと反省して帰りました」
「すばらしいですね」
「ところが、家に帰って玄関を開けて“ただいま”というと、姑が奥から“お帰り”と言いました。その声を聞くとムカッと嫌悪感が出てきました」
「なるほど。嫌悪感が消えていなかったわけですね。セミナーを受けて、その内容には感激したけど、その感激が嫌悪感を隠したわけですね」
「消えるのでしょうか? 嫌悪感……」
「消しましょう。消えます。そういうための個別の個人的な指導なのですからね。カウンセリングは……」

 女性はホッとしたような顔をした。

「本当は、こんな指導をしたくはないのですが、カウンセラーにもピンからキリまであるのですね。一割くらいのカウンセラーは前世が見えるのです。その一割にもまたピンからキリまであるのですがね……」
「先生は前世が見えるのですか?」
「ええ、見えます。大変煩わしいことなのですが……」
「煩わしい?」
「ええ、現世のその人と心からつき合えばいいわけですが、前世が見えてくると現世のその人とのつき合い方が違ってきますからね」
「私の前世も見えているのですか?」
「はい。見えていますよ」

「私の前世のことを教えて下さい」
「そうですね。お姑さんへの嫌悪感を消すには、前世を知るのはいい方法です」
「……」
「それでは、あなたの前世のことを申し上げますね」
「はい」
「それは前々世も関係していることなのですが、それは触れず、前世のみでお話します」
「前の前に生きていたときのことですか? 前々世って」
「ええ、そうですね」
「それも分かるのですか?」
「もちろんです。しかし、混乱のもとですからね。前世のみに絞ってお話します」
「はい」
「あなたは前々世でも前世でも女性でしたね」
「そうでしたか……」(つづく)


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本日オフィシャルブログでは、

ラブさんの

「いざ京都へ(後編)」と、

わたくし竹本祐介の

「二つの不思議な体験」

を掲載させて頂いてます。

どうぞご覧下さい。

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澤谷 鑛 ヒューマンライフセミナー in 東京開催!!

6/2中央区立産業会館10:00~16:00

ヒューマンライフセミナー in 東京は5月、7月の開催がありません。
今回席が少ないので、この機会を逃さずに、今すぐお申し込みください。

http://www.kou-sawatani.com/sem-hls.html#sem01

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『いのちの教育の物語』発刊! (6月上旬予定)

このたび創立25周年の歴史と全国450箇所の教室を抱える七田チャイルド
アカデミー特別顧問であり、創立35周年を迎える(株)しちだ・教育研究所の
代表取締役社長である七田 厚先生との共著
『いのちの教育の物語』(七田 厚・澤谷 鑛共著/南方新社/1,680円(税込))
を発刊(6月上旬予定)させていただく事になりました。

http://www.kou-sawatani.com/

「出版記念講演会」を開催します。お誘い合わせの上、ご参加下さい。

京都 6月16日(日) 13:00~16:00 キャンパスプラザ京都 4F 第四講義室
名古屋6月29日(土) 13:00~16:00 ウインクあいち 9F 904号室
東京 7月21日(日) 13:00~16:00 TKP信濃町ビジネスセンター ホール2

 *京都・東京会場は、七田 厚先生と澤谷 鑛の講演があり、
  名古屋会場は、澤谷 鑛単独の講演会となります。

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「澤谷 鑛 & 横山奈津子 スペシャルコラボセミナー」in 京都
     ~しあわせな人生を創造する~

◎日時◎ 7月27日(土)13:00~16:00
◎会場◎ キャンパスプラザ京都 2F 第一会議室

受付開始しました。
http://www.kou-sawatani.com/sem-130727js.html

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