絆の法則

澤谷 鑛

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いじめから子供を守るために何ができるだろう

2015-03-09 | 牽引の法則
                                佐原幹春

昨日は久しぶりに娘たちと添い寝をしました。
娘は小学4年生と2年生。
ここまで大きくなると普段はなかなか素直に腹を割って会話をすることが難しくなってきているので、こういう機会はとても貴重です。
薄暗い中で同じ布団に入っていると、自然と深い心で話をすることができるものですね。

今日も布団の中でひとしきり馬鹿話をした後、小4の娘がこんなことを言い出しました。
「なあ、とと。ととはいじめられたことあるん?」
こういう話題を振ってくること自体が心が深まっている証拠ですね。今回のこのやり取りは、『いじめ』や『意地悪』について大切な考え方を含んでいたのでシェアしたいと思います。
「ん? いじめほど酷いことはないけど、意地悪されたことはあるで。」
と私は応えました。
「ふ~ん。」
「どうしたんや?」
「のんも意地悪されたことある。ふで箱の中身を全部ゴミ箱に捨てられてたんや……。犯人は分からへんかった。」
2年ほど前にそういうことがあり、誰がやったのか分からないままに終わったのでした。
「なあ、とと。仲の良い子でも、意地悪することってあるん?」
娘は、もしかしたらあの犯人は仲の良い友達だったのかもしれないと、そんなことを思い始めているのかもしれません。

小四になって、女友達との関係の難しさが出てきているのをなんとなく聞いてました。
「そやな。仲良い子でも意地悪する時はあるなぁ。のんはひな(妹)と仲が良いやろ。ひなのこと好きやろ。」
「うん。」
「でも時々(っていうかしょっちゅうやけど)意地悪したくなるやろ? で、そうしてしまうやろ?」
「うん。そうやな。」
「そやねん。誰でもそういう時があるねん。でもな。大切なことはな。意地悪をしたからといって、その子が意地悪な子というわけではないってことなんや。」
「え?」
「のんに意地悪したから、その子がのんを嫌っているとも限らないんや。」
「そうなん?」
「うん。のんはよくひなに意地悪したくなるけど、ひなのこと好きやろ? ひなに優しくしたい時もあるやろ。人はな、いろんな側面があるんや。優しいところも意地悪なところも。」
「うん……。」
「だからな。仲の良い子でもなんかの拍子に意地悪したくなったんかもしれへんな。そういうところは誰しもあるもんな。例えばな。のんが他の子と仲良くしてるの見てたら、意地悪な気持ちが出てきたりな。のんはどんな時にひなに意地悪したくなる? 自分の気持ちの動きをよく観察したら、友達がどんな時にのんに意地悪したくなるかがわかるわ。」
「うん。」

珍しく、とても素直に聞いています。言葉がスッと娘の中に入って行くのがわかります。これが添い寝の効果。
そして静かに心の中で受け止めようとしているようでした。

「人間はな、いろんな側面があるんや。のんもそうやろ。意地悪したくなるのんもいれば、優しいのんもいるし、面白いのんもいる。大人しくて引っ込み思案なのんもいるな。お友達もそうなんや。のんのこと好きになってくれるし。仲良しで楽しい。でもなんとなくのんに意地悪したくなる時もあるかもしれへんな。だから、お友達のどういう側面を引き出して、仲良くなるか。そこが大切や。ととの周りにもな。意地悪で嫌われてる人がいるんや。でもな。その人もととと話ししてると、すごい良い人やったりするんや。ととの前では意地悪じゃないんや。意地悪な側面が出てこなくて、優しい面が出て来るんや。なんでやと思う?」
「なんでなん?」
「さあ、なんでやろな。ととはその人の優しい側面と関わるようにしてるんや。具体的にどうやってやってるんか分からへんけどな。そのやり方はのんが自分で考えてみ。のんがどういう時に人に優しい気持ちになるか。自分の心を観察すれば分かるわ。」
「うん。」
「のん。そうやってお友達と仲良くしていくことを一生懸命学ぶんやで。学校の勉強も大事やけどな。そっちの方が大事やと、ととは思うんや。お友達と仲良くすることと、自分と仲良くすることや。」
「自分と……?」
「うん。自分とも。お友達と仲良く出来てても、その時に自分が我慢してたり嫌な気持ちやったらあかんねんで。それは自分と仲良くできてないんや。お友達とも仲良くして、自分もご機嫌でいられるにはどうしたらええか。そこをしっかり学ぶんや。」
「それは、気の合う人と仲良くするってこと?」
「それも1つやな。最初はそれでええんや。でも気の合わない子とも関わらなあかん時もあるやろ。同じ班になったりとか。そういうのは、これから大人になってもずっとあるからな。気の合わない人ともうまくやって、自分もご機嫌にしていられるようにするには、どうしたらええんやろな? それを一生懸命学ぶんや。これからのんは小学校を6年生まで行って、中学、高校、大学とあるやろ。その中でゆっくり学ぶんや。急がんでもええからな。人とも自分とも仲良くする方法をな。ゆっくり身に付けるんや。上手くやってる人ってどんなふうにしてるんやろな。お母さんはどんな風にお友達と仲良くしてるかなって。そうやって、いろんな人を見て学ぶんや。それさえ身に付けたら、のん。どこに行っても楽しいぞ。のんが居心地良いと思える世界が広がるんや。どこにでも行けるぞ。」
「うん。」
「のん。」
「ん?」
「ととエエ話するなあ。」
「自分で言うんや(笑)」
「(笑)……のん。」
「ん?」
「ととはのんとこういう真面目な話ができて嬉しいわ。」
「うん。」
「のん。」
「ん?」
「大きくなったな。」
「うん。」
「ととは、まだまだのんに教えたいことがいっぱいあるんや。人生のことや。働くことについてとか。のんが大きくなったらちょっとずつ伝えていくわな。」
「うん。」
「でも今日はもう寝よか。明日が早いな。」
「うん。」
「おやすみ。」
「おやすみ。」

*****

同じ布団に入って同じ天井を見つめながら、自分が人生で得た知恵を子供に伝える。
それを真っ直ぐに受け止める娘との心のつながり。
そこで感じる喜びは至福と言ってよいほどに深くて、もしかすると自分が人生で受け取れるものの中でも最上のものではないかと、そんなことを思いました。

子供達は本当にあっという間に大きくなりますね。ちょっと目を離すと知らない間に成長している(父目線!)

だから、その時々に話せることを話し、その年齢にしかできない親子の心のつながりを、取りこぼすこと無くじっくり味わいたいなと思いました。

丁寧に丁寧に。お互いの年齢を重ねたいものです。
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1 コメント

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Unknown (のぶさわ正明)
2015-03-09 08:23:28
澤谷様。

この記事は僕の知人の心理カウンセラー「佐原幹春」さんの記事ですので宜しくお願い致します。

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