絆の法則

澤谷 鑛

愛娘との再会

2008-02-14 | Weblog
                                ひろしげ

澤谷先生。ご無沙汰しています。
先日、こんなことがありましたのでメールさせて頂きます。

ちょうど1年前の2月に離婚をいたしました。
それからしばらくして住まいを離れ東京に行きました。
行き先は現在の自分の彼女の住まい……。

浮気が離婚の決定打でした。
今まで危うい状態は幾度もありましたが決定打がありませんでした。以前から夫婦仲はよくありませんでした。

嫌な部分が目につく、相手の非の認めさせ合い、自分の主張のし合い、でした。

その二人の間に5歳の娘が一人います。
今思うと、娘は私たち2人の嫌なピリピリ感をずっと感じて、一人で日々耐えていたのだと思います。

そんな娘の気持ちも、離婚後、自分が行き詰まり、どうしようもないときに、澤谷先生のカウンセリングを受けたからこそ、わかるようになりました。

何度か娘には会っていました。しかし、ゆっくりではなかったので、今回約2ヶ月ぶりにゆっくり逢うことができました。
いつも娘は久々に会うと「ブスーッ」とした顔をします。そのあと少しずつ和んでいく感じです。私も引け目があってか、ぎこちない会話をしてしまいます。

今回も「ブスーッ」とした顔で現れました。
しかし、わたしは会ってすぐに嬉しさで満面の笑顔で抱っこしてあげました。
そうするとすぐに甘えてきました。

いろいろ歩いて買い物してゲームセンターにもいきました。

娘は私に“おねだりをしてはいけない”と思っており、欲しくても何も言ってきません。
私は「欲しいものがあれば、遠慮しないで何でも言っていいよ」といいました。
すると小さいぬいぐるみをひとつだけ持ってきました。
「いっぱいいいよ」と言っても、ひとつだけしか持ってこない娘を見て、“いつも我慢していたんだな”と思いました。

そして、ゲームセンターにある「プリクラ」でシールをつくるため、二人で写真をとりました。今までの娘との二人の写真で笑顔のものがありません。私はまた満面の笑顔でポーズをとると、娘も凄い笑顔で普段見せないようなポーズをしていました。(笑)
そのプリクラを二人で半分個にしました。娘が「お父さんは、ちゃんとずっと財布の中に入れていてね」といっていました。

少し早いのですが、バレンタインのチョコも数あるチョコから自分で選んだ、といっていました。これまたかわいいチョコでした。

そして晩御飯を食べて帰る時になりました。
私が電車の改札口に入り、手を振ると、
「いやだぁぁぁぁ~」
娘が泣いていました。

このときは、まさに心臓をもぎ取られそうな衝撃を受けました。

離婚して家を出るときも、娘は私が出る直前まで普通でしたが、扉を開けたとき、「いやだ」と泣きました。このときも苦しかったのですが、今回はそのときのこともあるせいか、強烈に胸に打たれました。

電車に乗り、その日一日のことを考えていました。
すると涙が止まらなくなりました。
娘の悲しさ……
自分の情けなさ……
前妻に対しての理解のなさ……
こみ上げてきて涙がとまりません。
今、メールを書きながらも、思い出すと涙が出てきます。

電車の中で夜なのにサングラスをしたまま。
ずっと涙がとまりません。

家に着き電話をかけました。
前妻に「娘は?」とたずねました。
「帰ってきてすぐ寝たよ~。でも……手にプリクラ持って放さないの」

……また来月会いに行きます。
娘は私に無償の愛をくれ、その存在だけで私を癒してくれています。さらにいろんなことを気づかしてくれています。

この先、前妻と私の復縁はないと思いますが、私はよき理解者でありたいと思います。前妻もどこかで「自分自身が能力がないからいけない」と思っている感じが受けました。

そういえば娘が「こんどはプリクラ、お母さんも入って3人で撮ろう」といっていました。

今回の出来事で、私から「成功」「お金持ち」というキーワードがどうでもよいものになりました。執着せずに手放すことができそうです。

すばらしい愛娘です。そして生んでくれた前妻にも感謝します。
家族がいるだけで無限の幸せを感じられる、と理解しました。長々と失礼しました。いろんな気づきのきっかけをいただけた澤谷先生にも感謝いたします。


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11 コメント

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ひとつの道しるべ (森本和清)
2008-02-14 08:02:40
身にしみるお話でした…。

私も夫婦関係が硬直しかかっていた現状があったもので、とてもリアルに感じられました。

子供は本当に無償の愛ですよねぇ。

家内に対する様々な感情は、実は自分の内面の現われだったりするのでしょう(いま改めて再認識いたしました。まだ、もどかしい所は完全には解消できないのですが…)。
それでも、最近はそれもひとつの道しるべなのかな、と思えるようにもなってきました。

好ましくないと自分では捉えていた関係も、澤谷先生のカウンセリングをはじめ、様々なアドバイスにより、自分を見つめるよい機会につながったからです。

本当にいつもありがとうございます。
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幸せの波動 (ハーモニー)
2008-02-14 08:04:19
ひろしげ様
絆について深く考えさせられるお手紙ですね。ありがとうございます。

娘さんに対しての愛はもちろんのこと、前の奥様に対しても、理解者でありたいと思われているのが素晴らしいと思いました。
澤谷先生のお言葉を借りれば「温かい」気持ちですよね。
その温かい気持ちの波動は、お2人を守ることと思います。

先生の御著書に、別れた娘を思う父親の悲しい想念の波動が娘に残って、波動が共鳴する事例がありました。
しかし、ひろしげさんの温かい想念の波動は、お2人のプラスの波動と共鳴し、家族の絆を確かなものにするような気がいたします。

「幸せの波動」ですね。
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「成功」とか「お金持ち」とかではない (河嶋 功一)
2008-02-14 08:50:04
ひろしげ様

娘さん 前の奥様の気持ちを心から感じることができて本当に良かったですね。

読ませて頂いているこちらも涙が止まりません。

どうして分かってあげられなかったのだろうかと思う人が既にこの世に居ない場合のほうが多いと思いますので・・・。

なんだか自分のデットクスになってしまいました。

「成功」とか「お金持ち」とかではないんだと言う気持ちすごく分かります。
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「今」を生きる自分にある (かずきち)
2008-02-14 17:05:18
ひろしげ様

娘さんを思う気持ちが伝わって泣けました…

子供の涙は本当に胸を引き裂かれる思いがしますね

「家族」は自分にとって大切なものは何か…
そして幸せとは何か…
を教えてくれる 有り難くて 掛けがえのない存在ですね

「幸せ」は終わった過去や遠い未来に在るのでは無くて「今」を生きる自分の側に在るのかも知れませんね

家族の事 改めて考えさせられました‥
感謝します。
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幸せを切に願う (ツイ輝)
2008-02-14 18:03:52
ひろしげさん

私も3年ほど前に離婚しました。

前妻との間には、現在小6の息子と小3の娘がいます。

私の場合は離婚してから、まったく子供に
会っておりません。

もちろん会いたいですが、
離婚する時に子供が高校生くらいに成長するまで会わないということになりました。

ひろしげさんのお話を読んで、私も涙がでました。

ありがとうございました。

私も前妻と子供たちの幸せを切に願っています。
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子供の気持ちへの理解 (ねえさん)
2008-02-14 20:20:08
愛娘の気持ちが、痛いほど伝わってきて読みながら涙が止まりません。同じ家族を持つものとして、本当に考えさせられました。

大人は、どうしても自分たちの都合を先に考えがちになりますが、子供の気持ち、ひいては自分の心の気持ちを理解しないといけないですね。

ひろしげさんは、確実にデトックスが出来て幸せな人生を迎えられていますね。

改めて今日のブログに感謝です。
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幸せになってゆける (舟木裕子)
2008-02-14 20:51:26
ひろしげさま

私も2年前に離婚をして、小2の娘の親権は私です。

ちょうど1年前の冬から、3人で昔のように大好きな温泉旅行に出かけられるようになりました。
やはり、別れる瞬間は、娘は号泣します。

ひろしげさんのお話を読ませて頂いて、元夫が「もう一生喧嘩はしない、娘のために仲良くしたいんだ。」と言って、毎回笑顔を絶やさない事、その裏にある気持ちがよくわかり、涙が溢れてきました。

大切なお話を、ありがとうございました。

びっくりしたのは「次は3人で写真撮ろうね。」と私も約束したばかりでした。不思議ですね。

とっても勇気付けられました。

不思議な縁の、絆の法則の皆様と共に、幸せになってゆける、そして、多くの方々と分かち合える、そう確信できました!

本当に感謝で一杯です。
ありがとうございました。
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こどもは親を選んで生まれてくる (紅林 千賀子)
2008-02-14 21:33:41
「こどもは親を選んで生まれてくる」と言います。
こどもは、そのつぶらな瞳で親をじっと見つめ、
その小さな手でお手伝いをし、
何かの役に立ちたい・・・と健気に健気に親を助けてくれます。

私も、子連れどうしの再婚ですので、
その時、その時の、ひとこまひとこまが、思い出されます。
男の子のような遊びが好きだった娘は、
「私がママの王子様になってあげる!」と、私を守ってくれました。
そんな長女も、もう私が結婚した年になりました。

愛娘さま との時を刻まれ、涙が止めどなく流れた・・・。
それは、ひろしげさまが、本当に 心の底から、
お嬢さまに対し、また、前妻さまに対して、
懺悔し、まごころで思うことが出来たからではないでしょうか・・・。

また、ひろしげさまの お心の深い部分が、真に望んでいらっしゃるものに、
気づいていただくために・・・
その美しいメッセージを伝えるために・・・
やさしく明るい太陽の光のように、
愛娘さまは生まれてきてくれたのではないでしょうか・・・。

私の長女も次女も・・・
彼女達にとって、かけがえのない実父や
かけがえのない実母との絆を、まだ、結び直せずにおりますが、
きっといつか・・・絆を結び直すことができる日が、必ず来ると信じております。
その時を、焦らず、ゆっくりと、待ち・・・静かに見守っていくつもりでおります。
また、その相手は生きていても、亡くなっていても、
変わることのない 永遠の絆なのだと・・・そう思います。

その絆に・・・本当のまごころで感謝し、今を生きた時、
今世生まれた意味を改めて感じ、より深く、より大きな愛で、生きていくことが出来ると思います。

「絆」と・・・そして、父親の、男性の・・・大きな愛・・・そして、たくさんのことを想いました。
ひろしげさまに、心の奥深くから、感謝いたします。
そして、こんなにも深いことを語り合える「絆の仲間」がいることに、
また、それを 無償の愛 で授けて下さっている 澤谷先生と桑名さんに、
改めて、こころから、感謝いたします。
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愛を分かち合うため (ひろしげ)
2008-02-14 21:54:59
みなさま、ありがとうございます。温かいお言葉に感謝いたします。

そして少なからず同じような境地に立っている方に何か気づきがあればさらに幸いです。

これからも愛を分かち合うために包み隠さず伝えて行きたいと思います。
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涙が出ました。 (看護師A)
2008-02-14 21:57:09
ひろしげ様

福岡セミナーに参加した看護師Aです。
日頃使用しているHNを書くのは、この場ではふさわしくないかなと思い、看護師Aにしてみました。

ひろしげ様のセミナーでのお話を聴いていただけに、この手紙の内容を読んで、自然に涙が出てしまいました。
同じ子供を持つ身、ひしひしと思いが伝わってきました。
娘さんはきっとひろしげ様のことをわかってくれますよ。
ひろしげ様のその心があるのだから。
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