生活

とりとめもなく

画家と祖国

2016年08月16日 18時13分21秒 | 映画とハンバーガー
今日はお休みなので早稲田松竹に映画二本立て観に行ってきました。演目のせいか老人率たかめ。
まず最初に観たのは「放浪の画家 ピロスマニ

グルジアの古い映画。説明するのがめんどくさいときはいつもお世話になっているMovieWalkerから引用↓

グルジア(ジョージア)の独学の天才画家ニコ・ピロスマニの数奇な生涯を描く伝記映画。監督はゲオルギー・シェンゲラーヤ、脚本はエルロム・アフヴレジアニとゲオルギー・シェンゲラーヤ、撮影はコンスタンチン・アプリャチン、音楽はV・クヒアニーゼ、美術はアフタンジル・ワラジとワシーリー・アラビーゼが各々担当。出演はアフタンジル・ワラジ、アッラ・ミンチン、ニーノ・セトゥリーゼ、マリャ・グワラマーゼ、ボリス・ツィプリヤ、ダヴィッド・アバシーゼ、ズラブ・カピアニーゼ、テモ・ペリーゼなど。2015年11月21日より「放浪の画家ピロスマニ」の題名でデジタルリマスター版公開。
二十世紀初頭のグルジア。ピロスマニ(A・ワラジ)は長年奉公した地主の家を後に、トビリシの町へ旅立つ。転々と職を変え、流狼の日が流れていき、再びトビリシに舞い戻った彼は、友人ドミトリー(B・ツィプリヤ)と共に店を開くがピロスマニは商人には向かなかった。彼は昼間から乾し草を広げて横になり、客をながめたりしていた。まもなく、ドミトリーと仲違いをしたピロスマニに、店の品物を貧しい人々に分け与えて、店を閉じてしまう。再び流浪の生活が始まる。絵筆を手にした彼は、限りない愛情をキャンバスに託して大担に描き、明日なき日々を送る街の人々のささやかな支えとなる。だが、カフェで見染めた踊り子マルガリータ(A・ミンチン)への報われぬ愛は、ピロスマニを自暴自棄な生活へ追い込んでいく。彼は居酒屋を渡り歩く。そのころ、彼の作品が、この地にやってきたロシア人とフランス人2人の画家の目にとまり、彼はトビリシの画家たちの会合に呼ばれる。やっと幸せの陽がさし込み始めたかのようにみえたが、その会合はピロスマニを、むしろ打ちのめす結果になる。絵に対する情熱やクルジア国の理想の姿などを会合に出席した画家たちの前で述べた彼を、彼らは人生を安易に考えすぎていると批難し、軽蔑さえしたのだ。新聞には、そんな彼の言動をバカにし、風刺した記事がのり、ついには彼の親友たちまでが見放していくのだった。前より貧しく、孤独になったピロスマニは、それでもなお、自分の理想を抱き、変わらぬ信念で絵を描き続けていった。すべてから孤立した小さな小屋での、ただ一人の貧しい生活は、しかし、永遠に抱き続けた理想をまげることなく彼が死ぬまで続けられたのだった。

と言うお話でした。旧ソ連時代の1969年に製作された映画で(ソ連て!)日本では「ピロスマニ」のタイトルで1978年に公開、今回のは「放浪の画家 ピロスマニ」というタイトルで去年公開されたデジタルリマスター版の上映でした。こないだお相撲の番付表を見てたときに「臥牙丸 ジョージア」って書かれてたから「あれー?ががまる君はジョージア州出身じゃないよ、グルジアだよ!」なんて思ったものだが、グルジアの呼び名がジョージアに変更されたんだって。へーーー。ピロスマニは独学の画家で、なんていうか、素朴な感じの画風で生前はまったく評価されずに死んだ彼のことは私はまったく存じ上げなかったが、けっこう好きな感じの絵だった。フリーダカーロぽいような…ルソーぽいような…どちらでもないような…全体的に淡々としてるから眠くなったよ。
あまり多くを語らないがピロスマニという画家の生涯がどんなもんであったかというのが駆け足でわかります。入門編て感じなんだろうか。これに便乗してか、旅行会社の人が早稲田松竹の前でピロスマニの作品をたずねるジョージア旅行のチラシを配ってました。40万円くらいした…

2本目は「FOUJITA」という日仏合作映画で、画家の藤田嗣治の生涯が描かれています。主演はオダギリジョーです。

詳しい内容は説明するのがめんどくさいのでいつもお世話になっているMovieWalkerから引用↓

戦前のフランスを中心に活躍した日本人画家・藤田嗣治の波乱の生涯を描いた、オダギリジョー主演の人間ドラマ。“乳白色の肌”の裸婦像でエコール・ド・パリの寵児となるも、日本に帰国し、戦争協力画を描く事になる藤田の絵に向き合う真摯な姿勢を映し出す。監督は『泥の河』『死の棘』など数々の名作を手がけてきた小栗康平。
1913年、日本人画家の藤田嗣治(オダギリジョー)は、27歳で単身渡仏。"フジタ"と呼ばれた彼は、モディリアーニやスーチンらと親交を結びながら制作に励む。当時、外国から移住した芸術家たちの多くがモンパルナスを中心に活躍。彼らは"エコール・ド・パリ"と呼ばれ、その一員だったフジタは、20年代前半に発表した裸婦像『乳白色の肌』が賞賛を集め、一躍注目の存在となる。やがて第二次世界大戦が始まると、パリがドイツ軍の手に落ちる寸前の40年に日本へ帰国。『アッツ島玉砕』など、数多くの戦争協力画を描いて日本美術界の重鎮に上り詰めて行く。やがて、5番目の妻である君代(中谷美紀)と共に、疎開先の村で敗戦を迎えるが……。

というお話です。
この画家さん有名だけどなんか変な風貌のおじさんというイメージしかなかったが、この映画を観てイメージが変わった。この人こそ孤独の画家かと思ってたら、パリで売れっ子だし、5回も結婚してるし、日本の画壇に愛想をつかしてフランスに帰化しスイスで死んでるし、パッツン前髪に丸メガネにピアスとゆーファッションで、かなりの最先端人物でお洒落だった。猫好きに悪い人はいないであろう。
近く展覧会やるみたいなので行きたいなあと思っています。
今日観た映画はどちらも個性的な画家の人生を駆け足で紹介するものだった。正直ものすごく眠くてちょっと退屈だったけど観てよかった。

早稲田松竹に来たらそのはす向かいのバーガーレストランhomeysに寄る。
初めて行った時は、冴えない店だなあもう来ないかなと思ったんだけど、ハンバーガーはとっても美味しかったなあーと思って、早稲田松竹の後はだいたいここに来ると決めている。
今日は

ハンバーガーにタルタルソースとアボカドをトッピング。やっぱり美味い…にくにく感がよい。パンもうまい。
早稲田松竹来たら、また来よう。
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