期末テスト最終日。
努力の成果は出たでしょうか。
テストが終わった4時間目、1年生は、体育館に集合して、「13歳の自律教室」を行いました。
これは、香川県の教育委員会が2012年から続けているものです。
義務教育課と香川県警本部から、2名の講師の先生が来て下さいました。
今日のテーマは、下の3つ。
まず、最初の疑問「なぜ13歳?」について考えました。
仲の良い2人の中学二年生。同じことをしてしまったのに…
1人は「補導」、もう1人は「逮捕」となりました。なぜ、違う?
いろんな意見が出ました。
1人の方は、何回もやっていたから罪が重いのでは?
1人はすぐ罪を認めて謝ったけど、もう1人は「していない」と言い張ったから、逮捕されたんだろう。
…
その中で、「2人の年齢の違い」に気付いた人もいました。 正解!!
逮捕と補導の違いは、13歳か14歳かの違いだったんですね。
法律の考えでは、13歳と14歳の間に、「やったことの責任が取れるかどうか」で、大きな線が引かれます。
みんながよく使っている自転車を例に、専門の先生から処分の違いについて説明して下さいました。
14歳以上になると、講習を受けたり、罰金を払わなければならなくなったりするそうです。
そのほかにも、年齢の違いによって「できること」「できないこと」がいっぱいあります。
そして、
自由と引き替えに、「責任」を負うことになるのです。
そこで判断を誤ると…
知らない人の写真を勝手にアップしたり、悪口を書いたりしたらどうなるか?
裸の写真を撮らせて送らせたり、それをばらまくぞ!と脅したりすると…
児童ポルノ法に引っかかったり、恐喝罪に問われたりします。
上のような言い訳をしても、「14歳は自分で責任を取れる年齢」と決まっているので、ダメ。
絶対に後で後悔するようなことはしてはいけません。
じゃあ、みんなが、「罪になるようなことをしないのは、なぜ?」先生に怒られるから?
それは、「他律」です。
自分でしっかり判断しなきゃいけない。これが「自律」。
そして、14歳になれば、それ(自分で判断)ができる年齢だろう と、法律はいっている。
では、自分で判断するためには、どんなことに気を付けたらいいのだろう?
そう。今の、自分のことだけではなく、周りの人のことや、未来の自分の姿を考えないといけない。
まとめてみよう。自律するために必要な力とは?何?
判断力、思考力、実行力…いろんな意見が出ました。
最後に、実践編。
LINEで、友だちからこんなメールが来たらどうする?
返事は?
「そんなこと言っていたら、友だちがへるよ」
「うざい、とか、きもいとか思っていると、自分も思われるよ」
いろんな意見が出ました。
書いた人の意見を受けとめながら、でもね…と言えたらいいね。
講師の先生から、もうすぐ「14歳」になるみんなへのメッセージ。
真剣に聞けていたと思います。
最後に、代表がお礼を述べました。
試験明けのしんどい時間帯での講話でしたが、講師の先生方の工夫によって、しっかり考える事ができました。
今日考えたことを、これからの「未来の自分」に活かしていこう。
カッコイイ大人への、いいヒントをいただけたと思います。