さぬき南中学校ブログ

さぬき南中学校での、学校の様子や生徒の様子などを日記風に書いていきます。

2/28 3年生 最後の道徳の授業は「いのちを考える」

2018-02-28 11:29:35 | 全体

3校時、3年4組の最後の道徳の授業がありました。

「ドナーカード」って、知っていますか?

「臓器提供意思登録カード」とも言います。自分に何かあった時、臓器を他の人に移植するため、提供してもいいという意思を、あらかじめ示しておくカード。

今日の道徳は、このカードにまつわる話でした。

授業の初めに、自分の気持ちを「見える化」。名前シールを貼っていきました。 

まず、同じところにシールを貼った人と意見交流。

自分の考えと同じ立場の人の考え、聞けたかな。

今度は、意見の違う立場の人と意見交流。

違う立場の人の意見を、じっくり聞こうという姿勢が見られました。

じつは、この授業の前に、自分の立場をあらかじめワークシートに書いて、それについて家の人に意見をもらっていました。

自分の考えについて、家族はどう思っている?家族も真剣に考えてくださっていました。

「今日は、そんな自分や家族の思いを踏まえながら、資料を読んでいきます。」

資料に登場する人物は4人。主人公の少女。その父親、母親。そして、臓器提供のコーディネーター。

それぞれの立場と、思いを想像しながら読んでいきました。

資料を読み終わったら、登場人物の中で自分が一番書きたい人を決めて、その人の思いをワークシートに書き込んでいきました。

次に、班になって、他の班員の意見を読み、違う登場人物の立場から、思いを書き込んでいきました。

4人の班員が、それぞれの意見に対して、考えを書き込んで交流します。

返ってきた自分のワークシートを見ながら、自分の考え、そして友だちの意見を読んで考えたことなどを、自分の言葉でまとめていきました。

親として…。

 自分に何かあったら、他の人のために臓器提供したいと考えていた娘の意思を大切にしたい。

 カードに書き込んだ時はそうだったかも知れないけど、今、娘は本当に意思が変わっていないのか。確かめるすべがない。

 まだ暖かい、赤みが残った頬をしている娘の体にメスを入れることを承諾できるのか。

人の「生」と「死」の間で、究極の選択をしていく両親の姿に、真剣に向き合って考えて行こうとしている姿を見ることができました。

担任の先生から、保護者の中で、医療関係の現場で働いている方が寄せてくださった意見も紹介してくれました。

最後に、今日考えたことを踏まえて、もう一度自分の気持ちを「見える化」。

名前シールを貼り直していきました。

立場を変えた人も数名。また、「最初より分からなくなった」という人も…。

 

3年4組は、この日が道徳の最後の授業。

「いのち」という大きなテーマを扱った授業でしたが、本当に真剣に、よく考えられていたと思います。

今日の授業には、答え(正解)はありません。これから、自分でじっくりと考えていく大きな問題。

「生き方」で示していくことになります。


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