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八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

いろんな見方か、表裏か。

2015年08月18日 23時43分36秒 | プロ野球・高校野球

今日は高校野球は準決勝前の休養日です。たった1日かもしれませんが、以前に比べたら良いことです。ということで、試合についての感想はないので、これまでの試合についての新聞記事について2点触れたいと思います。

 

一つは、今大会は完封試合が少ないという記事です。その原因を考えると、今大会は、どちらかというと、打高投低の傾向があるのではないかと思います。最近の高校生投手は以前に比べると速球派が結構多いと思いますが(「最近の高校生って速くないですか?」)、今大会は、東海大相模の小笠原投手が話題になっていますが、それ以外では好投手と言われる仙台育英の佐藤投手でも140km/hちょっとで、平均球速130km/h台の投手が多いと思います。打撃はマシンの進化で年々上達しているので、これが完封試合が減っている一つの原因だと思います。ドラフト会議でも、年によって、豊作、不作などと言ったりもしますが、言葉は悪いですが、投手は不作の年かもしれません。

 

一方でも、投手に関するもう一つの記事は、勝ち上がっているのは、複数の先発投手がいたり、継投をしているチームだということです。優勝候補筆頭の東海大相模は小笠原・吉田の2枚看板ですし、関東第一も継投型です。早実も4投手を繰り出すこともありますし、佐藤投手が柱の仙台育英も3戦では、先発では佐藤投手を温存しました。

 

今大会の上位チームで、一人のエースに依存したのは、秋田商くらいですが、ちょっと前までは絶対エースがいると、やはり勝ちを優先するあまり絶対エースに依存する傾向がありました。私も世間もそれに対しては異論を唱えていましたが(「タイブレーク!」)、一人に依存するのではなく、複数投手を前提とした戦術を組むことが当たり前になってきたのだとしたら、喜ばしいことですね。

 

ただし、そう結論づけるのは早計で、一つ目の記事と二つ目の記事は同根の問題の可能性もあります。つまり、投手力が弱く、絶対エースがいないため、複数の投手で継投しているのではないかとも考えられます。逆に、優勝候補の筆頭の東海大相模は、全国レベルの2枚看板だけでなく、3番手ですら他チームのエース級という優秀な選手を集めているがゆえに使い分けが出来るとも言えます。

 

勝つことを至上命題としている中で、投手の酷使をしないとなると、今年の東海大相模のように他でも十分エースになれる優秀な投手の囲い込みにもつながりますし、絶対エースが一人しかいなければ、やはりその投手に依存してしまう(今年で言えば、秋田商の成田投手)ということがでて来てしまうような気がします。

 

これを解決するには、WBCほどガチガリでなくてもいいと思いますが、タイブレーク制導入や、やはり何らかの球数制限導入が必要なのではないかと思います。
 

 

松坂や、斎藤佑樹対田中将大の延長戦での投げ合いは、観る者の心を打ちましたが、その代償として、選手生命を縮めているとしたら、それこそ本末転倒です。以前よりは少し前進していますが、この国民的行事を意味のあるものとして残すためにも、もう一歩進んだ取り組みを期待したいですね。

 

 


ボーンヘッド!

2015年08月18日 23時17分36秒 | プロ野球・高校野球

時折、プロ野球でも信じられないポカがあります。素人がするような間抜けなミスをボーンヘッドと言いますが、「脳みそがない骨だけの頭=間抜け、ばか者」と転じたそうです。

 

最近では、ベースコーチが守備妨害した例(「ルールにまつわる珍プレー!」や、ちょっと前だと巨人坂本選手の例があります(「珍プレー!」)。もっと前だと、外国人選手がボールにグラブを投げつけるなんてプレーもありました(「少年野球でもしません!」)。

 

昨日それに匹敵するような巨人のボーンヘッドがありましたが、シンペイ父よりそれについて解説せよとの指示かありましたので、いまさらとは思いますが、記しておくことにします。

 

昨日の問題は「塁の占有」の問題です。無死二三塁で、打者橋本が一塁ゴロを打ち、三塁走者鈴木は本塁突入を途中であきらめ挟撃プレーに。二塁走者立岡は三塁ベースに触塁していたものの、鈴木が三塁ベースに追い込まれてくると、なぜか塁を離れ、二塁へ。鈴木がタッチアウトとなったうえ、立岡もタッチアウトになるという学童野球並のミスでした。

 

7.03 同一塁上に2人の走者

(a)2人の走者が同時に一つの塁を占有することは許されない。ボールインプレイの際、2人の走者が同一の塁に触れているときは、その塁を占有する権利は前位の走者に与えられているから、後位の走者はその塁に触れていても触球されればアウトとなる。ただし(b)項適用の場合を除く。

((b)項はフォースの状態になった場合)

 

以上のように、同一の塁に2走者はいられませんが、挟撃プレーになった時は、1アウトになることを前提にして、後位の走者は一つでも先に進塁することを目的に前の塁に触塁していることがセオリーです。結果的に、前位の走者が挟撃をくぐり抜けて同一塁上で自分がアウトになっても、前位の走者がタッチアウトになっても、一番先の塁は確保することが出来るからです。

 

時折、学童野球のずる賢い選手が、同一塁上の後位の走者に先にタッチした後、前位の走者にタッチする際に大きな声で「アウト!」と叫び、アウトだと思って塁を離れた前位の走者にタッチし直して本当にアウトにするなんてプレーがありますが、昨日の巨人の場合は、相手ではなく、味方の勝呂コーチが何を勘違いしたのだか、変な指示を与えてしまったことが原因のようです。しかし、それに対して、「仮にコーチの指示でもプロなんだから自分で判断しようよ」なんて意見も出ているようですね。ごもっともです。

 

散ドラ諸君も、何度も野球教室をしたり、練習で教えているんだから、いい加減ごくごく常識的なルールはおぼえようね!