今日は運良く休みがとれたので、昨日仕事を終えてから群馬の実家に向かいました。そして、今日は朝から箱根駅伝を最後まで見てから、帰ってきました。
結果はご存じの通り、18年ぶりの早稲田大の総合優勝ですが、2位東洋大と22秒差と稀に見る大激戦で、最後まで目が離せないレースでした。最終10区は独走状態になるのが常で、これだけの僅差は何十年ぶりと言っていました。
勝負のあやは、いろいろあるのだと思います。例えば、出雲駅伝、全日本駅伝を制して三冠を目指していた早稲田大の主力二人の欠場、東洋大の柏原が逆境から復活したものの自身の区間記録から45秒遅れだったことなどが、後から振り返れば勝負のあやとなっているのでしょうが、それらは結局は後付けの理由で、今年は早稲田の勝ちたいという気持ちが勝っていたということでしょう。
柏原が奪った20数秒のリードは、山下りの6区で早稲田・高野にすぐに挽回されましたが、この後の東洋大とのデットヒートがすごかったです。軽やかな走りの東洋大・市川に対し、早稲田・高野は決してスマートな走り方ではありませんでしたが、給水係とぶつかったり、凍結した路面で転んだりするアクシデントがありながらも、力強い走りで最後は東洋大に差をつけて7区につなげました(というか、隣の市川の方がびっくりして動揺したんじゃないでしょうか)。そして、7区も復活した早稲田・三田が差を広げました。
しかし、ここから東洋大の8区千葉、昨日柏原がエールを送った同期の9区田中、同じく3年の10区山本がそれぞれ区間賞でジワジワ差を縮め、箱根駅伝としては異例の僅差まで詰めましたが、早稲田もそれぞれが安定した走りで逃げ切りました。区間賞は、東洋大4人に対し、早稲田は1人でしたが、区間2位~4位がほとんどで、主力2人を欠きながらも層の厚さを見せつけました。その力を引き出したのも、2年続けて東洋に敗れ、今年は勝つという気持ちだったのでしょうね。
上位2校が総合での新記録を出したハイレベルの戦いでしたが、3位以下も激しい戦いでした。3位にも世代交代期の駒沢が入り、4位にはスーパーエース村沢を擁した東海大が予選会組みから食い込み、5位の明治が数十年ぶりの上位入賞を果たし、6位には連続出場を果たしている中央が食い込み、7位には亜大を優勝に導いた岡田監督に率いられた拓大が入りました。昨年の予選敗退から一転して予選トップで本選出場を果たし、見事過去最高順位の8位を更新しました。実績ある監督の下での厳しい指導はもちろん、この監督についていけば出来るという信頼が記録を伸ばしたのでしょうね。
そして、この後の10位までの残り3枠のシード権獲得争いが熾烈でした。10区の区間の中で、青学大、日体大、城西大、山梨学院大、國学院大が抜きつ抜かれつのデットヒートを演じ、最後は山梨学院大が脱落し、4校で3つの枠を争うという椅子取りゲーム状態になり、最後の直線になだれ込み、國学院の長身の1年生が大きなストライドで抜け出て、予選会から出場し初シード確実と思われた瞬間…です。コースを外れた先導車につられたのか直進すべき交差点を大きく右に曲がりかけました…。完全に曲がり切る前に気がついてコースに戻りましたが、残り数十mで11位に後退し、思わず「あぁ~」と声を上げてしまいました。せっかく念願のシード権が残り数十mに迫っていたのに、ゴールで待っていた監督・チームメイトはもっとびっくりしたでしょうね。拓大と同じように、駒沢の初優勝を選手として経験した現駒沢監督の教え子が叩き上げたチームで、今大会注目のチームだったのに、何という結果なのか…と思いました。しかし、最後にスパートで抜け出ただけに地力はあったようで、城西大をかわし辛くも10位に滑り込みました。8位になれなかったのは残念でしょうが、迎えに出たチームメイトたちは笑顔、笑顔でした。見ていたこちらも、ほっと胸をなでおろしました。
劇的な箱根駅伝でした。残り2週間ですが、散ドラ諸君も熱い戦いを見せてほしいものです!
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今日のジョグ
今日もゆっくり走るつもりが、箱根駅伝に触発されて、八王子夢駅伝のコースを結構真剣に走ってしまいました。
5.7km 26分08秒