サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

ロシア語能力検定試験対策講座開催のお知らせ

2023年09月01日 | ロシア語検定試験
10月の28日、29日にロシア語能力検定試験が行われます。その直前の対策講座のお知らせです。


10月15日(日)午前10時ー12時 4級受験クラス(講師 難波忠清)

 4級の試験では基本の初級文法(格変化、動詞の時制、力点など)の問題
が出題されますので対策講座ではベテラン講師の指導で文法をしっかり
復習します。

午後 1時ー3時  3級受験クラス(講師 山崎タチアナ)

3級の試験では文法の問題に加えてリスニングの試験がありますので
このリスニングに重点を置いてネイティブスピーカーで日本語堪能な
山崎先生が指導されます。

直前に効率よく勉強して 合格を目指しましょう!
また今年は受験しないという方も 「腕試し」や「文法のチェック」のために
ぜひご参加ください。

場所:愛知民主会館3F ロシア語教室
   (名古屋市東区葵一丁目22-26 TEL 052 508 4368
    地下鉄東山線「新栄町」下車、2番出口から徒歩2分)

受講料:愛知県連ロシア語講座の受講生は(一クラス受講につき)
    1,000円、それ以外の方は2,000円

お申し込みはこちらまで:
日本ユーラシア協会愛知県連事務所
      TEL 052-508-4368
mail:kokoshka2011@gmail.com
(できるだけメールでお願いします)

**お申し込み締め切り10月8日(日)**
**受講申し込みが2名以上で開講します。**

第31回ロシア語特別講座開催のお知らせ

2023年08月09日 | ロシア語特別講座
9月10日(日)に第31回ロシア語特別講座「生のロシア語に“触れて”みよう」を開催いたします。
今回は最初にウクライナ出身のタチアナ・サエンコ先生にロシアの画家イリヤ・レーピンについて
講演をしていただきます。前回は講演を逐次通訳しましたが、今回は通訳はなしです。約20分の
スピーチをじっと耳を澄ませて聞いて、どれだけ内容が聞き取れるかチャレンジしてみてください。
当日スピーチのロシア語テキストと和訳を配布しますので復習に役立ててください。

レーピンはロシアの偉大な画家ですが 日本での知名度は今ひとつ。
この絵をご覧になったことはありますか?

これは彼の代表作のひとつ、「ヴォルガの船曳」です。
彼は1844年に生まれ、長い生涯の間にロシアの民衆の姿、歴史的なできごとなどを描きました。
また多くの優れた肖像画を描いたことでも知られていて、特にトルストイやムソルグスキーの肖像画は有名です。

次に各自がレベル別のテキストを選んで先生の指導を受けながら朗読の練習をします。前回より少し時間を
延長し、じっくり練習します。

最後は全員でのおしゃべりタイムです。ロシア語の勉強法、情報交換、いまさら聞きにくい(?)
ロシア語についての疑問、なんでもありでご自分のクラス以外の講習生や先生方とおしゃべりしてください。
(ロシア語でも日本語でも)また、講習生以外の方のご参加も大歓迎です。今回は3人のネイティブ
スピーカーの先生方の指導で「生のロシア語に触れ」、ロシア語を読んだり、聞いたり、話したり
する3時間半、いつもの教室とはちょっと違うロシア語の世界へぜひおでかけください。
                             
 日 時    9月10日(日) 受付開始午後0時30分、講座開始午後1時
 会 場    愛知民主会館2Fホール(名古屋市東区葵一丁目22-26      
        電話052-508-4368)
 参加費    1000円 (日ユ協会会員とロシア語講座受講生:500円)
 
プログラム
      12:30~13:00  受付

     13:00~13:10 開会あいさつ、スケジュール説明

     13:10~13:40 タチアナ・サエンコ先生の講演「レーピンについて」

     13:40~14:40朗読練習・指導(初級:難波先生、中級:ブレンコーワ先生、上級:山崎先生)
     14:40~14:50 休憩
     14:50~16:30 おしゃべりタイム

 ☆ 申込は日本ユーラシア協会愛知県連合会へ℡052-508-4368 
    mail :kokoshka2011@gmail.com
    メールでお申込みの際は氏名(ふりがな付)、住所、電話番号、会 
    員、受講生か、希望される朗読テキストの級をお知らせください。
    
 ☆ 申込み期限:9月5日(火)
 ☆ 朗読用テキストは申し込み時にお渡ししますので、自宅でも練習してください。
(メール添付で送付も可)
 ☆ 参加費は申し込み時にご入金下さい。
 

第99回ロシア語サロン報告 「レトロファッション」

2023年07月26日 | ロシア語サロン
7月2日午後2時から第99回ロシア語サロンが愛知民主会館のロシア語教室で開かれました。
第一回めのロシア語サロンが開かれたのは1996年9月のことでしたからもう27年の歴史があります。
当時名古屋在住のロシア人は少なく、ロシア語講座の生徒さんたちから「せっかく習ってるのにロシア語を
使うチャンスがないのはつまらない」「どこに行ったらロシア人に会えますか?」などという声がありました。
そこで当時ロシア語講座の講師をされていた遠藤先生が「講座の生徒さんたちのためにロシア人やユーラシア
諸国の人たちとの出会いの場を作り、生のロシア語に触れてもらおう」とロシア語サロンを始められました。
コロナ渦もあり、それ以外にもいろいろあって最近はたまにしか開催されていませんが、それでもやっと
99回目にこぎ着けました。

さて今回の久しぶりのサロンのゲストは田中アリョーナさんです。サンクトペテルブルク生まれで、子供の頃に来日、
その後数年間ベルギーで過ごしたこともあってロシア、日本、ベルギーで教育を受け、名古屋の大学を
卒業された後は貿易会社で通訳や営業の仕事をしておられます。彼女のお母さんはやはりサンクト
ペテルブルク出身の田中エカテリーナさんです。ロシアで日本語を学んで通訳や教師をしていらした方で
ユーラシア協会の特別講座で講師をしてくださったり、新春お茶会のゲストに来てくださったりしています。

アリョーナさんはこのおかあさんの影響を受けて 幼い頃から外国語や外国の文化に興味を持ち、将来は
国際的な仕事をしたいと思っていらしたそうです。彼女がサロンのために選んだお話のテーマは『レトロファッション』!
参加者10名が興味津々でお話を聞きました。

彼女は優雅で女性らしさを強調するレトロなファッションが好きで時々は実際の生活の中でそういうファッションを
身につけているそうです。モードは社会の変化を反映するもので 最近では男女の壁が崩れて女性の
パンツスタイルが増えたり、おしゃれな男性がスカートをはいたり、お化粧をしたりすることも増えてきました。
社会のおける男女のあり方が変化してファッションにも影響を与えていると思われます。アリョーナさんの
お気に入りはディオール、特に1949年に発表された、ウエストを絞ってスカートはふんわりさせたワンピース
スタイルはそれまでのミリタリー調から一変した、女性らしい優雅なものでファッション界に革命をもたらしました。
50年代になるとショートパンツや短めのスカートが出現しました。その他に彼女の好きなファッションは
19世紀の終わり頃のイギリスのファッションで、これはビクトリア朝、シャーロック・ホームズが活躍した頃の
ファッションです。ロシアではシャーロック・ホームズの映画が作られ、そこに登場する女性たちの優雅な
ファッションも話題になりました。

アリョーナさんは長身ですらりとした美しい方で、ご自分でいろいろなスタイルのファッションをまとった
写真をたくさん見せてくださいました。またご自分でデザインしたドレスの絵も描いておられます。彼女は
韓国の『シャイニー』というグループのファンなのだそうで彼らのアルバムをイメージしたドレス、それに
ふさわしい靴やバッグ(カセットテープの形!)もデザインされていました。



将来は自分のデザインででドレスを作って売れたら、、という夢もあるそうです。

お茶と御菓子で一服した後、おしゃべりタイムになりましたが 彼女のファッションへの情熱に圧倒されたのか
参加者のみなさんはちょっとお静かでした。「ファッションに一ヶ月いくら使っていますか?」という質問も出て、、
「そんなに高価な服は買いませんよ。ZARAとか庶民的なところで買い物しています。そしてちょっと高級に
見えるように工夫して着ています」というお返事でした。この日彼女は白地にピンクの花模様のとても
かわいいノースリーブのワンピースに白いボレロを羽織っていましたが、なんとこのワンピースは彼女の
おばあちゃんが彼女のお母さん(エカテリーナさん)に縫ったものだそうでした!まだ“ソ連時代”の話で 
おばあちゃんはこの布を手に入れるのに苦労なさったそうです。


第99回ロシア語サロン開催のお知らせ

2023年06月03日 | ロシア語サロン
久しぶりにロシア語サロン開催のお知らせです!

ロシア語サロンはユーラシア諸国出身のゲストにロシア語で短いスピーチをしていただき、
ロシア語でおしゃべりする集まりです。ロシア語をたくさん聞きたい方、ロシア語学習中で腕試し
したい方はぜひおいでください。また、ロシア語での発言はすべて通訳しますので ロシア語を
習ってない方もご心配なく!ロシアや旧ソ連の共和国に興味のある方でしたらどなたでも大歓迎です。
のんびりくつろぐティータイムもあります。

今回は日本在住の若いロシア人女性、田中アリョーナさんをゲストに
お招きします。彼女は多くの趣味をお持ちですが、
その一つ『レトロファッション』についてお話をお聞きします。

なお、会場が手狭ですので参加者を申し込み順先着15名様限定とさせていただきます。
必ずご予約の上お越しください。

時:2023年7月2日(日)午後2時~4時
会場:愛知民主会館3F ロシア語教室
   東区葵1-22-26 tel:052-508-4368
(地下鉄東山線新栄町駅2番出口より徒歩2分)

ゲスト:田中 アリョーナ さん 
サンクトペテルブルク生まれ。ロシア、ベルギー、日本で教育を受け、2016年から日本在住、
イギリス留学経験あり。現在は貿易会社の営業職。趣味は美術鑑賞、絵を描くこと、バイオリン、
手芸、語学、人形コレクション、ファッションデザイン、旅行、カフェ巡り、小説を書くことなど。
 お話のテーマ:「レトロファッション」

参加費:1300円(日本ユーラシア協会会員、受講生は800円)
お申込み:日本ユーラシア協会愛知県連合会事務所
     名古屋市東区葵1-22-26
     電話:052-508-4368
     mail:kokoshka2011@gmail.com

お料理サークル『ペチカ」番外編 「タバスム」でウズベキスタン料理を食べる!

2023年04月29日 | ペ-チカ
日本ユーラシア協会愛知県連のお料理サークル『ペチカ』の企画で 4月22日(土)午後2時半から
地下鉄東山線の『本陣』駅の近くにあるウズベキスタン料理のレストラン「タバスム」でランチ会が
開かれました。

「ペチカ」ではこれまで旧ソ連の共和国の方々を講師にお願いして それぞれの国の料理をいっしょに
作り試食する例会を20回開いてきました。コロナ渦で3年ほどお休みしてしまいましたが
そろそろ再開することにしました。久しぶりに開催するにあたり、いろんな案が出たのですが
名古屋初のウズベキスタン料理のお店の話は以前から耳にしており、またペチカのメンバーで
この店によく行くという方が店長と相談してアイディアを出してくださったこともあり、今まで
とは趣向を変えて「ここで会食をする」ということになりました。

この日は日本人、ウズベク人、中国人、総勢16名がテーブルを囲み、おいしい料理とおしゃべりを
楽しみました。

メンバーは ユーラシア協会員、現受講生、元受講生の他に大学の先生、日本語教師、最近
結婚された娘さんのお相手がウズベク人という方、「この店の噂は聞いていたがなかなか
来られなかったので」でという方など様々でした。

メニューは代表的なウズベク料理の盛り合わせです。

左上がチキンの串焼き、その右がマンティ(餃子のような小麦粉の皮で羊肉を包んで蒸したもの)、
真ん中がポロフ(ピラフの原型と言われています。ニンニクとニンジン、牛肉をたっぷりのオイルで
炒めて煮込んだもの)、キュウリとトマトのサラダです。串焼きの肉は本来は羊肉ですが日本人は
苦手な人があるということでチキンも選べるようにしたのですが、結局チキンを選んだのは5名だけ
でした。肉はスパイスを利かせて直火で焼かれ、とても香ばしくおいしいものでした。ポロフも
ニンニク臭はそれほどでもなく、油っぽくもなくておいしい味、日本人の口に合う料理と思います。

イスラム教徒のお店ですので 肉はハラール(イスラムの規則に従って処理された肉)、
アルコール類の提供はありません。飲み物はアプリコット、マンゴー、チェリー、ザクロの4種類の
ジュースから選べました。いずれもフルーツが豊かなウズベキスタン直送の ジュースです。

少し遅れて参加されたお二人のウズベク人、アリシェルさんとモハメッドさん(名古屋大学法学部卒業
とのことで日本語堪能!)からはいろいろ面白いお話が聞けました。以前は早く結婚したウズベキ
スタンの女性たちも今では高い教育を受け、仕事に就いている人も多くなり、結婚も急がないとか、
ロシア語は今でも小学校の5年生から習うが『外国語』として学習されている、以前は『第二国語』
という感じだったとか、ソ連時代に校長になったというモハメッドさんのお祖母さん(女性の校長は
当時まだ珍しかったのです)のお話やラマダン(イスラム教の断食。毎年一ヶ月ほど夜明けから
日没までは水も飲まないとのこと)の話なども出ました。

そこで日本人から出た質問は
「名古屋の夏はどうするんです?水も飲まないなんで熱中症になりませんか?」
この断食は15才までの子供や妊婦、病人などは免除されるのだそうですが、
元気な大人でも名古屋の夏のラマダンはほんとうに大変とのことです。ただ「頑張って乗り切ると
清々しい気分になれるし、体調もよくなる」とお二人とも口をそろえておっしゃっていました。
ちょうどこの日がラマダン明けだったそうで、となりのインド料理店も賑やかでした。

デザートは 甘いシロップとピスタチオのパウダーのかかったバクラバとトルコ風のアイスクリーム
でした。

この後、店内に展示されていた民族衣装を試着させてもらうことになり 素敵な衣装に女性たちは
大喜びで試着、記念撮影をしました。

ゴージャスな刺繍がいっぱいのこの衣装は男性用でかなり重いものです。モデルは安原ユーラシア協会
理事長です。

店内にあった女性用の衣装はもう少しカジュアルなもので、日本の着物のかすりのような模様が
面白いのです。ちょこんと頭にのせる小さな帽子もかわいい!
左から、ロシアに留学経験もあるという宮嶋さん、大学の先生のアリシェルさん、日本の会社の法務部
勤務のモハメッドさん、店長のルスタムさん。


アリシェルさんは福沢諭吉の「学問のすすめ」に感銘を受け、ウズベク語に翻訳されたそうでした。

左から新会員の立岩さん、初級クラスの佐藤さん、日本語教師の宮島さんです。それぞれウズベキスタンの衣装が
お似合いですね!


「タバスム」はウズベク語で『笑顔』『微笑み』という意味だそうです。最後に前日ウズベキスタン
出張から帰ってこられたばかりという市橋克哉名古屋経済大学特任教授からウズベキスタンの
お土産もいただいて、みんな笑顔で帰路につきました。

すぐ近くにモスクがあるということでこのあと有志数名は見学に行きました。