サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

第8回新春サモワールお茶会開催のお知らせ

2024年01月06日 | サモワールお茶会
С Новым 2024-м годом !
あけましておめでとうございます。

今年は元旦に能登半島の大地震、続いて羽田空港の事故となんとも悲惨なできごとが起こり、
暗い新年の始まりになりました。

日本ユーラシア協会愛知県連も様々な問題を抱えて今年も困難な旅路の始まりですが コロナ渦
その他の事情で長い間開けなかった「サモワールお茶会」を開催します。

ロシア語教室に飾られているサモワール(ロシア式湯沸かし器)を使って 紅茶をいれ、ロシア風の
お茶菓子やおつまみを食べながらロシア語のネイティブスピーカーをゲストにロシア語で(時には
日本語でも)おしゃべりするお茶会です。

これがロシア語教室にある「サモワール」です。

蓋の上に小さなポットをのせる場所があります。このポットで濃い紅茶を作っておき、少量を
カップに注いでからこの蛇口をひねってお湯を出して薄めます。

ロシア史ではロシアの近代化を進めたことで有名なピョートル大帝(1672-1725)ですが、
彼はオランダやドイツに行って いろいろ珍しいものを持ち帰りました。(オランダでは身分を
偽って船大工の修行もしたそうです)
サモワールもその時に彼が持ち帰ったもののひとつと言われています。彼は武器の生産をする
ために金属加工業に力を入れたのでサモワールもロシアで作れるようになりました。寒い国です
から いつもお湯が沸いていてすぐにお茶が飲める便利なサモワールは大流行して全土に広まり、
友人との楽しい語らいや家庭団らんの象徴にもなりました。
ちなみに「サモワール」はロシア語では"самовар"(自分でお湯を沸かすという意味)です。

さて、今回のゲストはヴォルガ地方のバラコヴォ出身のロシア人、小川マリアさんです。
2011年に初来日、スタジオジブリのアニメや村上春樹の小説がお好き、また日本のロックバンド
Buck-tickのファンで、日本での生活を楽しんでおられますが唯一困ることは
ふるさとのバラコヴォがあまりにも遠いこと、だそうです。

せっかくロシア人ゲストをお招きしていますので、ロシア語勉強中の方にはできるだけロシア語で
話して腕試ししていただきたいのですが、ロシアやユーラシア諸国に興味のある方でしたら
どなたでも大歓迎です。お友達やお知り合いをお誘いください。ロシア語での発言は通訳します
のでご心配なく。

日時:2024年1月28日(日)午後2時-4時
場所:愛知民主会館3階ロシア語教室
          名古屋市東区葵1丁目22-26(地下鉄東山線新栄町2番出口)
参加費:1300円(日ユ会員は800円)

申し込みは愛知県連事務所まで
mail:kokoshka2011@gmail.com
(お申し込みはできるだけメールでお願いします。)
 tel:052-508-4368

**お申込み順先着10名様限定です!お申込みは今すぐ!
**当日キャンセルの方・連絡なしで欠席された方は会費をいただきます。

**これまでのお茶会について記事は画面左のバーの
「カテゴリー」から「サモワールお茶会」をクリックするとご覧になれます。



第25回ユーラシアフェスティバル報告

2023年12月09日 | ユーラシアフェスティバル
12月3日(日)に愛知民主会館二階ホールで第25回ユーラシアフェスティバルが開催されました。

11時30分には会場の設営がすんで 販売されるピロシキも運び込まれ、紅茶の準備もできました。
会場には人形劇の舞台も出来ています。三々五々集まってくる人たちは会場でピロシキを食べたり、
一階のバザールでロシア風のパンやロシアの工芸品、ジョージアのワインなどを買ったり。今回の
バザールには会員秘蔵のソ連時代のグッズや絵本、ロシア語の参考書などもありました。

12時30分から新入会員の歓迎会でした。新しくロシア語を始められた方もあり、以前に勉強していて
再度挑戦される方もあり、一言ずつご挨拶をいただきました。

13時 ロシア語の人形劇「お団子パン」が始まりました。「お団子パン」とは聞き慣れない言葉ですが、、、
劇が始まる前に服部先生からあらすじの紹介がありました。お団子パンとはロシア語ではколобок(カラボーク)、
まるくてふかふかのパンのことです。このお話は日本語の絵本にもなっていてそこでは「お団子パン」と訳されて
います。まずおじいさんとおばあさんが登場します。

おばあさんは粉をこねてサワークリームも入れてカラボークを作りペチカに入れて焼きました。
焼き上がったカラボークはとても熱いので おばあさんはそれを窓辺に置いて少し冷ますことに
しました。窓から外を見たカラボークは「こんなところにいてもつまらない、お外に行ってみよう!」と
窓から飛び出してしまいました。コロコロコロコロ転がって行って カラボークはウサギやオオカミや
クマに出会います。

みんな、おいしそうな焼きたてのカラボークを捕まえて食べようとするのですが元気いっぱいのカラボークは
するりと逃げて転がっていってしまうのでした。劇の最後にカラボークが出会ったのは美人のキツネのお姉さん。

「まあ、あんたはなんてかわいくて、歌が上手なんでしょう!もっとそばに来て歌ってくれない?ほら、
私の顔の上に乗って、、」と甘い声で褒められて、すっかりいい気分になったカラボークはお姉さんの
顔の上に乗ったのですが、、

毎回上演されるロシア語人形劇は人気プログラムです。舞台装置やお人形はすべてアリビーナ・ブレン
コーワ先生の手作り。ナレーションからいくつもの役を演じわけられる名優、山崎タチアナ先生と
ブレンコーワ先生のお二人のコンビでこれまでずっと上演されてきましたが、今回は山崎先生が参加
されなかったのでブレンコーワ先生がお一人ですべての役を演じられました。人形の操作は
受講生の渡邊さんがサポートされました。
上演を終わってほっと一息のお二人。


この後はおなじみの合唱団ミールの合唱です。
「小さいぐみの木」「鶴」「アムール河の波」「広きドニエプルの嵐」「ふるさと」を日本語と
ロシア語で歌いました。

今回はゲストによるミニコンサートがありました。新進のユーフォニアム演奏家、波多野江莉さんと
ピアニストの沖田唯さんが素晴らしい演奏を聴かせてくださいました。


「くるみ割り人形」から「花のワルツ」、宮沢賢治の「星めぐりの歌」、「白鳥の湖」から情景、
「トロイカ」、ジャズ組曲第2番よりワルツ、「冬景色」、「日曜日はだめよ」などロシアに
ちなんだ曲、唱歌、ギリシャにちなんだ曲(ギリシャワインが販売されていることも考えて)などを
選曲されたそうです。

20分の休憩を挟んで最後に抽選会がありました。20名の方に宗次ホールのコンサート券やユーラシア
諸国の民芸品、ワインなど豪華な賞品が当たりました。

最後は会場の片付けなど参加者の皆さんにお手伝いをしていただき、どうも
ありがとうございました。
参加者は会員は43名、それ以外の方が7名でした。140個のピロシキは完売でした。

これで年内の行事は終わりです。皆様、よいお年を!









料理サークル「ペチカ」第21回例会報告

2023年11月09日 | ペ-チカ
遅くなりましたが第21回ペチカ例会のご報告です。

10月14日(土)午後5時半から東生涯教育センターの料理室で4年ぶりのペチカの例会が開かれました。
老若男女14名が参加してウクライナ料理に挑戦しました。指導してくださったのは榊原ナタリアさん。
ジトーミル出身のウクライナ人で以前にも講師をしていただいたことがあります。日本語堪能、とても
わかりやすく教えてくださり、短時間で効率よくお料理ができました。

まず 料理の名前を彼女に書いていただきました。

一番上が日本語、その下がウクライナ語、一番下がロシア語です。

15人分としてじゃがいも35個!
材料の買い出しの時に「こんなにたくさん要りますか?」とナタリアさんに
確認したのですが「これくらいないと足りません!」でした。
このジャガイモは付け合わせのマッシュポテト、そしてスープにも使います。


さあ、始めましょう!

まずスープのだしを豚のスペアリブでとります。ベーコンとスペアリブはフライパンで炒めて、

小さく切ったタマネギ、ニンジンも加えてスープを仕込みます。
ジャガイモと水に浸しておいたひよこ豆は後から加えます。

今回は鶏のささみを使ってのカツレツです。ささみは筋を取ってラップで挟み麺棒で叩いて薄く伸ばします。
特に周りは念入りに薄く伸ばして。これでディル風味のバターを包むのです。

冷たくしたバターは棒状に切り、
細かく切ったディルをまぶします。

これを薄く伸ばしたささみでしっかり包んで、
小麦粉、溶き卵、パン粉をつけます。さらにもう一度溶き卵とパン粉をつけて
からりと揚げます。
ここでオーブンを200度に予熱。もう一度高温で焼くことで衣が堅くパリッと仕上がります。

4枚切りのパンを3センチ角に切った大きなクルトン、フライパンに薄くバターを溶かして加熱、パリッと
させます。「クルトンなんて 自分で作ったことないわー」の声が聞こえてきました。

スープの味付けは塩、胡椒だけでシンプルに。

完成です!
キーウ風チキンカツレツ、マッシュポテト添えとベーコン、豚肉、ひよこ豆の
スープ!


さっそく試食!
カリカリに揚がったカツレツをナイフで切ると、中から溶けたバターがじゅわーっと流れ出てきます。
ふわりと広がるディルの香り、、、
Приятного аппетита ! (さあ、召し上がれ!)

「ひよこ豆やディルは初めて食べた」という方もいらっしゃいました。ディルは特にウクライナやロシアには欠かせない
ハーブです。今回はなかなか生のディルがみつからず、乾燥ディルも買ったのですが やはり生のが欲しくて、
当日の朝、名東区の業務スーパーで見つけてきました。あってよかった!

久しぶりのペチカ例会で いつも使っているこの料理室も器具の置き場がすっかり変わっていて右往左往してしまったり、
後片付け用の洗剤を忘れていて途中で買いに走ったり、と不手際がありましたが、皆様の御協力でなんとかおいしく、楽しく
お料理することができました。
最後にナタリア先生と記念撮影!

ちなみに、あの多量のじゃがいもは一部をスープに使って 残りはすべてゆでて、塩、胡椒、バターで味をつけた
マッシュポテトにしました。これまた多量のマッシュポテトができあがり、結局食べきれずに持ち帰りました。ウクライナでは
きっと付け合わせのマッシュポテトはたっぷりなのでしょうね。こういう「お国ぶり」や日本料理では使われないハーブなどを
体験できるのが ペチカの面白さですね!

ウクライナ料理を作りましょう! 料理サークル「ペチカ」例会開催のお知らせ

2023年09月24日 | ペ-チカ
4年ぶりに料理サークル「ペチカ」の例会が開かれます。今回は榊原ナタリアさんのご指導で
「キーウ風カツレツ」と「マッシュポテト」、「ベーコン、豆、クルトン入りのスープ」を
作ります。キーウ風カツレツはウクライナの定番のご馳走メニューで、鶏肉を叩いて薄く伸ばし、
たっぷりのディルをまぶした冷たいバターを包んで、衣をつけて油で揚げたものです。

カリカリに揚がったカツレツをナイフで切ると中からディル風味のバターがジュワーッと流れ
出します。

お料理をしたことのない方も丁寧に指導しますのでご心配なく。お料理の得意な方はレパート
リーを増やしましょう!お料理ができたら みんなでテーブルを囲んで、できたての料理を試食します。
ぜひご参加ください。

*2019年にも榊原ナタリアさんにこのお料理を習いました。
 関連記事はこちらをご覧ください。
     
                                                                     
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日 時:2023年10月14日(土) 17:30~20:30
会場:東生涯学習センター 料理室
   (名古屋市東区葵一丁目3-21 ☎052-932-4881)
参加費:2500円(日ユ協会員2000円)
講師:榊原ナタリアさん
        ウクライナのジトーミル出身のウクライナ人、来日して16年め、日本語堪能、
        日本ウクライナ文化協会会員。わかりやすく、効率のよい調理指導には定評がある。
定 員:15名
申し込み締切:2023年10月11日(水) (ただし、定員になり次第締め切ります)
持参するもの:エプロン、三角巾、布巾3枚、筆記用具、お持ち帰り用容器

日本ユーラシア協会愛知県連事務局までメールまたは電話でお申し込みください。

お申し込みは:      Mail:kokoshka2011@gmail.com
              Tel:052-508-4368
**参加費は当日、会場でお支払いください。10月11日以降にキャンセルされた方、
         連絡がなく当日欠席された方には参加費をいただきます。






ロシア語無料体験レッスン開催のおしらせ!

2023年09月01日 | ロシア語講座



10月からまたロシア語講座の新学期が始まりますが、その前に初心者の方を対象に
「無料体験レッスン」を行います。

10月からの受講をお考えの方、またそこまで具体的に予定はしてなくても
いつかロシア語を習ってみたい方もぜひいらしてください。

9月30日(土)2時から愛知民主会館3階のロシア語教室で1時間だけの気軽なレッスンです。

場所:愛知民主会館3F ロシア語教室
   (名古屋市東区葵一丁目22-26 TEL 052 508 4368
    地下鉄東山線「新栄町」下車、2番出口から徒歩2分)

お申し込みはこちらまで:
日本ユーラシア協会愛知県連事務所
       TEL 052-508-4368
mail:kokoshka2011@gmail.com
(できるだけメールでお願いします)